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⑤右利き社会の陰謀?給食当番で左利きが直面する問題

下の画像はお玉です。
家庭でよく使われている道具です。
味噌汁など入れるときお椀からこぼれてしまったことなどありませんか?

お玉だと汁ものが入れにくいため、学校給食では、下の画像のような業務用のレードルを使用している学校があります。
便利な道具です。
レストランなどの飲食店では、ほぼこのレードルを使っています。

しかし、学校では困ることがあるのです。
なぜでしょう?

このレードルは右利き用に作られているため、左利きの子が右利きの子と同じように使うのは至難の業なのです。

レードルという道具は、入れる方の先がとがっていて、容器が小さくても、こぼさずに入れることができる優れもの。
ただ、それは、このレードルを右手で持ったという条件付きです。

これを左利きの子が使ったらどうなるか考えてみて下さい。
レードルの向きが逆になるため、どぼどぼ汁が脇からこぼれてしまい、入れにくいだけでなく、下手をすると容器をもっている自分の指にスープがかかってしまうこともあります。

左利きの子が当番に当たったら、当然入れにくいどころか、時間もかかります。

そのことに、クラスの子が気づくことができるかどうかがポイントです。

左利き本人は、おそらくスープをやろうとします。
そこへ、
「〇〇ちゃんは左利きだから今日のスープやりにくいでしょ」
「かわってあげようか?」
この声掛けができる子です。

もちろん
それでもやりたいという場合もあるので、無理に役割を交替する必要はありません。

このような子を多く育てていくと、教室が、少数派にとって居心地のよい場所となるのです。

左利き用もありますが、当然、学校給食現場で見たことはありません。

近年、給食も民間委託の流れがあります。
レードルを使っているのであれば、要望したら恐らく購入してくれると思います。

参考になる方がいたら幸いです。





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