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冨樫義博展『PUZZLE』に行って、恋をした。

昨日、グランフロント大阪で開催されている、冨樫義博展『PUZZLE』に行って来た。
本当は友達とお盆に行く予定が、台風と重なり別日に。平日の火曜やから、電車も空いてるやろう思ってたら、学校終わりの学生で凄まじく混雑していた。

17時からの回に友達のK氏と参加。
K氏が、電車に乗り慣れてないのか、電車を乗り間違え、ギリギリになる。
(この野郎め〜)と、怒りながらも、フリーランスとして働くK氏は、仕事を早々に終わらせて一緒に来てくれたので、広い心で許した。
無事に列に並び待っている間、それとなく周りを見渡すと、平日火曜にもかかわらず、半端なく混んでいた。カップルで来てる子達や、あきらかに仕事を途中で抜け出して来たであろうサラリーマンの人達がチラホラ。
冨樫義博は、すぐにホテルに行きたいであろうカップルや、真面目に働くサラリーマンですら魅了するのかとビックリ。まぁ、私達も魅了されて来てるわけなんやけども。ある種の念能力やろうな。

10分程待たされ、いよいよ中に入る。
高揚感でニヤける顔を抑えつつ、平静を装う。(こいつメチャクチャ楽しみにしてたんや〜)って、思われても恥ずいし。それでも小走りになってしまう。

中に入ったら、夢のような空間が広がっていた。友達と、興奮と感心を繰り返しながら原画を見ていると、メチャクチャ騒がしいギャル2人が。
見た目もハッキリ言って騒がしい。きっと稼いでるんやろうなってキャバ嬢のようで、パパ活でも稼いでるんやろうなって見た目のギャル。(ものすごい偏見)香水の匂いも振り撒きながら、原画の前ではしゃいでいた。
「ヤバい!見て!これ!見て!」「うわー。推しや。推しがそこにいる」なんて会話を繰り広げていた。
住む世界が違う様なこんな派手な人達をも魅了するのか冨樫義博。
この空気やったら、同じモノを好き同士なら、話し掛けても変じゃないんやないか?でも、なんて話し掛ける?
「このシーン最高ですよね」
「ここのトーン、どないして貼ってるんですかね?」
「初期の頃のピトー顔違い過ぎますよね。ハハハハハ」
「貧者の薔薇って書いて、『ミニチュアローズ』って、おしゃれがすぎますよね」
どの入りでも、「はぁ……」と、言われそうやから、踏み止まった。1人で顔を赤くした。

ひとしきり感動して外に出ると、案内係の人が、
「グッズ売り場は4階になりまーす」
(え?ここは地下1階なんやが?)
無駄に歩かされて友達とぶつぶつ文句を言う。文句を言うのに集中し過ぎて、5階まで上がってしまい、無駄に迷う。
さっきまであれだけ楽しませてもらったのに、ちょっと歩くだけで文句を言ったバチが当たったんやろう。

グッズ売場に入ると、これでもかって程にグッズを買い込んでる人が。特に女性。その様子を横目に見ながら、なんでか嬉しくなってた。
好きなものを前にして、みんながみんな、口角が上がってるんやもん。カゴ一杯にグッズを放り込み、満足そうな顔。こんなんもあんの!?って顔。みんな楽しそう。ま、僕はグッズ買ってないんやけど。今考えると、エコバッグだけは買えばよかったと後悔している。
そして遅れて、ギャル2人もグッズ売場に。きっと騒がしかった事でしょう。ギャル2人に混じりたかった気持ちを抑え、会場を後に。

せっかく遠出したので、そのままグランフロントで食事。ハンバーグ屋に入る。
時刻は19時を回った所。(この時間にこんなに暇で大丈夫?)って、心配になる程ガラガラやった。
頼れる姉御肌感満載の女性と、末っ子感満載の女の子と、その2人を食事に誘うも、毎回断られてそうな男性の3人しかいなかった。
それなりに美味しく頂いたが、このクオリティでこの値段取られるの?と、思ってしまった。
また文句や。

食事も終わり、友達とも別れ、電車に1時間程揺られて、地元に。
帰りにスーパーに寄り、気分が高揚していたので、調子に乗って、ビール2本を買う。
家に帰り、風呂で汗を流し、ビールを一気。酒に酔い、思い出すのは富樫でも、HUNTER×HUNTERや、レベルE、幽☆遊☆白書、帰りに食べた高いハンバーグじゃなく、ギャル2人の事ばっか。もう好きやん。話かければよかったな。キモがられてもさ。

ギャルに恋して、ギャルの思い出に富樫の絵を忘れ、グッズも買わずに、何しに行ったんや僕は。そんな事を考えながら、眠りに落ちた。そんな1日。

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