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夢への挑戦編!!なぜ定価3000円のCDが500円で販売できるのか?

半年間、練りに練ったクラウドファンディングが遂に昨日から初まった。

目標金額は30万円、しかしすでにアルバムのレコーディング費用やグッズ制作、MVの準備で楽勝で30万円は超えている。
しかし元資本と足して30万円でなんとか制作できることになっている。
70日の長期戦のクラウドファンディング を行なって30万円に行くかどうか。と考えていた。

しかし、いざ始めてみると初日で240.000円も集まっていて成功度は80パーセントを超えていた。
曲作りの間にちらっと目を通して22万円を超えていたのを見たとき、目ん玉が飛び出した。と思って目を抑えたら飛び出してなかった。

現在

集まった 253.900円

人気リターンは
1位 アルバム 500円
2位 アルバム解説書 2500円

今回のクラウドファンディングを行なった理由は二つある。

一つは「お客さんが商品の値段を決めたらいい」という思いと。2つ目は「できるだけ多くの人にアルバムを届けたい」という思いからだ。

その二つを何とか形にできないかと考えた結果、目をつけたのが今回のクライドファンディング先行予約方式だ。

普通に考えれば、13曲入りのフルアルバムを500円で売ることはできない。

なんで定価3000円のCDが500円で販売できるのか?
一言で言えばそれはクラウドファンディング だからだ。

普通レコーディングに20万円近くかかり、そこからプレス作業(データをCDにする作業)で10万
ほどかかり30万くらいかかる。

それをペイするためには3000円のアルバムを100枚売らないといけない。しかも何枚売れるかわからないので
余分に作りすぎてしまって大赤字を切る。実際、響心サウンズオーケストラの前回のCDプレスした「グッバイグッドミュージック」という音源は600枚ほど余って
ダンボール3箱が余っている。めっちゃ重い。そのような経験もした上でもう少し賢いやり方はないのかと考えていた(その結果配信に切り替えた)。
ただ何枚余るにせよ、制作費用を回収するためには、ただ家にいてもしょうがないので、ライブをしたり、ツアーをしたりする、ただツアーもかなりお金がかかる
東京から大阪を車で往復すると3万はかかる。だから制作費を回収するためにまたお金がかかり、結果なかなか回収することができない場合が多い。
すっごい売れているバンドならそんなことはない(事務所が制作費やツアー代を持ってくれる+給料をもらえるから)。
自分のように自主制作でやっているバンドが大半である以上は金銭的な問題と導入できる人員と時間を考えてやらないといけない。

今回クラウドファンディング にはいろんな14種類近い特典がある。

CDは最安リターンの500円で、一番高いリターンは12万円の神の領域だ(現在1枚売れている)
結果CD以外でいろんな特典リターンが集まれば余るほど、その分CDの価格を落とせるというシステムになっている。

本当はバンドマンはCDでお金なんて取りたくないはずだ。
2年前にある事件が起きた。個人的な事だけどかなり大きな違和感を持った。

ある客がタワーレコードで買ったほうが、販売実績が出来ていいので、物販中のバンドから直接買わず、大人の事情を読み取ってタワーレコードで買う現象を下北沢で見た時、心から発狂しそうになった。(客が物販中のバンドマンに「タワレコで買ったほうがいいですか?」と尋ねているのを見た。バンドマンはハニカムだけだった。)あの時はくらった。完全に。
若い奴は金があまりない。その中でたとえ欲しくても、渾身のフルアルバムだったとしても3000円は高い。
昔からアルバムを大学生に売るのが心が痛かった。もうそんな思いはあまりしたくない。特に大学生やフリーターの人には結構きつい。きついから配信サイトやYouTubeに流れる。すると、歌詞カードが手に取れない。歌詞カードがないと、本当の意味での深い理解や物(CD)だから伝わるものが伝わらなくなる(響心の場合はそこに+解説書もある)。
クリエイター側であるバンドマンの気持ちと、受け手である人の間に大きなギャップがある。それを一番近づけられるシステムがこのクラウドファンディングのシステムだ。
本来、払いたい額は受け手が決めればいいのだ。そんな風に思っているバンドマンは自分だけではないはず。

少しお金の哲学の話をする。
500円という金額と100万円という金額は人によってその意味が異なる。
ホームレスの100万円と年収100億の大富豪では、100万円の意味は全く違う。富豪からすれば100万円は100円くらいのものだろう。
金額は生活の中で金額の意味は変わる。この辺をうまく歌っているのが椎名林檎の「ありあまる富」という曲だ。ぜ聞いてほしい。

ならば本来商品が均一で同じ金額であるということは、買い手の世界によって変わるので存在できない。
ものの対価は、基本的に企業が合理的に採算を取れるように「定価」という概念を決めている。
これを定価経済というが、定価経済は合理主義的資本主義が現れる中世まで存在しなかった。定価経済以前は、富める者からは取り、ない奴からは取らないという当然のスタイルだった。
昔の日本もそうだった。
せめて自分の音楽に関する活動はここに戻したい。金額の価値はその人の生活によって全くその「色」が異なるので、多くの人に自分が払いたい金額を払ってもらえればそれで結構だ。投げ銭と同じだ。
払いたい金額はお客さんが決めたらいい。それが響心サウンズオーケストラの理念だ。

だから今回のクラウドファンディングのCDは500円だけど、上乗せ出来るのでCDを定価で3000円(2500円上乗せ)で 購入する人もいるし、500円で買う人もいる。
それでいいんだ。ただの気持ちだから。本当は〇円でCDを売る計画を考えていたのだけれど、モーションギャラリー(クラウドファンディング サイト)の最低価格が500円だったので、できる限りの最安値で先行販売している。できて嬉しい。実はクラウドファンディングはカードがなくても参加できる。
コンビニ振込ができる。カードを持っていない高校生や、大学生にもオススメできる。

今回のクラウドファンディングを行なった理由は二つあると述べた。
1つ「お客さんが商品の値段を決めたらいい」
2つ「できるだけ多くの人にアルバムを届けたい」

この二つが目的がクラウドファンディング (リターンがある制度)かなりクリアできる。

今回この制度を使ってもう一つアイデアを進めている。それはまさに投げ銭無料ライブの開催だ。
金額はお客さんが先行予約で決められるように考えている。ただこれは、ライブハウス側とも念入りな打ち合わせがいることだし、
お金のことよりも先に理念の部分を理解してもらわないといけない。
でも実は、その理念でやろう!と協賛してくれているライブハウスがすでにある。ぜひ楽しみにしていてほしい。

長くなったが、これが定価3000円のCDを500円で売れる仕組みの説明だ。

できるだけ多くの人に音源を聴いてもらえるように、今後とも頑張りますのでよろしくお願いいたします!

では2月10日の最終レコーディングに向けて作業に戻ります。

現場からは以上です!


総理

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