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逆上がり解体新書⑧蹴り上げるときに必要な筋肉

鉄棒が苦手な子は体全体の筋肉量が少ないため、逆上がりに必要とされる動きができません。

逆上がりは重力に逆らった動きになるため、体を支えるだけの筋力は子どもであってもどうしても必要です。
マッチョである必要はありません。

前回取り上げなかった筋肉ですが、苦手な子にとって蹴り上げ動作はかなり重要です。

体操選手などや体操教室の先生が逆上がりをしている動画をご覧になったことありますか?
これらの人が逆上がりをすると、いとも簡単にできています。
なぜか?全身に十分な筋力がそなわっているからです。
おそらく、足を踏み込んで蹴り上げなくても筋力だけで、逆上がりできてしまいます。

逆上がりができない子の多くは、コツがわからないんではなく、筋力が足りないのです。だから、その筋力を補うために、強く蹴り上げる力が必要なのです。

その筋力は、ふくらはぎの筋肉である、ヒラメ筋、腓腹筋です。

https://stretchpole-blog.com/soleus-stretches-7936

筋肉対話するために、まずかかとをつけたまま片足ジャンプをしてみましょう。
できましたか?

できないと思います。
では、自由に片足ジャンプしてみましょう。

かかとはどうなっていましたか?
きっとかかとを無意識に上げてつま先立ちのような状態でジャンプしていると思います。
つまり、ジャンプするためには、つま先立ちになならないといけません。さらにそのためには、ふくらはぎの筋肉であるヒラメ筋と、腓腹筋を使うのです。
陸上選手のふくらはぎみたことありますか?
ヒラメ筋と腓腹筋がものすごく発達しています。
子持ちシシャモのようです。

走るときにこの筋肉を使わないと地面からの反発力をもらうことができません。
地面を蹴り上げる時も同じです。
足首にスナップきかせながら、つま先立ちの状態から母指球全体で地面を押すのです。
そうすると、強い反発力が得られるので、重力に逆らった動きができます。

この蹴り上げる筋力自体が弱いと、足が全く上にあがらず、せっかく振り上げた足もそのまま地面に落ちます。
その衝撃は結構強いです。
だから逆上がりが苦手な子は、何度も練習しているうちに、足が痛くなって嫌いになります。
そんな状況から生まれた道具が、逆上がり補助器だと思います。
これなら蹴り上げる筋力が弱くてもなんとかなります。
ですが、根本的な問題解決をしていません。
地面から蹴り上げて重力に逆らっていかなければ逆上がりは成功しません。
補助器で逆上がりの感覚がわかったとしても、逆上がりができないのです。
補助器はあくまで回転するイメージづくりでしかありません。

ヒラメ筋、腓腹筋を鍛えて蹴り上げる力を身に付けさせていきましょう。

かかとを上げる動きを鉄棒の準備運動に取り入れていくだけでも違います。

遊びで身に付けさせるとしたら、縄跳びです。
ジャンプすることで、鍛えることのできる筋肉です。
だから、自然とたくさんジャンプする遊びならなんでもいいですが、ジャンプをする遊びってそんな簡単にはありません。だから縄跳びが一番有効だと言えます。
低学年のうちにたくさん縄跳びをやらせていくとよいですよ。




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