人生一度
人生は一度しかない。
かつて、そんな当たり前のことをラップにして歌った二人組が居た。
♪人生一度/ SOFFet(2003年)
当たり前なんて書いてしまったが、歌詞を噛み締めながら曲をじっくり聴くと、やはり当たり前のことを歌っていた。
「喉が乾いたときにはもう水は無い」というフレーズが心に染みる。当たり前である。ただ何となく生きているだけなら誰でもそうなってしまうのだから。
ただ、歌詞に出て来る男性は、側からみればまだ幸せな人生を歩んでいるように見える。
国立大学を卒業し公務員になり、社内恋愛を経て結婚、子どもも産まれ、2000万円のマイホームで暮らし、最終的には孫の顔も拝めている。いや充分幸せじゃん。
それなのに「何か足りない」と嘆いているのだ。
一方で、当方128という男が居る。高校中退、大検合格を経て私立Fランク大学に入学。卒業後は底辺職を転々とし、現在の会社はもうすぐ入社5年になるのに未だに平社員。今日も上司に怒られた。ちなみに36歳独身、交際経験なし。貯金も無い。
「何か足りない」どころの騒ぎでは無い。
前田さん(仮名)はこんな私にも笑顔を見せてくれた。
それって当たり前のことではない。
今時の女子なんて興味ない年上男性に対しては冷めた態度を取るのが普通である。詳細は省くが、今日改めてそれに気付かされた(それでこんな記事を書いているのかよ)。
20代前半なら父親がまだ40代でも珍しくない。つまり私は世の父親マイナスα程度の年齢にまで来てしまったのだ。
もう一度言う。
喉が乾いたときにはもう水は無い。
貴方がまだ10代なら、まだ20代なら、今ならまだ間に合うから、何でも良いから自分が輝けるものを見つけて欲しい。
「生きている」と「死んでいない」は全然違う。
もし「死んでいない」側の人間なら、そのまま30代になった時に後悔するかもしれない。「喉が乾いたときにはもう水は無い」状態に陥るかもしれない。
「生きている」と実感できる何かを見つけて欲しい。
見つからないなら、まずは恋人を作るかお金を貯めるかどちらかをすべきである。愛とお金、どちらかが無いと何も始まらない。
もう一度言う。
人生は一度しかない。
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