「私は人見知りだから」「HSPだから」「時間守れないから」に対しての持論(批判あり?)

初めに前置きしておこう。ちょっと批判的内容入りそうなので、メンタルお豆腐勢は引き返しをオススメする。
あと、全ての人見知りさんやHSPさんや時間守れないさんがこうではない、ということは念頭に置いていただけると〇


結論から言うと、
自分を「人見知り」とか「時間守れない」とかカテゴライズすること自体は自己分析できてるしすごく良いことだと思う。
でも、そのカテゴライズに単に甘えるだけになったら良くないなと。


最初にそのモヤモヤをきちんと言語化してくれたのは、出会って10年が経つ旧友。
その子の特徴を1つ挙げるならば、わたしからしたら結構「え、そこまで深読みしなくても良くない…?」っていう気にしいさんで。

例えば〇〇さんが△△さんの事を裏で悪く言っていたとして、旧友はそれを聞いて「わたしも○○さんの地雷踏んでいたら、裏で色々言われてるかもしれないなあ」「無意識に気に障ることしてしまってたらどうしよう」って考えてしまうタイプ。
わたしは「○○さんの地雷踏んでるかもしれない、この行動は今後気を付けよう」くらいは思うけど、「裏で色々言われてたとしても、見えないようにしてくれてるし。考えても仕方ないから、言われてないってことにしとけばいっか。ほんとに悪かったら直接注意来るだろうし」と陰口についてはあんまり気にしない。

そんな旧友に「もしかしてHSPなんじゃない?」と訊いてみた。
そしたら、返されたのが、

HSPかもしれないけど、そう認めてしまったら終わりな気がする

え??
わたしにとってこういうカテゴリーって、弱い自分が自分一人じゃないって気付いて心を軽くするためのカテゴリーだと思ったから言ったんだけど。どゆこと?

詳しく話を聞いてみると、

「自分がHSPと認めることで、自分が無意識にそれを盾にしてしまって横柄な態度を取ってしまいそうだから、あんまり考えないようにしている。HSPだからやりたくないです、HSPだから強く言わないで、そんな風に周りに言い訳にHSPを使いたくないから」
という話だった。


…たしかに!!

まあ旧友は、それほどまでに人に気を遣えるから、何かを理由にして他の人に横柄な態度を取ってしまうことなんて絶対ないけど。
そんな旧友ほどにストイックになったら自分が壊れてしまいそうだけど、でも必要以上に周りに甘えてしまうのも良くないよね、って思わされた。



そして、「カテゴリーに甘えるな」つながりで、研修で仲良くなった同期の子が言っていたのが、

「私は結構、クラスの人に最初ガンガン話しかけに行くタイプなんだけど。たまにさ、第一声が『私、人見知りだから~』って言う子いるじゃん??
ちゃんと分かってるよ、上手く話せる自信がないからあらかじめ伝えておこうっていうのは。
でも、私はそこで壁を感じてしまうんだよね。線を引かれたみたいな。
これから仲良くなるぞっていう時に、大して話もしてないのに最初から『人見知りだから』って言われただけで遠ざけられた気がする。こちらが話しかけに来てるのに、『人見知りだからあまり仲良くなれないよ』ってシャッターおろされてるみたいで。」

確かに「人見知り」というカテゴリーは便利だ。初めての相手に物怖じしても、そう言っておけば相手は「そうだね」と言って緊張を許してくれるから。相手も、こちらの反応が薄くても「人見知りだからだな」って分かっているから助かるかもしれない。

けれど、頑張って話しかけて仲良くしようとしてる側の中には、同期の子のように「遠ざけられている」と感じる子もいるんだなと。そりゃそうだよね、自分は勇気出しているし話しかけることができるから、「何で『人見知りだから』を理由にするの?私は話しかけてるし、仲良くなりたいのに」ってもどかしくなる気持ちも分かる。
わたしも時間とか守れる方だから、「自分時間守るの苦手なの」を公言してる子に対しては「なんで『時間守れない』を理由にして毎回平気な顔で遅れて来るの?学校とかだったらちゃんと意識持って遅れないでしょ?それを何でここでできないの?」とか思ってしまってた(笑)軽く注意くらいしかできなかったけど。


うーん、でも記事ここまで書いて思ったのは、
「自分ができるから『甘えるな』って言ってしまう」節はあるなって思った。思ったけど、でも完全に「HSPだから大変なことはあなたがやってねーすまんねー」って涼しい顔して寄りかかられるのも違うなと。

どうやったら、いいのかな。
だいぶ上から目線になるのは申し訳ないけど、わたしの気持ちとしてはこれが一番近いかも。


「ただ、こっちの努力に応えてほしい。誠意を尽くしたら、ありがたいと思ってほしい。応える力がないのなら、せめて負い目くらいは感じてほしい。」

「きみはだれかのどうでもいい人」p75より