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街コン潜入記録

 せっかくの三連休だったのだが、あまり有意義には過ごせなかった。全体の2分の1は寝ていたと思う。それだけ寝たというのにまだ眠いのだからどうしようもない。とはいえ、前々から書いていた街コンパーティーと、別の交流会に参加して、それによって色々と変化があった。今回は街コンについてである。

 件の街コンは夜間開催で、誘いをかけてくれた人物と共に行った。実際にはもう1人声をかけていたようで、面識のない人物と合わせて3人で向かったのだが、途中話を頑張って繋ぐ必要がなかった分、サシで行くよりかはまだ気が楽だったと言える。

 そもそも街コンどころか合コン、男女が出会うことを目的とする場に赴いたことがないので、どんなものなのかと戦々恐々していたことは否めない。服装などどういうものが望ましいのかと事前に連絡を入れて確認したくらいである。普通に私服でいいとのことだった。

 実際、現地の参加者を見回してみると、思っていたほどおかしな様子ではなく、普通にその辺で見かけるような格好をした人たちが集まっているというだけであって、いきなり黒服に周りを囲まれるなんてことはなかった。そんなことがあったら即座にネットでバッシングをされているはずなので、そもそもとして杞憂ではあったのだが。スタッフも普通の人といった風体で、別段おかしいところはなかった。

 形式としては、立食式のテーブルに男女半々計6人くらいでつき、事前に記入したプロフィールカードを見せながら話をする。15分ほど話したら連絡先を交換する時間になり、その後席を移動する。それを複数回繰り返す、というものだった。先に書いた通り、こういった場での一般的な形式を知らないので、これが当たり前なのかどうかはわからないのだが、まあそういうものなのだろうと思う。

 肝心の話、コミュニケーションであるが、存外大きな失敗はなかった。そもそもとして、人と出会うことを目的とした場であり、参加費としてまあまあな金額を徴収されているのである。みんな、攻撃的に接して台無しにするよりかは、ある程度は好意的に接しようというスタンスなのだろう。話が途切れれば誰かが振るということの繰り返しで、大きく話に困ることはなかった。話をこちらから振ることができなかったり、両隣が話始めた結果地蔵と化してしまったりした場面があったのは反省点だが、初回としては大きなミスがなかった分、及第点だと思うことにする。

 途中、対面に座っていた人たちが友達に呼ばれたからと席を移動し、結果我々3人で話をするという、何をしにきたんだという絵面が爆誕するというハプニングはあったものの、問題なく終えられたのは行幸だった。なお、誘いをかけてくれた人物曰く、何度かこういった場に参加したことはあったものの、放置されたことはないとのことで、帰りの駅に向かう途中でもボヤいていた。中々のレアケースに初回からぶち当たってしまったようであるが、これもまた経験である。

 しかし、驚くべきは誘ってくれた人物のコミュ力である。前回の交流会同様、テーブルの話を主導し、会話をほどよく周囲に振って全員が話をできるよう促し、場を回していくスキルは、私も見習いたいところである。元々前回の場で最もそういったスキルが高そうに見えたのがその人物であり、またそのスキルを見てみたいという点もまた、今回街コンに参加した理由である。

 前提として、私はコミュ力を鍛えることが目的であって、現時点では異性との出会いに重きを置いていない。もちろんあったらいいな、とは思っているが、今の私に魅力を感じる人などいるはずもなし、同性異性問わず、初対面の人と話をすることができる場という認識で臨んでいた。なので、形式的に連絡先を交換こそすれど、こちらから連絡を入れるつもりはなかった。どうせ連絡も来ないだろうと思ってもいた。

 しかし、不思議なことに、異性の1人から連絡が来て、個別に会って話をしたいのだという。マジか。先の通り、私は自分を評価していないので、どちらかと言えば詐欺系の話を持ちかけやすいターゲット認定されたのではないかと思う節はある。しかし、せっかく来た誘いということで、現在日程の調整を行なっている。これに限らず、何かしらの誘いが来た場合、一度は受けてみる所存である。今回は異性からの誘いであるが、もちろん同性の誘いも受けるつもりだ。

 今回の人については限りなく薄い可能性ではあるものの、もしかしたら、なんて期待をしていない訳ではない。しかし、それ以前として、私の人の顔を覚えられない問題のせいで、この人物がどう言った顔をしていて、なんなら何の話をしたのか、ローテーションの何回目の人物だったのかも忘れてしまっている。正直誰かわからない。なので、次会う時は2回目の初対面として、再度最初から話をしようと思う。そこから何が起ころうと、私のコミュ力向上の為人と話すという目的は達成される。

 そういった、誘いは受けるという所存で臨むつもりではあるのだが、そういったつもりでいた結果、翌日別の交流会に参加して、現在まあまあ大変なことになっているのだが、それについてはまた次書くことにする。色々なことが重なってスケジュール調整が大変である。

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