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リセット癖


リセット癖

人間関係リセット症候群


私にはSNSのリセット癖がある。

使っているSNSはTwitter、Instagram、LINEの3つ。
その中でInstagramとLINEをよくリセットしてしまう。


なぜTwitterはしないのかというと、リアルの友人とは繋がっていないから。
学生時代に同級生と繋がっていた時は、例に漏れずTwitterもよるリセットしていた。

何回かリセットを繰り返して、好きなアイドル垢で顔も知らない人たちと繋がっているアカウントだけ残してる。


つまり私は、顔の知っている人、会ったことのある人
厳密にいうと友人と繋がっているSNSを頻繁にリセットしてしまう。

時期とか決まったタイミングは無くて、
ただふとした時に気持ちが落ち込んで、病んで、SNSを見るのが苦痛で、

SNS上で見る友人と自分を比べてどうしようもない虚しさに襲われる。

そしてリセットする。

彼氏に「なんでわざわざそんな事を繰り返すのか理解できない」と言われた。
「消したところで何も変わらない」と。

その通りだと思う。

こんなことしても別に世界は変わらないし、何か劇的な事が起こる訳でもない。

私的にSNSのリセットは「自殺の疑似体験」だと思っている。
一種の自傷行為である。


私は別にSNSが嫌いな訳じゃない。
どちらかというと好きだし、元気な時はヘビーユーザーだし常にSNSを見ている。

だからこそ、そのSNSのアカウントには自分という人間が反映されていて、
自分という人間を語って、友人と話して、友人の生活を覗いて、まるで【もうひとりの自分】がSNSのなかで生きている様な感覚になる。


その【もうひとりの自分】をリセット=アカウント削除をする事によって
私は私の手で私を殺すんだと思う。

投稿もフォロワーも何も無くなった状態を見て、「あぁ、終わった」って思う。


それと同時にとても虚しくなる。

通知のこないスマホを見て、「私と繋がっていた人にとって私は、いてもいなくても同じ存在なんだな」って考えてしまうから。

もし私が本当にこの世界から消えてしまった時、この 元フォロワー の友人たちは
私が消えた事実にすら気付かないだろう。

まぁ冷静に考えて、誰ががアカウントを消した事でそれが私に通知される訳ではない。
逆も然り。

だから誰も気づかないのは当たり前すぎるのだけど、
私は【誰か】に、私が消えた事に気づいて欲しいのだ。

承認欲求の塊。本当に面倒くさい性格だと思う。

私はこの人たちの頭の中に常にいれないんだなと考えると
自分がどうしようもなく無価値な人間に思えて
誰も私の存在に気づかない透明人間になったみたいで

これ以上考えるのも傷つくのも嫌で、次にLINEも消してしまう。

でも大人になってからLINEを消すと職場に迷惑が掛かると気づいて(遅い)
職場以外のトークルームを削除し、グループLINEを退会し、連絡を取らない人は片っ端からブロ解していく。


でもやっぱり寂しくて、私がいなくなった事に気づいて欲しくて、誰がからの連絡を常に待っている。
通知のこないスマホを永遠と握りしめて。

そしてまたグループLINEに入って、インスタのアカウントを作って、友人たちと繋がって、、、、

こんな意味のない事を永遠と繰り返している。


愚かで虚しくてどうしようもない人間だと実感する。


それでもまた私はSNSを通して人と交わろうとしている。

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