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詩と量子力学と潜在意識と

※「シュレディンガーの猫」は、量子力学の奇妙さを示す思考実験です。猫を箱に入れ、放射性物質と毒ガス装置をセットします。この物質は一定時間内に崩壊する確率が50%で、崩壊すると毒ガスが放出されます。箱を開けるまで猫は「生きている」と「死んでいる」の重ね合わせ状態にありますが、観測するとその瞬間にどちらかの状態に確定します。この実験は、観測が物質の状態を決定するという量子力学の原理を示します。

※ここで通常とは逆に箱の中の猫に着目してみました。当然猫がこんなことを考えているわけではないのですが。しかし興味深いのは、もし箱の中の猫が知性を持ち実験の事を知っていたなら?
死も恐れない猫であったら?これは潜在的な詩となるのかもしれない。
量子力学と意味又は意識という所に居ない詩の世界、何か共通するものがあるのだろうか?
潜在意識と量子力学、この漠然としたものを下記にて表現してみました。

箱の中の詩
暗闇の中、私は待っている 箱の中で、時間は止まっている。
生も死もない、この空間で 私の存在は、不確かなまま
外の世界はどうなっているのだろう。
観測者の目が、私を探しているのか?
彼らの視線が、私を存在させる それとも、このまま消えてしまうのか。
箱の中の闇は、静かな海のよう 波立たない、
穏やかな無の中で 私は漂う、
無限の可能性の中 、生と死の狭間で、揺れている。
観測者の手が箱を開ける時 私は何になるのだろう ?
その瞬間に、私の運命は決まる 生きる猫か、死んだ猫か?
しかし今はまだ、観測者の目は閉じられて 私の存在は、重ね合わせの中に 生と死の狭間で、静かに待つ 箱の中の詩、私の物語。
光が差し込むその瞬間まで 私はこの闇の中で、静かに息を潜める 観測者の目が開かれるその時まで 私の存在は詩のように浮かんでいる。

※この詩的な物語は、「シュレディンガーの猫」の猫の視点から、生と死の重ね合わせの状態を描いています。箱の中で待つ猫の不確かな存在を通じて、観測者の役割と量子力学の観測者効果を表現しています。


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