マガジンのカバー画像

記憶に残る人や出来事や本のこと

24
記憶に残る人や出来事や本に関する「面白い」「大事」と思った事を自由に書いています。
運営しているクリエイター

#フィルム

38年前の16mm映画上映で学生と共感できた閉塞感と希望

38年前の16mm映画上映で学生と共感できた閉塞感と希望


1.38年前の自作16mm映画「モノトーンの夏」再上映

 映画「モノトーンの夏」は、19歳の友人Aの突然の死から、彼の彼女と友人Bが、死を受け入れられず呆然と時を過ごし、突発的な行動に出る小さなロードムービーだ。
 彼女はレコードを万引きし、友人Bは停めてあった軽トラックを盗み、行き場のない思いで車を走らせ、海でビールを飲み、死のうとするが...。
という50分弱の中編映画だった。

 学校の

もっとみる
「フィルムなつかしい」と言う学生達と繋がり表現の豊かさを持つ事

「フィルムなつかしい」と言う学生達と繋がり表現の豊かさを持つ事


1.16ミリフィルム映画を「なつかしい」と言う学生たち

 学生映画のある場面の撮影に使うために、16ミリフィルムの映写機を久しぶりに回した。映写機にかけたのは、20年以上昔の、10分ほどの学校を舞台にした短編映画だった。
 デジタルネイティブで、4Kのクリアな映像にこだわるZ世代の彼らが、なぜか映像を見て「なつかしい」と言い始めた。
 教室の別の場所では、別の班が別の映画製作の話し合いをしてい

もっとみる