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【詩】傘

皆 濡れないように傘をさしている
自分の身の丈に合った
ある程度の逆風に耐えられるような
そんな傘だ。

他人からの批判や
恋人との別れを
それなりに受け流し
冷たい雨粒を出来るだけ浴びずにする為の
そんな傘だ。

でもこの傘は脆い。

豪雨には耐えられない。

悲しみの重なりや
前に進めないほどの風は防げない。

でも人は
沢山の傘を持っている。

自分ではなく
他人を守る傘を持っている。

あなたが持っている その素敵な傘。
あなたは誰のために使いますか?



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