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愛されて、みそっかす 後書き

みそっかすのライジングレインボーをサンフランシスコで聴いた話。

私たち人間は、時間と空間の中で生きている。
時間がなければ私たちは生きることができない。
何かを認識することもできないし、考え得ることも
赤ちゃんから大人になることも、息をすることもできない。

空間がなければ私たちは、”いる”ことができない。
場所がないからいることができない。
生まれる場所がないから存在もできない。

人間はこのように時間と空間、すなわち時空の中でしか生きることができない。

しかし一つだけ、空間の縛られない場所がある、それが心だ。

500年以上実は哲学ではこの「心はどこにあるか」という難題が哲学者たちを悩まし続けている。

物理的な場所と、心の居場所は全く違うところにある。
私たちが、ここが私の居場所だ。と思うときは、それは物理的な場所の名称(家や部屋など)に依存しない。
家族と仲が悪い人は家が居場所になれないし、自分の部屋が兄弟と兼用であった場合、自分の部屋も居場所になれない。
そんな人がたまたまライブハウスに行った時に、そのライブハウスがそのまま居場所になることがある。
でも、結局はその居場所の感覚は心の中にある。物理的な空間の何処かにあるわけではない。
心はこの世界のどこにどの次元にあるのか分からない。

2018年の9月 私はその心の居場所と音楽の関係を哲学するきっかけをみそっかすからもらった。

2018年 大学院生だった私はアメリカのサンフランシスコに滞在して大学で哲学、心理学を専攻していた。
サンフランシスコでの生活はなかなかハードで人種差別もまぁまぁあった。
でも別に、それがいいか悪いかと言うことは別に私にとってどうでもよかった。
ただなかなか精神的に堪えるものではあった。
まず美味しいご飯がない(これは自分の味覚の話だが)。お茶がない、ティーはあってもお茶はない、なまりの強い英語が聞き取れない。
財布をすられる、みんないい意味で他人に無関心なので、この街では完全に一人でやっていかないといけないそんな気になる。
それでも、そんなしんどさを軽く跳ね除ける自由の風がアメリカには吹いていた。

ある日、友人のパーティーに行った。20人の男女が楽しそうにワイワイしており、私はその時たまたま隣の席で酒を飲んでいたアメリカ人と話していた。
内容は、どの女の子と「ファック」をしたいかと言うことだった。私はぽっちゃりが好きだと答えると、どうやらその男は私が「ケツのでかい女がいい」のだと勘違いした。
するとその彼は「珍しい」と私に言ってきた。なぜ?と聞くと「日本人は巨乳が好きだから」と私に言った。まぁあながち間違えではない。が、私は特に巨乳が好きではないのでそこには入らないなーと思った。その後私も少し酔って、鼻歌を歌っっていた。すると、隣の彼も「♪〜♪」となんだか楽しそうに歌っていた。
ただそれを数秒聴いて、体に衝撃が走った。そのアメリカ人が歌っていた曲はなんとミソッカスのライジングレインボーだったのだ。

私は急にそのアメリカ人の目を見て
「How did you know this song!!?????(どこでその曲知ったの!?)」と聞いた。
彼は「What’s??」と言って驚いていた。

その後話を聞くと、彼は日本のアニメが’好きで「食戟のソーマ」が好きで、そのオープニングを聞いて好きで歌っていたらしい。

日本のアニメは巨乳が多くて、お尻が小さくから日本人は巨乳が好きだと思ったらしい。

でもそんな話をしたらいても立ってもいなくなって、はるきちに電話した。アメリカの夜10時ごろ日本は朝、奇跡的にはるきちは出た!ピャーー!!超嬉しい!ってか優しい!

そしてその興奮を話して談笑し電話を切った。

帰りに地下鉄に乗っている時、この嬉しさはなんだったんだろうかと考えた。
答えは、アメリカで初めて居場所を得た感覚になったからだ。アメリカに自分の居場所はない。でも、それでもミソッカスの音楽を聞いていて好きだと思う外国人がいる世界だと思えると一気に気が楽になった。
みんなも想像してほしい、初めての職場やクラスで、自分しか知らないと思っていたバンドをある人が知っていたら一気に心が急接近すると思う。その時、その知っている人だけでなくその職場やクラス全体がなんだかやや安心できる場所に感じるだろう。

居場所とは心の問題だ。居場所は安心できないとできない。ミソッカス(当時はミソッカス)の曲を聞いて自分の心の居場所をアメリカで得た。
音楽には心の居場所を作るそういった凄さがある。

それに気づきサンフランシスコの地下鉄の中で、私は居場所を得た。
音楽の力によって。
居場所はいつも心の中にある。

よし、それでは二月に出るアルバムの制作作業に戻ろうと思う。
自分もライジングレインボーのような曲が、誰かの居場所になれるような曲が作れるように頑張ろう。

※最新アルバムの先行予約はクラウドファンディングで1月22日頃から始めます。

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私が私であり続けるために常に世界を壊し続ける必要がある。
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