芸術の秋・食欲の秋を満喫する旅
兵庫県立美術館で開催されているPerfumeの衣装展、『Perfume COSTUME MUSEUM』へ旅行を兼ねて行ってきた。この展覧会の見どころはPerfumeのデビュー年である2005年から今日に至るまでの、約170着の衣装が全て展示される衣装展です。Perfumeの衣装史を時系列に1章(2005年~2011年)、2章(2012年~2015年)、3章(2016年以降)で紹介され、最後の4章ではステージ衣装が特集された展示会である。主役である3人はもちろんのこと、衣装制作を手掛けるスタイリスト、ドレスメイカーの協力により、その発想源や制作過程の資料、そして型紙が紹介されていた。一部の衣装については、ハイヒールに加え、衣装に合わせて制作された帽子やヘアアクセサリーなどの小物も展示されている、Perfumeファンやそうでない人も楽しめる展覧会であった。
ただ、ふと疑問に思ったことがある。それはなぜ東京・Perfumeのルーツである広島ではなく神戸で衣装展を開くことになったのか。これは美術館である林洋子氏が以前ファッションショーの展覧会に携わったことがあるという。「1970、80年代以前のものだとアーカイビングできていないという意味で展覧会がやりにくい。21世紀以降に活動を始めたパフュームは、きっちり管理を意識されてきた」と10月26日の朝日新聞デジタルのインタビューの中で答えている。
しかしアイドルにせよバンドにせよ、本来「本物の彼らに触れる」ということは、ライブコンサートに行くということが普通ではないかと筆者は考える。この展覧会ではその「彼女ら」と直接触れ合う日もでき、彼女らが実際に使用している「道具」を「至近距離」で「感じる」ことができるという稀にない企画だったのではないかと拝察する。
彼女らPerfumeの発足当時は涙ぐましい努力が多々あったそうである。これは聞いた話なので定かではないが、インディーズ時代は東京ドームシティの片隅でまばらな観客の中ライブを行い、少ない観客を目の当たりにし何度活動を止めようと思ったことか。我々には想像できない壮絶なドラマがPerfumeの舞台裏にはある、それを感じた展覧会だった。
今回のPerfume遠征は、2泊3日の日程を組み有給休暇を取得しての旅行だったが、Perfumeだけでなく神戸ビーフや中華街、道頓堀で大阪グルメを堪能するといった食欲の秋、有馬温泉で温泉に浸かり紅葉を楽しむという、全身で秋を感じる旅になった。これも快く送り出してくれた家族や職場の皆さん、さらに現地に住む、忙しいにも関わらず時間を作ってくれた友人、さらに今回の展覧会を企画・実施してくださったチームPerfumeの皆様のおかげでもある。
あと4日後に沖縄でホールツアーの千秋楽が行われますが、参加される皆さん、全力で楽しんでください。
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