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社会人2年目の迷いとあこがれ Ep0.1

20代も前半の頃、ある食品メーカーで営業をしていました。
それはルート営業と呼ばれるもので、担当エリアの飲食店(多くが個人経営の喫茶店やローカルホテルのコーヒーラウンジなど)を巡回して、注文を聞いて配達しながら新商品を売り込みする、という業務です。

営業職で見つけたあこがれ

お客さんの立場は、個人店のオーナーまたは組織の責任者。
自分の店の仕入れを左右する担当者ですから、当然、値段にも厳しく中には無理難題を押し付けるイヤな輩もいました。

ただ、そこは人柄が表れるもの。
駆け出しの営業マンに温かい声をかけてくれる人もいます。
世間知らずの人間が社会という砥石で磨かれるには、営業という職種は一種の通過儀礼だったのかもしれません。

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多くのオーナーや組織の長と接して話を聞いていくなかで、いつしか自分も独立したい、と憧れるようになります。

その迫力。
営業という仕事を通じて社会人の先輩と話をさせていただいた経験は、ぼんやりと人生の方向性を指示してくれました。
組織の長たる者は、堅実さと大胆さを併せ持っているということ。
それは駆け出しのサラリーマンにはキラキラとした魅力に映ります。

「いつかは自分で旗を上げて、地域に根っこを下ろして仕事をしたい」

そう思うようになります。

きっかけは自立したいという思いから

当時、働いていた会社は聞けば多くの人が名前を知っている企業。
全国展開しているため、辞令一本で一週間後には異動があるという雇用条件でした。自分の住むところを会社に左右されるという要素も、いずれ家族を持った時には嫌だなぁ、と感じていました。

自分で住むところを選び、仕事を選ぶにはどうしたらいいんだろう。
独立へのきっかけはそんな想いからでした。。

営業という職種柄、予算があり月末には数字が追いかけてきます。
自分のした行為が会社には数字としてしか見られない。
そんな状況にも嫌気が差していました。

目の前のお客さんに、ダイレクトに喜んでもらえるような仕事がしたい。
そのためにできることは何だろう。。。

会社を辞めよう、と思い立ってから行動に移すまでには、さらに時間が必要でした。


physical, mental, spiritual and social well-beingに生きるお手伝いをしています。2020.3に独立開業しました。家族を大切にし、一人ひとりが生き生きと人生を楽しめる社会が訪れるといいなと思いながら綴っています。