【感想】同志少女よ、敵を撃て

ソビエト連邦の田舎で生まれ、猟師として育ったセラフィマの生まれ育った村がドイツ軍により全滅される。

なんの罪もない村人も母も殺されてしまう。

そのドイツ軍を追ってきたソ連狙撃兵イリーナにより、村が焼き払われる。

ドイツ軍とイリーナを殺すことに人生をかけることを決意したセラフィマは、イリーナのもとで同じ境遇の孤独な人生を歩む女性達とともに狙撃兵となるための訓練を受け、狙撃兵として戦場デビューする。

最初は拙い狙撃兵だが、経験を積むごとに腕が上がり何人ものドイツ兵を撃ち殺していく。

そんな戦場での人との繋がりや、立場が変わった時のものの見方の逆転現象などの描写が非常に深い。

敵という定義は、戦争に参加している兵士それぞれにあり、正義もそれぞれにある。

戦争って本当に辛い出来事だ。

辛い場面描写も多かったが、良い本に出会えました。

今も世界のどこかで戦争をしている。

こんな辛い出来事が起こっていると思うと戦争が早く終わってほしいと切に願う。

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