ベニヤ、合板、えっ、説明できる？

■よく聞くシナベニヤ、合板、共芯、何それ

こんにちは、チャン・キナニンジャ（@ninnin217）です。
みなさん大好き木材加工の代表シナについてのお話。合板とかベニヤとかラワンがなんとか〜って、意外と何が何かわからないでいる人も多い気がしてこの記事を書いています。
私もたまに？となることもあるので改めてまとめてみましたよ。

■ベニヤとは

まず初めに、ベニヤとは何かを理解する必要があります。
◯◯ベニヤと呼ばれる資材が世の中には存在しています。◯◯の中には木材の名前等が入り、シナベニヤやラワンベニヤと言われるものが一般的には多く出回っていますね。
このベニヤというのは本来薄〜い1枚の木の板のことをさします。作り方としては丸太を大根のカツラ剥きをするみたいに薄くして、そこから四角に切り出して1枚の板ににするという方法になります。
ベニヤ＝一枚の板のこと＝単層の板　とまずは覚えておきましょう

■合板とは

次に合板。これは板を貼り合わせて作る板の総称です。
なので、さっき説明したベニヤを貼り合わせて何枚かに重ねて出来上がる板の事は、貼り合わせる枚数に関わらず合板と呼ぶわけです。

じゃあさっき出てきたシナのベニヤを何枚か重ねてできた板をシナ合板と呼ぶのね！と思ったあなた。非常にちゃんと考えて記事を読んでくださって有難うございます。と言いたいのですが世間的にシナ合板というとシナベニヤを貼り合わせて作ったものをさしません。えー。。

さてここで次に説明すべきがラワンという木材についてです。一旦合板というのは木をはりわせてできる板のことだな。と思っていただいて次のセクションに進みましょう。

■ラワンとは

ラワンはフタバガキ科の広葉樹の総称です。シナ、クルミ、アガチスなどの木材の名前とはちょっと違い、もう少し広い範囲を指しています。
柔らかく密度が低いのが特徴で、合板を作るときに日本では主に用いられています。建築模型作るときなんかもよく使いますね。
そしてこのラワンという存在が若干厄介でして、昔からこのラワンをベニヤと呼んでいる文化があります（やめてよぉ）
そんなこんなでシナ合板系の木材を購入するときに？？？ってなってしまう方も多いというわけです。
・・・ついて来れていますか？笑
ここまでのことをなんとなく頭に入れて次に進みましょう。

■それぞれの一般的呼称と内容

じゃあ結局買う時にどうすればいいの（怒）ってなりますよね。それぞれ説明していきます。

ラワンベニヤ

ラワンの単層板。ラワンの薄〜い板のこと。
変形もしやすくとっても荒い

シナベニヤ

決まりに基づいて考えるとシナの単層板のことですが、一般的に売られている場合にはシナ＋ラワン（中心材）＋シナのサンドイッチの板をシナベニヤと呼ぶことが多い

シナ合板

決まりに基づいて考えるとシナの単層板を積層してできた板のことを指すはずですが、一般的に売られる場合には上記のシナベニヤと同じくシナ＋ラワン（中心材）＋シナのサンドイッチの板を指していることが多い

シナ共芯

なんだそれ〜。って感じですね。
これこそがシナの単層板だけを積み重ねてできた積層板のことをさします。
間にラワン材を使わず、全てシナの単層板のみでそれを積み重ねて作ることで、より丈夫で断面もシナの色味のみで白っぽく美しくしあがります。
世間的に出回っている合板は間にラワンを使用しているものが多く、共芯のほうが出回っている総数も少なく丈夫で良い感じの積層板なんだー！って思ってもらえると良いです。

■決まった名前で呼び分けてほしいよね

ほんと、ベニヤの意味の取り方一つで全然話変わってくるじゃんか。と思いますが、既に先人たちがそう呼んでしまって定着しているのだから仕方がないですねこれは。。

購入時にもし意味わからない・・・！となってしまった時はとにかく断面を見てみるといいです。
単層の板なら断面の色味や層がないのでまずわかると思います。
間に色味がちょっと濃いめで粗そうな木材が挟まっていたらそれはラワン材。少し変形しやすいのだな。だから安いんだな。と思いましょう。

共芯は積み重ねるときに木目の向きは変えているものの、大きな色味の変化はないはずなのでわかるはず。もしわからなければ店員さんに共芯の板ですか？と聞けばOK

■まとめ

なんかさ、英語とかもそうだけどなんでそれその意味なん？というものありますよね。ほんと厄介！！
一番最初に私もこの素材についてをサーチしたときに『は？』となりました。同じ思いで『は？』ってなった人に少しでもスッキリしてもらえていたら幸いです。

ちなみにお店によっては上記の説明通りじゃなく置いているところもおそらくあると思います。でも断面見ればとにかく大丈夫だから、恐れずに手にとってみましょう。

またねっ