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コツコツの魔法

最近、娘を見ていて、コツコツ続けると、その先に必ず成果が表れるんだと再認識させられることがあった。
そんなこと、とっくに分かっちゃいるんだけど、その上で忘れていたことをしっかり思い出させてくれたエピソード。

何かって、それは鉄棒の練習。
鉄棒って、運動だから、地道に練習していけばきっと上達するものではあるんだけれど、やっぱり地道に練習していく過程で飽きることもあるし、挫折することだってあるはず。
それでも毎日少しづつ練習した先には、きらきらと輝く結果が待っていて、1歩1歩また次の階段を上ることが出来るんだよね。

娘は今4歳で、幼稚園の年少さん。
今年の年明けあたりから、突然の鉄棒ブームが舞い降りてきて、毎日公園に行けば鉄棒から離れないという日々が続いている。
最初のうちは、もちろん前回り。
前回りは、1度教えたらなんとなく出来ることが分かって、何度もやっていたんだけど、そこからすぐに逆上がりに挑戦したいとのこと。
そもそもまだ背が小さいので、低い鉄棒でも勢いをつけて体を持ち上げるのは難しい。
娘が半分体を持ち上げたタイミングで、私が足を持ってグルンと回してやる、ということを繰り返しやっってあげてはいたが、まだ年少さんだし、出来るわけないから(と頭で勝手に決めつけていた)、半ば適当に練習に付き合っていた。(ごめんね)
そんな中、鉄棒を初めて1、2週間が経った頃、幼稚園の先生から「今日はじめて逆上がりができました!」とのメッセージを頂いた。
それでも、きちんと見るまでは半信半疑でいたが、実際に見せてもらうと、そこには逆上がりの一般的なスタイルとは少し違うスタイルの娘の逆上がりがあった!
そのスタイルとは、逆上がりをするときに勢いをつけないというもの。
たぶん勢いを付ければもう少し簡単にできるような気がするんだけれど、娘の身長や体重のバランスから出来る技なのかなと思う。
勢いをつけないから、最初に足だけを空中に伸ばしていく感じで、これがまたゆっくりやるもんだから、かなり腹筋を使っている感じなんだよね。
イメージは体操の選手がやる鉄棒のような感じ。
それでも、足をしっかり伸ばした後は鉄棒にひっかけて、グルンと回っているから一応逆上がりにはなっているよう。
なんだか笑ってしまいそうな逆上がりスタイルではあるけれど、本人はいたって真面目に何度も続ける。
逆上がりが出来るようになったので、ますます鉄棒が楽しくなったのか、その後もブームは続き、腹筋型逆上がりもだんだんとスピードが速くなってきていた。
それからも色々な鉄棒遊びを挟みながら、気がつけばあっという間に、空中逆上がりが出来るようになっていた。
これまた一般的なイメージとは違い、かなりゆっくりスタイルではあるものの、逆上がりのあとは地面に下りずに再度逆上がりが出来ている。
この毎日の鉄棒風景を見守っている中で、娘は何度も鉄棒から落ちて泣いたり、ぶつけたりと小さなアクシデントはたくさんあったものの、それでも嫌がらずに続けていた。
そんなこんなで、空中逆上がりも最近はスムーズになってきたと思ったら、驚くような早さで上達していき、今では連続で12回も空中逆上がりが出来るようになっていた!
これには私もかなり驚いたし、娘に本気で拍手を送らずにはいられなかった。

まだ小さいからと、本気で考えずに向き合っていなかった娘の鉄棒。
しっかり振り返ってみると、失敗しても恥ずかしがらず(まだ恥ずかしいと思う年齢ではないのかも?!)、多少痛い思いをしても何度も何度もめげずに取り組んだ結果がそこにあった。
大人になって、なにかをがむしゃらに練習する機会はなくなっていって、冒険する心や上達したいと思う心さえ、もうどこかに隠れてしまっていた気がする。
今回、娘の鉄棒練習という、ほんのささいなきっかけを通じて、コツコツと努力する大切さを教えてもらった。
もちろん、まだしばらく鉄棒ブームは続きそうだ。





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