手帳持ち無職が引越しするってよ

精神障害の手帳を持ってる無職、引っ越すことになりました。
借りている物件で何かトラブルを起こしたとか今よりもっと支援が必要な病状になったとかそういうわけではなく、個人的な事情で引越しが必要となりました。

引越しはこれで4回目。
今までは進学、就職で必要に迫られて引っ越してきただけでした。
今住んでるところは就職の際に引越したところで、無職になってからも支払える範囲内の家賃でしたので変わらず住まわせてもらっていました。
条件的にもかなり理想的な場所なので手放すのは惜しいです!
もう5年以上住んでいます。
それでも引越さなければいけなくなりました。

今までは「学生」、「職あり」というステータスで引っ越していたので苦労したことがありません。
学生時代、保証人不要のところに引越したことはあるのですが、やはり「学生」だったので審査が通ったのだと思います。

一方、今は無職です。
無職での引越しとなると難しいイメージがあります。

私は配信を見るのが好きなのですが、投げ銭などで収入のある彼らでさえ引越しは難しいとちらほら聞きます。
配信業というのが職として見なされないので、事務所に所属していようが貯金があろうがあまり関係がないようです。

そういう話を耳にしていると、やっぱり公に認めてもらえる職に就いているというのは引越しにおいて大きなステータスだと感じます。
それに加えて精神障害があるとなると、物件を貸す側は入居させたくない人の方が多数派と思います。

それじゃあ無職の人はみんな路上でホームレスをやっているのか?
精神障害のある人は一人暮らしができないのか?
違いますよね。
お金がない無職でも、精神疾患で手帳を持っている人でも、賃貸を借りて住んでいる人はいます。
連帯保証人が定職に就いている親だったり、今は無職だけど貯金はたくさんあるという状況の人であれば、無職でもなんとか賃貸を借りられるかもしれませんね。

今回、私は保証人不要の物件を探しています。
病気で復職の見通しが現状ない上に貯金があるわけでもありません。
それでも引っ越さなくてはならないので、かなりシビアな引越しになるだろうと感じます。

それでも、私と似たような状況に置かれている人は家を借りています。
初めてのことでいろいろと分からないことだらけではありますが、貸してくれる物件は少なからずあるということなのでしょう。

ということで、今は引越し先の物件を探しています。
引越し先のエリアはこれといってまだ決まっていませんが、どんな物件がいいかはだいたい決まっています。
最低限求めていること、できればあってほしいこと、これがあれば理想的なことを箇条書きにしてまとめてみました。

引越し先に最低限求めること
・木造じゃない
・家賃は高くて3万ちょっと(管理費込み)
・初期費用がかかりすぎない
・室内に洗濯機を置ける
・キッチンがある
・暑い地域であればエアコン
・地下鉄やJRまで徒歩20分以内、なければ徒歩5分以内にバス
・スーパーが約500m以内にある
・保証人不要
・保証料が高すぎない
・無職でも審査が通る物件
・通院しやすい場所

絶対に譲れない箇所です。
なるべく安いところを!とは思っていますが、あまりに住み心地が悪すぎてすぐ引越したくなるような場所に住んでは意味がありません。
それに、病気の症状からいってあまり外出することができません。
また、病気の治療中なので医療機関が少ないところだといずれ選択肢が尽きてしまいます。
なので、基本的に田舎に住むことはできません。
精神疾患に限らず、なんらかの持病がある方は理解してくれると思います。

できればあってほしいこと
・敷金礼金0円、仲介手数料0円など引越しにあたってかかる費用がほとんどない
・冷蔵庫、洗濯機備え付け(電子レンジもあれば神)
・スーパーだけじゃなくてコンビニもある
・保証料格安
・街中まで遠すぎない

次はお金の話になってきます。
限られたお金で引越しをするので、それ以上のお金が必要な場所へは引っ越せません。
「ここ家賃が安い上に生活もしやすいじゃん!」っていうところは敷金礼金、仲介手数料、割高な保証料に加えて他諸々の初期費用があれこれかかるようです。
そんなに都合のいい物件はないということでした。

これもあれば最高
・家電だけじゃなくて家具も完備
・部屋にお弁当などのご飯を宅配してくれるサービスがある(食事付き賃貸)
・バストイレ別
・窓が2つある
・居間と玄関の間にドアがある(クッションフロア)
・独立洗面台がある
・スーパー、コンビニだけでなくドラッグストアもある
・ベランダあり
・キッチン込みで部屋が2つ、間にドアあり
・寒い地域であれば灯油ストーブ

最後は家の中での暮らしやすさについてでした。
これは誰でもそうだったらいいのになぁと思うことが多いと思います。
なくても住むことはできますが、あったら凄く生活しやすいですよね。
食事面に関しては福祉サービスを使えばなんとかなりそうではありますが、福祉に頼らず済むのであればそうに超したことはありません。

こんな感じで、いろいろと自分の中で条件や希望があります。

ちなみに障害者向けグループホームも少しだけ探してみました。
初期費用を一切かけたくない!、家具家電が完備されていてほしい!、食事を毎日作ってほしい!となると、やはり福祉サービスに頼らざるを得ません。

食事については共有スペースにて摂るというものが多いのですが、人と関わることが苦手な人のことを考えて、世話人に作ってもらったお弁当を部屋で食べるという仕組みにしているところも何件かありました。
一人の時間が大事だったり、無鉄砲にいろんな人へ話しかける利用者がいることを想定すると、共有スペースはない方が絶対にいいと思いました。

また、グループホームとなると部屋に洗濯機やキッチンがなく、共有スペースにて料理や洗濯をするところも多いです。
これももちろん、部屋で完結できるグループホームは何件かありました。

共有スペースがなく、部屋で身の回りのことをやれるグループホームはいいですね。
建前としてグループホームは永住するところではないので、いずれは一般の物件で一人暮らしができるよう支援するためにグループホームがあります。
そのため、共同スペースで多くの時間を過ごすタイプだけではなく、限りなく一人暮らしに近いマンション型、サテライト型グループホームがありました。

重めな知的障害や精神障害がある方は世話人の目が常に必要なので、共同スペースにて過ごすタイプを選ばざるを得ないですが、少しの支援があれば一人で身の回りのことがある程度できるタイプの方はマンション型やサテライト型の方がいいですね。
私は今まで一般の物件にしか住んだことがないし、何よりもプライベートな自宅での時間まで誰かの視線を感じたり誰かと最低限交流したりするのは病気の特性的にかなりしんどいこと(学生下宿は地獄でした)なので、もしグループホームに住むとしたらマンション型、サテライト型がいいです。

でも、話は戻りますが、グループホームというのは基本的には永住するところではありません。
私が前に働いていたグループホームは重度重複障害の方が住んでいた共同型のところでしたので、必ず世話人の支援を受けながら半永住するといった雰囲気でしたが、そこまで障害としては重くなく、職歴があったり一人暮らしをしたことがあるような精神障害の方もいます(私もです)。
そうなると、グループホームに数年住んで何か区切りがついたら一般の物件へ引っ越すことになるのだと思います。
グループホームによっては利用できる期間が決まっているところもあるようですし、マンション型を利用していた知人は数年利用した後引越していました。
当時はグループホームに住んでいたと知らされていなかったので「どうしてお金もないのに頻繁に引っ越すのだろう?」と不思議に思っていましたが、期限が来て引っ越すしかなかったということだったのでしょうね。

そうなると、グループホームへの引越しはいかがなものかと思ってしまいます。
引越しに当たってお金がかからない、不安な引越しの手続きもあれこれ支援してくれる、家具家電を購入しなくてもいい、ヘルパーを頼まなくても食事を用意してくれる、掃除が難しい時は世話人が一緒にやってくれる、こういった環境は大変魅力的です。

でも、私は既に一般の物件で過ごせていて、今はヘルパーの利用もしていません。
体調が悪い時はできないことが増えてしまいますが、それでも最低限のことはできているので訪問看護だけ頼んでいる状況です。
お金のやりくりができず家賃の支払いに困っているわけでも、ごみ捨てすらできずなんにも身の回りのことができないわけでもなく、一応生活は回っているのです。

学生時代を含めば10年ほどそうやって生活してこれているので、グループホームに入るほどの支援を必要としていません。
ただ、今使っている家具家電は全てレンタル中のものなので、一般の物件に住むのであれば家具家電の購入、もしくは家具家電付きの物件が必要となります。
家具家電もフリマサイトでタダで譲ってもらえる(学生時代はそうしていました)ので購入する必要もないのですが、運送料だけはかかってしまいます。
それに加えて火災保険料や鍵交換代は最低でもかかります。

つまり、金銭面でちょっと不安だよねってことです。
学生の頃は、服とかの所持品を車で全部運んであげると言ってくれた支援の方がたまたまいて、フリマサイトで手に入れた0円の家具家電を運んでくれる彼氏がたまたまいたので、お金をかけずに引越しができました。
また、都会ではない地域だったり、学生がたくさん住んでいるエリアだったこともあり、すぐに初期費用0円・敷金礼金なし・保証人不要の物件を見つけられました。
今回はそういうわけにもいかず、ある程度のお金はどうしてもかかってしまいます。
なので、金銭面だけでいえばグループホームはいいです。

ただ、グループホームはお金がかからない代わりに利用する上でいろいろとルールがあります(門限がある、室内での喫煙は不可、他の利用者と最低限仲良くしなくてはならないなど)ので、そういうしがらみがない中で今のように自由に生活したいとなれば、一般の物件に住むしかありません。
また、期限があるのでどの道一般の物件へ引っ越すことになります。
それならもう初めから一般の物件で引っ越せるところをなんとか探せばいいのでは?、食事はヘルパーにお願いできるし、家具家電も初めこそ無くてもなんとかなるのでは?、てか学生の時なんとかしたし?(結局、負担が大きくて半年後に入院したけど…)(でも学生の時は手帳がなくてヘルパーみたいな福祉サービスを利用できなかったし?)

…と、そんな感じであれやこれや考えています。
健康で定職に就いている人でも大変な引越し。
病気がある無職でも上手くいくのでしょうか。
悲観する一方、どんな状況でも今までなんとかやってきたしなと楽観している自分もいたりします。

私の一人暮らし生活はこれからもつづく!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?