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コロナ下でオンラインチケットを売ってみた話 Ep 4.3

オンラインサロンに加入してしたことと言えば、まずFacebookの投稿を読むこと。西野さんが毎朝、投稿している記事は今の状況を踏まえて「そっちから来るか!」という視点で話題を提供してくれます。

過去を遡れば、なぜTV出演をやめて絵本を描き始めたのか、オンラインサロンを始めたのかなどの経緯を知ることができます。(会員限定の記事なので、ここに詳しい内容は書けません)

ネットでできることと仕事の接点を探す

その中でもとくに素晴らしいと思ったのは、営業を自粛している美容室を支援しようというアイデアです。
これはもう世に出ているものなので書かせていただくと、三密にあたる美容室は今は営業を自粛せざるを得ません。都内をはじめ複数の店舗展開をしているその美容室は多くのスタッフを抱えているため、売上が0になることは経営を直撃します。

そこで、ネット上でヘアカット、パーマなどの「前売り券」「ギフト券」を販売するというアイデアを展開します。

なるほど!
これは素晴らしい。

髪の毛は必ず伸びるし、美容室には誰しも必ず足を運びます。
お店を支援するという目的で先々、カットやパーマをするための「前売り券」を販売する。どんな状況においても売上につながる糸口を見出すというのは、西野さんのオンラインサロンに入ってこそ知り得た情報ですし、きっと何かアイデアはあるんだ!という勇気をもらいました。

また、スゴイ!と思ったのが「ギフト券」
これは、例えば母の日に子どもがヘアカットのギフト券を購入してお母さんにプレゼントする、という使い方ができる仕掛けになっています。
美容室に行くのは自分の財布で、と思っていたお母さんも、子どもからそんな素敵なプレゼントをもらったら嬉しいと思います。

早速、真似をして見たところ

なるほどな~。
BASEというサイトを見てみると、ほかにも似たような企画を行っているオンラインショップがあります。とにかくこの時期、何でもやってみよう!という勢いで、うちの治療院でも同様のチケットを売り出しました。

美容室、ネイルサロン、整体など、直接、人に触れて行う仕事は、どうしても場所と時間を必要とします。また、食品や医薬品とは違って日々の生活で「ちょっと気になる…」程度では、足を運ばないのも事実です。

ヒトの行動原則は、
・「快」を求める
・「不快」を避ける
のどちらかでしかありません。

不要不急の外出を避ける状況下では、こういった「前売り券」の形で需要を喚起するのもひとつの手法ですが、ここで明暗が分かれます。
ただ、オンラインで前売り券を売り出しました、では通用しないのです。Facebookなどでも◯◯支援として、この時期に在庫を抱えている食品工場や農家の方々が3割、4割引で食材を販売しています。
食べてなくなるもので、産直しかも3割引きであれば「せっかくなので買ってみよう」という気になります。

しかし、美容室や整体といった人が関わるサービスでは「誰が」サービスを提供するのかが肝になります。さらには、ネットショップでそのサービスを買ってみようとポチるには、事前にそのサービス内容が「知られている」ことがとても重要です。

つまり、既存の顧客、リピーターがすでにいるサービス業の方々にとっては、ネットショップでの「前売り券」は具体的な商品として画面上に表示されますが、その店やサービスを見たことも聞いたこともない人から見ると、ただの「得体の知れないサービス」が映っているに過ぎません。

対面型のサービスにおいて、コロナ下でオンライン上のお客さんを増やしていくのは至難の業と感じています。


physical, mental, spiritual and social well-beingに生きるお手伝いをしています。2020.3に独立開業しました。家族を大切にし、一人ひとりが生き生きと人生を楽しめる社会が訪れるといいなと思いながら綴っています。