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【50代のリスキリング】(銀行員リスキリング日記⑦)

◆最初に
 ゼネラリストとして、キャリア形成を進めて来た
 我々団塊ジュニア世代が、一体どのようなスキ
 ルを「今さらながら身に付けるべきか」を自分
 なりに考察してみました。
 私自身、今まさに現在進行系で悩んで、進めて
 いる事でもあり、今後、コロコロと変わる可能性
 もあるので、ご承知おき下さい。

◆身に付けるべき資格やスキル
①自身のキャリアを総括するもの
 私の場合、(銀行員なので)ファイナンシャル
 プランナー(FP)系の資格を再学習しています。
    具体的には、CFP(2022年取得済)とFP1級
 (2023年合格)で、CIA(公認内部監査士)
 にも挑戦していく予定です。
 私に限らず、各々の方が従事されている業界で
 相当に難易度が高いとされている資格等に挑戦
 し(経理の方なら簿記1級や簿記論、不動産の
    方なら宅建士+管業+賃管士+マン管とか)、
    ベーススキルを固めておく事がリスキリングの
    第一歩(土台)になると思っています。自身の
 スキルの棚卸の意味もありますし、少なくとも
 とっつき安いので、「勉強の習慣を付ける為(こ
 れが大事だと思います)」にもオススメします。


②現代ビジネスへの適応
 50代になると、特にITやパソコンスキルに個人差
 が凄まじいレベルで生じています。もし、不安が
 ある場合、私も受験しましたが、MOS試験やITパ
 スポート(出来ればもう少し上位資格)をオスス
 メ致します。最低でも「オフィス仕事で適応でき
 る」事は証明出来るのではないでしょうか。
 (2023年5月、Python3基礎認定合格しました)
 実際、若い方々は、「50代はパソコン出来ない」
 と思っているフシ(少なくとも自分達の方が格上
 だと思っている様子)は感じます。ExcelでVLOOK
    やテーブル&ピボット、加えてパワークエリやマク
 ロも少し学習しても良いかも知れません。簡単な
 自動計算だけでも出来ない方が殆どですので、
 「パワークエリとかは一応使えます。簡単なヤツ
 ならマクロ(2024年1月VBAエキスパートBasic
 合格しました)も組めます」と言えると、結構
 差別化出来るのではないでしょうか。
 簿記2級等も、例え経理仕事で無くとも、オフィス
 ワークの上でそれなりの知識・スキルがある証明
 にはなるかと思いますし、一定レベルの英語力 
 (TOEIC600点以上等)もあれば尚良しでしょう。
 私はTOEIC360点ですが…。


③必置資格の取得
 今、携わっている業務・業界で、有効な仕事や
 ポストが減った為「突然の未経験分野への配置
 転換」という事象が、私の周辺でも多数発生して
 います。その場合 「悪条件でも、会社にしがみ
 つき適応(成長)する」か「50代で転職を考え
 ざるを得なくなる」のですが、未経験で50代の
 転職となると、まず、雇用の確保が大変です。
 「まだやれる」という事をアピールする場さえ
 も与えられないと、頑張りようがありません。
 バッターボックスに立てない と、ヒットは打
 てませんので…。
 そうした時の「転ばぬ先の杖」となり得るのが、
 以下等の必置資格(業種毎等に一定人数の配置が
 法律で定められているもの)だと考えます。
 ・宅建士(不動産、5人に1人配置)
 ・管理業務主任者(マンション管理会社)
 ・登録販売士(薬局・ドラッグストア)
 ・衛生管理者(全業種、所属人数に応じて)
 ・危険物取扱者(該当業種、代表的なのは
  乙4類でガソリンスタンド)
 あまり高額の報酬は期待出来ないかも知れませ
 んが、上記資格等を出来れば複数持っていれば
 仕事内容を厳選しなければ、50代未経験でも
 雇用は確保出来るという印象です。
 私は宅建士と第一種衛生管理者(工場でも有効)
 を取得しましたが、他の資格にも挑戦していこう
 と思います。

④独立も可能な資格
 いっその事、独立するのも一つの方法です。
 但し、何の資格もなく、ネットや広告で見かけた
 「フランチャイズ」や、やった事もない「飲食店
 経営」はあまりオススメしません。中には成功さ
 れる方も居ると思いますが、この年になっての
 「大失敗」は取り返しがつきません。どうしても
 やるなら、あくまでも「初期投資は限定的(スモ
 ールスタート)」が原則ではないでしょうか。
 理想としては、
・独占業務のある高難易度の資格を取る。
・一定期間は給与を貰いながら実務経験を積む。
・その後、独立する。
 なのですが、独占業務が無い資格でも独立して
 上手くやっていらっしゃる方も存在はします。
 以下の様な資格が該当するかと思いますので、
 記載いたします。なお、()内は私の感想や印象
 です。
 ・弁護士(難易度高すぎ、時間も掛かるし無理)
 ・医師(無難に金になるが、時間と学費が無いか
  ら、今更無理)
 ・公認会計士(取れれば良いが難易度高すぎ、
  2年位、仕事せず勉強に専念出来れば可能?)
 ・税理士(難易度高すぎ、時間も掛かる、大学
  院への通学含めて3年位専念出来れば…?)
 ・司法書士(仕事内容は悪くないが、リターン
  に対する難易度が高すぎる)
 ・行政書士(難易度は適度だか、食えるか微妙、
  経験則で言えば顧客層や依頼事項がグレーな
  ケースもあるイメージ)
 ・弁理士(難易度高すぎ、あまり縁が無く、人生
  で、確か2人しか会った事がない)
 ・社労士(難易度はやや高い、食えるか微妙)
 ・中小企業診断士(独占業務は無い、商工会議所
  との繋がりで仕事を得る、難易度はやや高い)
 ・FP技能士(独占業務は無い、難易度は適度だ
  が、結局は保険代理店が収入源という方が多
  い印象)
 
 と、色々と上げて見ると、難易度が高すぎる位
 (一般的に言われる学習時間3,000時間超)の
 資格を取れば、老後は無難かも知れませんが、
 そもそも3,000時間だと、働きながらでは3年以上
    掛かると思います。そうすると、取った後、実務
 経験を数年経た頃には60歳間近…。これが良いか
 どうかは本人次第でしょうが「資格が無く、仕
 事も無い」60歳よりは、遥かにマシかも知れませ
 ん。私は前述の通り、CIAの受験を取組中ですが、 
 他資格受験とも並行して中小企業診断士への挑戦
 や税理士科目の学習も検討中です。
 

 余談ですが公務員の方は所定業務で一定期間働
 き、所定の研修等を受ければ、税理士(税務署)
 や司法書士(裁判所)や行政書士(役所)にな
 れるという制度や、社労士受験の際、一部免除が
 適用になる制度があります。要は、役所で働く
 人の老後や福利厚生の為に「一定数の役所OBに
 資格を与える必要があり、その分、合格者人数
 が絞られている」のです。その結果、必然的に
 「需要に比べ、異常に難易度が高い公的資格」
 という歪みが発生してしまう、という図式のよう
 です。(あくまでも私の個人的な感想です、公務
 員の方が、役所勤めを経て培った知識や経験を否
 定するつもりはありません。もっとも、公務員の
 方に本当にスキルや知識があれば、正々堂々と試
 験を受ければ良いのでは?とは思いますが)。

 これだけでは無く、他にも色々と役所OBには公的
 資格受験に際しての特典がありますね。約30年前
 に知っていたら最初から国税とか裁判所で働いて
 いたかも知れません。
 

 

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