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【読書】たゆたえども沈まず

絵画🖼️からの物語が得意な原田マハ著。

ゴッホ兄弟の苦悩の人生とパリで日本文化を商売にして成り上がる日本人の物語。

3回目のパリでの万国博覧会以来、日本の絵画が小さなブームになっている。

しかし、流行の主流は伝統の西洋画であり、大御所といわれるアカデミー関係の画家の作品が高値で取引されている。

また、これまでの伝統的な構図や画風とまったく違う画家の感性によって描かれる印象派といわれる流れができるが、最初はまったく認められない。

そんな時代に浮世絵などの日本画をパリで売り捌く男たちがいた。

彼らの売る日本画は日本でも有名な葛飾北斎の富嶽三十六景など日本でも一流品であった。

その日本独自に進化した画風に新進気鋭のパリの画家たちは影響を受ける。

その中に、かの有名なゴッホもいる。

しかし、ゴッホは恵まれた画家生活ではなく、画商である彼の弟に頼りながら絵を描く毎日であった。

ゴッホは信じられないくらいのたくさんの絵画🖼️を描いたと言われているが、その理由がこの本を読めば納得できた。

それにしても芸術家やその周りの人たちは、本当に大変な思いをして、芸術を続けているということがよくわかった。

この作家さんならではの小説でした🤗

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