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【子供】抱っこした子は、その日1番の美女でした。

ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます。


行きつけの美容室がある。出産のためしばらく休まれていたが、さいきん復帰されたのだ。わたしの息子さんも少し前に散髪に行った。

わたしもその美容師さんから切ってもらうのが好きなのだ。なによりシャンプーが気持ちいい。おそらく佐世保で1番だと思っている。

久し振りにあのシャンプーが体感できる。それだけで、わたしの心はウキウキのルンルンだ。オッサンだって、心躍るときもある。

それに今回の散髪は、もう一つ大きな楽しみがある。それは、産まれて間もない子に会えるということだ。もう産まれたてのホヤッホヤ。

楽しみでならない。予約の段階でお店に赤ちゃんがいること、途中で泣いたりして散髪の手が止まる可能性があることは聞いていた。

構わんよ、どんどん泣いてくれ。お腹が空いたらミルクをやって、わたしなんか二の次で良いとは伝えていた。わたしは、赤子の泣き声が好きなのだ。

そして初対面。可愛過ぎる……なんだこの生き物は。いや、わたしにも子供はいる。我が子も産まれた時は世界一可愛かった。にしてもだ。にしても可愛すぎやしないか?

オッサン既にメロメロ。そして暴れる泣く喚く。たまらんのだ。全身全力でじぶんの存在を示さんとする泣きっぷりに、わたしは感動すらおぼえた。

抱かせてもらうと、とても柔らかくいい匂いがする。すっかり泣き止んで、抱っこするわたしをまっすぐに見つめる。瞳は潤んている。

そして、こんなことは何千何万という人が書いたり言ったりしているのだが、
赤ちゃんの実体重より重く感じるのだ。これが命の重さなのだと改めて気付かされる。

わたしが手を離せば、この子は落ちてきっと死んでしまう。「お前に我の全てを預けるからな?」と、言われてるような気もする。もちろん気のせいだが。

わたしが散髪のあいだも、ベッドの上で暴れる泣く。ミルクを飲むと、満足して寝る。寝顔もたまらん。いっそ食べてしまいたいくらいだ。

結局、散髪は2時間以上かかった。普段の倍はかかったのだが、もう少し美容室に居たかった気もする。髪型もシャンプーも赤ちゃんも全てが満足だった。



毎年、児童虐待のニュースをみない年はない。虐待だけではない、子供が犠牲になるニュースを見るたび胸が痛い。いたたまれない気持ちになる。

親になるには資格などはいらない。ものすごくくイヤな言い方をすると、片方が股を開いて片方が腰を振ればいい。それで親にはなれる。下品な言い方ですみません。

わたしも親になって9年経つ。2人の子を育てる親としては半人前だろう。収入も少なく、仮に親になるための資格があるなら落ちるかもしれない。

もし親になったのなら、目の前にいる子をしっかり見てほしい。ほんとうに可愛いだけの生命がそこにいる。これまた何千何万という人が書いたり言ったりしてるだろうが、穢れを知らない瞳をしている。

その瞳を、今からの人生で絶対間違いなく完全に100%穢れていく瞳を、いちばん最初に汚すのが親であって良いはずがない。

児童相談所への虐待相談件数は、年間20万件を超える。この数字は、0以外は正しくない。ふざけるな、でしかないのである。

久し振りに抱いた赤子は、その温もり、匂い、重さで、改めて子供という尊く愛らしい存在の大切さを教えてくれたのだった。

ただ、愛するべきである。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
いやあ、赤ちゃんってのは、ホントやわらかい


それでは、佐世保の隅っこからウバでした。



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