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アゲまんかもしれない、2019年冬。

「あげまん」という響きが流行ったのって、もう10年くらい前なんだろうか。あやまんJAPANとかいたよね。なんか卑猥でキライだった。下品な感じ、するでしょ? 「ね、そう思うでしょ!!!!」と強く誰かに言いたかった。でも、けっして言えなかった。


だって、私、お金大好きだから。お金が欲しいって思ってるくせに、お金を稼ぐことに罪悪感を感じていたから。それに気づこうとしていなかったから。


だけどね、やっぱお金なんだよ。目に見えない愛を探したって、見つからないし、お金で愛を感じられるって、こんなに手っ取り早いことはないし、それで愛が復活することだってある。愛があるからお金があるんじゃなくて、お金があるから、そこに愛が生まれるんだと思う。


どうしようもなく、悲しい話をしているんだろうか、私は。でも、今日、それを痛烈に感じてしまった。夫が私がずっと乗りたかった車を、買ったから。



夫がBMWを買った。約1年半、かかった。BMWが欲しかったのは私だ。夫は外車には興味がなく、日本製のものが大好きだった。だけど、去年の春、「BMWフェア」のチラシがポストに入っていて、なんとなく行ってみる? みたいな流れになって、試乗してみたらやっぱりとても良くって、そこから夫も気にな

り始めて、3度目の来店でローンの申込書にサインをしている夫を目の前にしながら、うずうずと湧いてくる感情があった。


うれしさと、あとなんだろう、この感じ。勝利の感じだろうか。私の夢が叶った瞬間。しかも、予想外にあっけなく。願望は放つだけで、方法論を考えてはいけないという教えは当たっているし、信じたくなるワケは、方法論でうまくいっても、それなりの喜びしか生まれないからなんだと思う。


この家を買ったときもそうだった。娘の妊娠がわかった3か月後、たまたま家のポストに入っていた売り出し中のチラシを見て、行く? と私が持ちかけて、その週末に見学の予約をした。夫がえらく気に入って、その場で口頭申込みをしたのを覚えている。5月だけど京都はもう暑くて、私はきつい夕日を遮るために日傘をさしていた。お腹も目立ってきていて、重かったのに1時間くらいマンションの裏で立ち話をした。


今日は2度も飲み物を出してもらい、トイレもキレイだし、接客も素敵だし、最後は支店長が名刺を持ってきて、「記念すべき日ですね」と言った。


ほんとにそう! と私は言った。夫にとっての記念すべき日は、私にとっても自らを「あげまん認定」にできる実績をまた一つ積み上げた日になった。4LDKの新築マンションに住み、外車に乗り、プラダの眼鏡をかけ、シャネルの時計を付けて、マークジェイコブスのリュックを下げて、娘を幼稚園に迎えに行く。


朝はスタバに寄り、帰りは大丸のデパ地下か成城石井で買い物できる。平日のランチは毎日外食。月一で美容院に行き、ヘッドスパをしてもらう。欲しいと思ったら、買ってもらえるし、食費を節約したりだとかは苦手。ネイルは常にキレイに、最近は韓国で大量に買ったパックを惜しみなく使う。


娘のお弁当にはいつもイチゴが入っているし、お弁当セットはミキハウスで揃えている。挙げれば、どんどん出てくる「あげまん項目」チェックリストにして、これは商売にできるんじゃないかと本気で思っている。


では★おやすみなさい★★

2019年12月1日→2日

 

ぽいぽいぽいぽ、ぽいぽいぽぴーーーーー

あやまんJAPANだったわ、あげまんJAPANじゃないね。

あの歌、3年前にめちゃくちゃ酔っぱらって、歌ったわ。


またあれくらい酔ってみたいっす。


忘年会シーズンだね。

AMIDA

ありがとうございます! ひきつづき、情熱をもって執筆がんばりますね!