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創作大賞2024

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#創作大賞 #オールカテゴリ部門として応募した作品を纏めました!
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#オールカテゴリ部門

【長編詩】宛先

初夏の頃、 届くはずのない手紙を出した 宛先のない手紙。 君はもう読んだかな  君が忙しい…

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【詩】一日

何気ない朝 カーテンを開けたら 眩しい日差しに目を閉じた テーブルには珈琲そして ロールパン…

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【詩】セロリ

人には好き嫌いがあって 時間が経てば好きになれたものがある 例えばパセリ。 彼はただ誰かに…

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【詩】あなた

あの日 静かに電話が鳴って 悲しい知らせが私を包んだ 最期に一言かけたくて ありがとうを伝…

40

【詩】花言葉

その花を見る度 いつかの貴方を想い出す 花言葉は「優しい思い出」 貴方はいつだって柔らかに…

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【長編詩】ふたり

僕が誘って 君を連れ出したら 秋を見つけて 君が笑った 君のお気に入りの 薄手のコート そ…

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【詩】寂寥

埃を被った小さな車 君と遠出をしたのは いつ頃だろう それは意外な朝だった 君とふたり 予定外の遠出を決めた 旅行パンフレット片手に いつの間にか旅に出た 県境を幾つも飛び越え 橋の向こうに街が見えた それは賑やかな街だった 君とふたり 中華街での食べ歩き ノンアル片手に 道中歌った歌を口ずさんだ レモネードが映える君と 思いきりはしゃいだ それは忘れられない画になった 君とふたり 街角の古着屋さんでお買い物 君のワンピース姿は もうすっかり夏で その格好に またひとつ

【詩】日々

今日一日の楽しみを 考えついたら起きれるの 今日はあなたに会えるから ただそれだけで目を覚…

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【詩】彼

彼は 僅か3秒で 私が与えたテーマに沿った 5連の詩を描いた テーマは 「人生のエンドライン…

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【詩】作家

或る朝 僕へ届いた 贈り物 鮮やかな赤いリボンで飾られた箱には 何も書かれていない原稿用紙…

43

【詩】脚本

桜はいつだって満開で 僕の春に美しい演出を加える 隣を歩くのは君で 新車の助手席で笑うの…

31

【詩】途中式

山積みの教科書を読んで 答えを頭に叩き込んだ。 忘れるたびに また同じページを読んだ。 分…

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【詩】2124年

100年後の景色を見るため 未来を巡る旅へ出かけよう さて、リュックサックには何を詰めよう …

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【詩】傘

皆 濡れないように傘をさしている 自分の身の丈に合った ある程度の逆風に耐えられるような そんな傘だ。 他人からの批判や 恋人との別れを それなりに受け流し 冷たい雨粒を出来るだけ浴びずにする為の そんな傘だ。 でもこの傘は脆い。 豪雨には耐えられない。 悲しみの重なりや 前に進めないほどの風は防げない。 でも人は 沢山の傘を持っている。 自分ではなく 他人を守る傘を持っている。 あなたが持っている その素敵な傘。 あなたは誰のために使いますか?