なんちゃって練習理論

どうも、あんどりゅーです。
今回は自分が練習計画を立てる上で用いている考え方を書いていきたいと思います。まぁ最初に白状してしまうと、トンデモなく目新しいものではないと思います…。ただ、それでもいつか誰かの判断材料の一部程度にはなる内容なはずなのでよければお付き合いください。
注)ある程度科学的なものであるとは思いますが各内容に対してソースを提示できるようなものではないのでそのつもりでお願いしますー

前提
考え方の前に一旦前提説明。まず、自分の本種目は800mなので考え方はそこでの記録向上を狙いとしたものになります。次に、自身が元々長距離出身ってこともあり基本的にサブ種目は1500mです。なので、今回解説する考え方は800m/1500m型向けのものであるということを念頭に置いておいてください。

基本4要素
さて、前振りが長くなりましたがここからは考え方の解説です。自分は(というか一般的に)長距離種目の競技力は最大酸素摂取量(VO2Max)、乳酸製作業閾値(LT値)、ランニングエコノミー(RE)の3要素で決まると言われています。それぞれについて軽く解説しておくと、VO2Maxは一度に摂取可能な酸素の最大量のことです。有酸素運動である長距離種目においてこの能力が高いほど有利になるということはイメージしやすいのではないでしょうか。次にLT値について。これは乳酸が出る量とそれを処理する量との均衡点がどれくらいの距離かつペースかという話です。本当にざっくり言うと、乳酸を処理する能力が高いか乳酸が出にくくなれば速く走れるよねって感じ。LT値で検索かけたら詳しい解説いくらでもあると思うので調べてみてください。REは読んで字のごとく、ランニングの経済性です。楽に速く進むフォームの方がいいよねってだけの話です。この観点は中距離種目においても適用されるものだと思います。ですが、中距離にはもう一つ無視できない要素があると自分は考えているんですよね。それはズバリ、スプリント力です。ここでのスプリント力は単に筋力的なものだけでなく、体の動かし方等も含めたスプリントするための能力全般を意味します。「体の動かし方はランニングエコノミーだろ!」ってヤジが聞こえてきそうですが、聞かなかったことにします。ランニングエコノミーはなんというか省エネかつ最大効率の追求って印象なので、個人的にはスプリントに合った動かし方ができるっていうのとはまた別な気がするんだよな…。

要素の構成比率
次にさっき話した要素の構成比率です。要はさっきの要素たちがそれぞれどのくらいの割合で競技力に影響を与えるかって話ですね。個人的にはここが一番重要だと思ってます。ズバリ自分の考える構成比率は
VO2Max:LT値:RE:スプリント力
3:3:1:2

だと考えています。これに関しては主観的なイメージなので特に科学的な根拠とかはありません()。でも、これまた結構一般的な考え方とそこまで相違ないような気がします。強いて違うところ挙げるなら、スプリント力って項目の存在とそれが比較的重い比率を占めているってところですかね。これについては次のパートで詳しく説明します。

余裕度の上げ方
某有名(?)twitterの帝王の方じゃないですけど、ここからは余裕度という捉え方について話していきます。強くなるってことは端的に表すと、同じタイムで走っても以前ほど疲れなくなるってことじゃないですか。これは言い換えると、同じタイム帯での余裕度が上がったということになります。では、この余裕度はどのようにして上がるか。これには2つのアプローチがあります。
①余裕を持てるスピードをトップスピードに近づける
②トップスピードを上げて相対的に余裕度を上げる

①が長距離における基本的なスタンスだと思います。ペーランにしろインターバルにしろ順調に消化できるようになると設定タイムを上げていきますよね?このような形である程度の距離走れるスピードを向上させていくのが①によるアプローチです。これに影響を与える基本要素は主にVO2MaxとLT値になります。で、個人的に①よりも軽視されがちであり、かつ中距離が重視すべきだと思うのが②のアプローチです。中距離種目は長距離種目と比較して、レースペースとフルスプリントとのタイム差が圧倒的に小さいのがその理由です。これはつまり、①によるアプローチの限界が長距離よりも近いということ。極端な話、400mで64秒がベストタイムな選手が全力で走り続けられた場合、5000mは13分20秒で走れますが800mは2分08秒かかるじゃないですか。まぁこれはあまりに極端すぎたかもしれませんが自分が言いたいのはこういうことです。なので、中距離選手はある程度自身の本種目より短い距離でのトップスピードを鍛える必要があるんですよね。

結局のところ
最後に自分の考える最も重要な練習について話して終わろうと思います。それは……    Jog   です。いや、じゃあ今までの話は何だったん???って気持ちは重々承知の上ですがやっぱJogなんですよ。基本要素と構成比率とか余裕度へのアプローチとかは"ある程度練習に頭を使ってちゃんと取り組んでいること"を前提とした上での検討材料であって、基本的に一番重要なのは間違いなく基礎を形成するJogです。だから、練習計画を改める前に今一度振り返りましょう。「Jog今日はいっか」ってなった日、そこそこあるでしょ?自分はあります(自白)。今よりトレーニング理論が進んでいない半世紀以上前にだって今の水準で見ても速い人はゴロゴロいた訳ですから、頭でっかちになる前にずっっっっと昔から言われている基礎練はやろうねって話です。ある種のジレンマなんですけどこういう系の話って見てほしくない層(これだと楽して強くなりたい的な考え方の人等)の目にはとまるくせに、見てほしい層(伸び悩んでいる、ちゃんと勉強したい等の人)には届かない印象あるんだよなぁ…。

以上、なんちゃって練習理論でした!
それではまた


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