いかけん/フリーランス通訳案内士&旅行会社代表

英語通訳案内士、零細旅行会社代表。商社を早期退職後、通訳案内士として開業。ネットで受注…

いかけん/フリーランス通訳案内士&旅行会社代表

英語通訳案内士、零細旅行会社代表。商社を早期退職後、通訳案内士として開業。ネットで受注した海外英語圏の個人客向けに、東京近郊のツアーのプラン作成・通訳ガイドのサービスを提供しています。通訳案内士のネットの活用法、自由な働きかたについての思いなどの情報を提供していきます。

最近の記事

顧客の信頼を得るための、たった一つの方法

ウェブ集客というのは、相手の顔が見えないビジネスです。顧客から信頼を得ることがビジネスの基本ですが、実際に相手と対面していない場合には、信頼関係を作るのは簡単ではありません。 ところが、これさえ守れば、顧客の信頼が得られるという原則があります。ネットビジネスの場合は特に有効ですので、まずはこれを徹底するところから始めましょう。 また、ビジネスの中で、「このタイミングが重要!」というポイントがあります。この鉄則を守れば、ガイド当日までに顧客の信頼をバッチリ得られるので、

    • 旅程作成は誰の役割?案内士?それとも旅行会社?

      インバウンドが復活して、ガイドの皆さんは多忙な毎日をお過ごしだろうと思います。もはや復活を通り越して、過去に例を見ない市場拡大が続いていると言えるでしょう。 こういう状況では、仕事は次から次へとやってくるので、とにかく目の前の仕事にまい進しがちですが、時には立ち止まって考えてみましょう。自分は自分が提供する価値にみあった報酬を得られているのか?と。 特に最近気になるのは、旅行会社によっては、旅程をガイドに作らせることがあることです。旅程を作成すること自体が旅行会社の重

      • 代金回収は全額前金が基本。個人ビジネスのリスク管理

        個人で集客をしている場合に、お客さんからの代金回収は、どのようにしたら良いのでしょうか? フリーランスは基本的に資本力がなく、零細ですから、回収リスクが生じるような条件は避けるべきです。回収リスクとは、いわゆる「取りっぱぐれ」のことです。ガイド業務をしたのに、報酬が得られなかった、というやつです。これは最悪です。 加えて、防止したいのが直前キャンセルや、当日のNo showです。機会損失になるので、ガイドにとって大きなマイナスですね。こうした事態を防ぐためには、お客さ

        • ウェブで個人集客をすると、お客との関係性が決定的に変わる

          個人集客によるガイドは、旅行会社からアサインされる仕事とくらべて、お客さんとの関係がとても近いものになります。 初めて会うにもかかわらず、ホテルで会った時に既にファーストネームで呼び合える関係。以前からの友人に久しぶりに会えた時の感覚、または、ずっと会いたいと思っていた人にやっと会えたという喜びの感覚が、少なからずあります。 そのため、会った瞬間からとても良い雰囲気でガイドをスタートできるのです。ガイドと顧客、というよりも、むしろ友人同士といった関係に近いのではないで

        顧客の信頼を得るための、たった一つの方法

          インバウンド訪日客が、東京にきて必ず驚くこと

          個人客相手に毎日ガイドをしていると、いろいろとわかってくることがあります。 それは、外国の人たちが日本に来て、何を感じるかということ。ここでは、多くのお客さんから言われることを挙げてみたいと思います。たいした話ではないと思いますが、たまには軽い話にもお付き合いください。 ただ真面目な話もすると、お客さんからよく出る話題は、それに対してどのような説明をするか、どのような返しをするかを、あらかじめ考えておくと良いです。それも幾つかのリアクションを用意しておくと、話が違った

          インバウンド訪日客が、東京にきて必ず驚くこと

          ガイド価格の設定は慎重に。個人集客に、安売りのメリットなし!

          個人で集客をしてガイド業務を行う場合、価格を自分で設定しなくてはいけません。これをどのような考え方で、いくらに設定するかは、とても重要です。 まずは、ウェブ等で、各社がガイド価格をいくらに設定しているかを調べてみましょう。客観的な基準を持つことは、大切なことです。ただ、その価格をそのまま自分のサービス価格にするのはやめましょう。 価格設定にあたっては、自分自身の作業負荷やサービス内容など、いろいろと考慮すべき要素があります。せっかく高い値段で販売できるサービスを、安売

          ガイド価格の設定は慎重に。個人集客に、安売りのメリットなし!

          個人集客ならば絶対に準備して!提案書は顧客の信頼を得るためのツール

          通訳案内士が個人で集客をする場合には、提案書の作成は絶対に行わなくてはいけません。 個人との取引ですし、法律上の旅行業務にはあたらないため、詳細な契約書を作成する必要はありません。それに代わるのがこの提案書で、サービス提供者(フリーランス通訳案内士)が提供する、ガイドサービスの内容が盛り込まれているべきものです。 個人集客の通訳案内士にとって、この提案書の作成が、業務フローで最も大切なところです。提案書次第で、顧客の信頼を得て、正式オーダーにつながりやすくなります。こ

          個人集客ならば絶対に準備して!提案書は顧客の信頼を得るためのツール

          自分のお客さんが増えれば、サービスの価値や収益力が高まる

          通訳案内士として、あなたは自分のお客さんを持っていますか? 自分のお客さんというのは、あなたを指名してリピートオーダーをくれたり、他のお客さんを紹介してくれたり、口コミサイトにポジティブな書込みをしてくれるお客さんのことです。業務拡大と収益改善にとても役立ってくれる、大切なお客さんです。 旅行会社から紹介されたお客さんは、まずは旅行会社のお客さんであって、あなたのお客さんとは言えません。将来あなたのお客さんになる可能性はありますが、旅行会社によっては、案内をしたお客さ

          自分のお客さんが増えれば、サービスの価値や収益力が高まる

          通訳案内士が絶対に身につけておくべき、信頼度がアップする意外なスキル

          今回は少し軽めの話題です。通訳案内士として、このスキルがあると、お客さんからの信頼が爆上がりするものがあります。何だと思いますか? 面白い冗談?それともお客さんの名前を一瞬にして覚えるスキル? それができる上手い方法があるなら、ぜひ教えてもらいたいくらいです。私が言うスキルとは、誰でも簡単に習得することができるものです。 それは、写真を撮るスキルです。とは言っても、一眼レフで芸術的な写真を撮るための技術ではありません。現代はスマホの時代。スマホで美しい写真を撮るための

          通訳案内士が絶対に身につけておくべき、信頼度がアップする意外なスキル

          一人ビジネスなら、事務作業を極限まで削減しよう

          フリーランスや個人会社を経営している場合、一番大変なのは、全ての業務を自分で行わなければならないということです。 通訳案内士であれば、実際にお客さんを案内するというのは仕事のごく一部にすぎません。それ以外に、提案書や報告書の作成、営業活動、経理業務や決算も全て自分で行うわけです。これは思った以上に負担となります。 仕事をきちんと回していくためには、できるだけ業務量を削減する必要があります。とは言っても、時間をかけるべき部分には、きちんと時間をかける必要もあります。

          一人ビジネスなら、事務作業を極限まで削減しよう

          通訳案内士が「顧客満足」を高めるために大切なこととは

          マーケティングでは「顧客満足」が重要だと言われますが、通訳案内士の場合に、顧客満足を得るためにはどうすれば良いのでしょうか。 「正しい英語で正確な説明をする」「心をこめてご案内する」ということでしょうか?もちろんそれも大切ですが、これらはサービスを提供する側の発想ように感じます。 これまでのガイド経験から考えると、顧客が本当に望んでいるのは、実はガイディングそのものとは別の部分にあるようです。特に個人客相手の通訳案内士の場合は、その傾向が強いと思います。 ここでは

          通訳案内士が「顧客満足」を高めるために大切なこととは

          通訳案内士の将来は?オワコンと言われるのはなぜ?

          よく、通訳案内士はオワコンだと言う人がいます。果たしてこれは本当でしょうか?また、なぜそのような言われ方をするのでしょうか。 現場の立場で感じるのは、この資格が2018年に業務独占を失った後も、通訳案内士の仕事の実態はあまり変わっていないということです。旅行会社は資格保有者を優先して採用しています。 しかし、10年先の変化を見据えたとき、われわれ通訳案内士が、今から自分自身を守っていく努力が必要だとも思っています。 通訳案内士資格のユーウツ 通訳案内士資格について

          通訳案内士の将来は?オワコンと言われるのはなぜ?

          長期的なキャリアを考えて、必要な資格は取得しておこう

          このnoteを読んでくださっている方の中には、現在通訳案内士の資格取得を目指されている方もいらっしゃると思います。 そうした明確な目標があるときには、まずはその目標に集中して、最短合格を目指して欲しいと思います。ですから、今回の話は将来のこととして、頭の片隅にでも置いておいてください。 それは、もしあなたが「将来起業したい」、それも「通訳案内士の業務経験を生かして次の展開を図りたい」、と考えているならば、通訳案内士の資格取得後に、できるだけ早く、別のある資格を取得して

          長期的なキャリアを考えて、必要な資格は取得しておこう

          通訳案内士・プライベートツアーの知られざる面白さ

          プライベートツアーのガイドがどのようなものか、ご存じでしょうか? それは、一度に1つの少人数グループに限ってご案内するもので、複数のグループの方々を一緒にするということはありません。主に、ファミリーやシニアカップル、また単独での旅行という方も時々いらっしゃいます。 プライベートツアーの良いところは、お客さんの希望にそったツアーを計画できることや、たとえ当日であっても旅程を柔軟に変更することができる、という点にあります。団体ツアーではこうはいきません。 中には、とて

          通訳案内士・プライベートツアーの知られざる面白さ

          自己紹介 フリーランスの通訳案内士がnoteをはじめた理由

          こんにちは。東京で通訳案内士をしている、いかけんです。 フリーランスの英語通訳案内士として、「自分のウェブサイトを立ち上げ、訪日外国人客向けの観光ツアーを購入してもらい、実際にガイドする」という仕事をしています。 もう少しくわしくお伝えすると、 訪日予定のお客さまに、連絡フォームを記入してもらう お客さまの興味関心やスケジュールを考慮して、ツアープランを提案する プランに合意したら代金をいただき、当日ガイドとしてご案内する という流れになります。 旅行会社や派

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          通訳案内士だって、もはや苦手では済まされないデジタル技術

          本日は、通訳案内士に必要なデジタル知識についてお話しようと思います。 などと言うと、「ガイドに必要なのはデジタルよりも、温かみのあるおもてなしの心でしょ」という反論が返ってきそうですが。 それも大事ですが、ちょっと待ってください。これからの世の中、通訳案内士といえども、デジタル技術に触れておかないと、仕事ができなくなるかもしれません。今回は、特に自立をめざす通訳案内士が知っておくべきデジタル技術について、お話しします。 これからの通訳案内士は、デジタル技術への理解が必須

          通訳案内士だって、もはや苦手では済まされないデジタル技術