首都圏と地方の教育格差について肌で感じていること

こんにちは、私は地方中枢都市から電車で1時間程度の少し離れた場所で塾講師をしています。
私は高校までは東京にいて、東京と地方は教育格差がかなり大きいことについて肌で感じています。なのでそのことについて書いてみたいと思います。

まず、東京(首都圏)の教育についてです。
私の高校は中高一貫と高校入学の2コース、6クラスがあります。特に偏差値などで大差はないですが、授業進度に差があります。
中高一貫は中三で数学IA、高一で数学ⅡB、高二で数Ⅲを履修します。高校入試組は高一で数学IAⅡBを、高二で数Ⅲをやります。なので高一の勉強は非常に大変ですが、後々このアドバンテージが非常に聞いてきます。
特に医学部を目指す生徒にとってはほぼ高三の1年間を演習に使える点が平均二浪の医学部受験の世界で非常にアドバンテージと言えます。
このように中高一貫でも、高校入試でも早めの学習と習慣づけのシステムが存在しているなと感じます。

それに対して私が塾で教えている周辺の学校、特に中高一貫と高校入試の両方がある高校についてです。
この高校(名前は伏せます)は中高一貫と高校入試組がありますが中高一貫の方が偏差値は高いです。
授業の進度は数学については数Ⅲに入るのは高三、物理は電磁気に入るのが高三、無機化学に入るのも高三の7月くらいと言えば進度がだいたいわかるでしょうか。
模試の範囲とリンクして授業の進度が決められているような印象です。それどころか模試でまだ習っていない範囲があるなどという状況もあります。
中高一貫でこの進度は首都圏では考えられません。それどころか普通の公立高校よりもはるかに遅い進度です。
この遅い進度で追いつけるのならいいのですが、学校の先生の教え方も非常に由々しきレベルであるなと生徒を見ていて感じます。
それは暗記に頼らせているという点です。
この高校の生徒のほとんどが主に数学において公式を暗記して使い方や導き方などのバックグラウンドを何もわかっていないように感じます。
特に単位円の考え方は全くと行っていいほど全ての生徒に浸透していません。
定期テストではワークと同じ問題しか出されないので暗記するだけで90点台は取れます。しかし模試の点数は芳しくないという状況です。

このような2つの首都圏と地方の学校の比較を通して、生徒のレベルの差は基本的に学校のせいだということがありますが、その学校の先生のレベルの測る方法として考えられる式を立ててみました。

(学校の模試の偏差値の平均)/(学校の偏差値)で概ね教師のレベルが測れると思います。特に数学はこれで測れそうです。

そもそもこの地方の高校は大学受験させたいのか(ほぼ全員が受験する)、大学受験をさせるなら首都圏と戦うレベルの教育ができているのかなどとても疑問が残ります。

私は将来、地方で働いてもいいなと思う反面、地方で教育を受けさせたくないという気持ちもなくはないです。もちろん全ての地方都市がそういうわけではないですが、地域で一番頭のいい高校の偏差値が60くらいだとお山の大将となり成長しないそんな印象です。もちろん教師が選民思想を持ちすぎているのもありますが。

コロナでリモートワークが進み地方と首都圏の格差が小さくなる中で学校のレベルは本当に均されたレベルにあるのか、塾の講師は比較的レベル差が小さいと思うが学校はレベルの差はどうなのかなと私は思います。

これからは田舎から旧帝大へみたいなロールモデルとなる高校などが出てくるといいなと思いますね。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございます。

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