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ま!(そすーまん!)の記事

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2023年12月の記事一覧

ちっとも焦らない今年最後のご挨拶

 3X+1の日担当、そすーまん!です。  平等に、それでいて忘れにくい設定にするために倍数日でnoteを更新することを決めたのは何を隠そう私自身です。  ド文系の私の提案をド理系の他2人にも快諾いただき、ときに楽しく、ときに呻きながらも、つつがなく毎日更新を進めているところです。  読み手にも書き手にも、みんなのがんばりにありがとうの花束を。  ときに、12月31日は当然3X+1の日ですから私のお当番となっています。(X=10)  それはちっとも構わないのですが、1月1日

未来への遺産

 私は今、一週間後の未来に向けて書いています。  てことは公開されているときは今の私はすでに過去の遺物なわけです。  クリスマスさえも迎えていません。  12月28日は本来は仕事納めの日なんだけど、一日お休みをもらって前倒しで実家の広島に帰省することにした。  飛行機に乗って実家へ帰る。  時期と航空会社を選べば飛行機はかなり安い。  年末年始はさすがに無理だけど、安ければ成田~広島間が4000円以下になるときも普通にある。  今年は片道11,000円くらい。  安くて助か

【小説】おバカの国

 あるところに、おバカの国がありました。  その国にはばかしょうじきな人たちしか住んでいなかったので、ほかの国から「あいつらはバカだから相手にしないほうがいい」と笑われていました。  けれど、おバカの国には住んでいる人たちは幸せでした。  しょうじきに生きることほど正しいことはないとしんじていたからです。  ところが、それをよく思わない人がいました。  おバカの国のとなりの国です。  その国にはたくさんの学者たちが住んでいたのですが、おバカの国にとなりあっていると

「優しい人」と言うのなら

 「あたまのいいひと」について、前回の3X+1の日に記事を書いた。  そのなかで「やさしさってのは振る舞いだ」という旨の一文があるんだけど、これは実は引用で、公開してから引用だって示したほうがよかったんじゃなかったかなって気が付いたんだけど、それよりも別の記事にしてしっかり書いちゃった方がいいなってことも思った。  これは舞城王太郎の『パッキャラ魔道』に出てくる一文。  『パッキャラ魔道』は私の好きな短編で、前回の記事タイトルにも入れてわかる人にはわかるようにしたんだけど、

あなたはあたまが良いですか?~たまにパッキャラ魔道を歌いながら~

 「頭が良い」とはなんぞやという記事を見かけた。  実榛さんが書いていたんです、昨日。  君はそちらを先に読んでもいいし、読まなくてもいい。  「あたまがいい」ってなんなんだろうな。 (昨日の記事では「頭が良い」って書いてあったけど、知らない誰かに差別的に受け取られるとイヤなので「あたまがいい」に開いておきます。ちいさなちいさな悪あがきとして。)  この問題文は相当に抽象的。  もし「絶対的に」「あたまのいい」人がいるならそれはもう何だかわかんないけど素晴らしいナニカじゃ

【小説】神代の朝の秘密

 とおいとおい昔のお話です。みんなのおじいさんやおばあさんが生まれるずうっと前、人間と神様には見た目の違いがありませんでした。  神様のなかでもえらい者たちは空まで届くような山で暮らしていましたが、人間たちの住んでいる町や村にもたいていは神様が住んでいて、人々を守ったり、ときには村人へいたずらをしたりと仲良く暮らしていました。  今では当たり前にある「時間」というものも、むかしはまだ発明されていませんでした。  それというのも、わたしたちの住んでいる世界には元々、真っ暗

いちいち「いちいち」って言う

 いちいち「いちいち」と言う人がいる。  いちいちうるさい。  いちいち細かい。  いちいち意味不明。  例示が良くないのかもしれないが、私は「いちいち」という言葉にネガティブな感覚を覚える。  人によってはそうでもない場合もあるようなのだが、いちいちというニュアンスには「気に食わない」というネガティブな感情が乗っているように思う。  反対にポジティブな例としては「お前はいちいちかわいいな~」という場合。  これは所作の細かい部分全てが可愛らしいというものでネガティブな発言

買ってよかったもので振り返る2023年

 年の瀬が近くなるとよく見かけるタグがある。 #買ってよかったもの  このタグから記事を追っかけて行くのは存外たのしい。  実際に購入まで至ることはほとんどないけれど、それでも便利なアイテムを知れるというのは何かがじんわりと豊かになる気がする。  私もおすすめのアイテムを3つ紹介します。  ぜひ心を湿らせてください。 スマホカバー メッシュケース  メッシュタイプのスマホカバー。良い。  なにが良いって 熱がこもらない。  これを探していたとき、確か何かしらのスマ

ポケカに妨害札はない?

 おはようございます。  そすーまん!です。  まるみはま!は実榛、まるちゃん、そすーまん!の三人で毎日更新するnoteアカウント。  この三人は元々はゲームクリエイターチームにいて、そこから派生してNPG部という人外サークルを結成した。  NPGとはNon Power Gameの略で、非電源ゲームつまりアナログゲームをやりた~い!という志の下にこぞった三人。  NPGは私が大学時代に在籍していた非公認サークルの名前。  NPG部結成は、実榛さんがポケカをやる人を増やしたい

泥は愛だ 私に纏わりつく 泥は 罪を犯した者が 誰彼構わず 救いの手を求める 浅ましい姿と 同じ 泥によって穢された私は 温かい水で 泥を拭い 泥を排水溝へ叩き込む そしていつか 泥に成り下がった私は 執拗に纏わりつき 穢し 下水となって 自我を失う 浅ましい私の この掌に残っている 泥は愛だ 最後に残った 愛だ                 (そ)

自覚した自称読書家たち

 私は読書家ではない。  Twitterアカウントも読書アカウントではない。  一時期名乗っていたこともあったかもしれないけど、その期間はかなり限定的なはず。  読書家の明確な定義は定まっていないだろうが、ざっくりとしたイメージでは「よく本を読む人」だと思う。  確かに私は本を読む。  一般的に本を読む習慣がある人と同じくらい。  移動中の電車の中では本を読むことが多い。  始業前の数分の間に本を読む。  飛行機の搭乗時間を潰すために本を読む。  だが、それまで。