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気が付いたら二月。

気付いたら二月だった。
去年末、十二月二十八日に三十九歳になるので、じゃあ、そこから日記でも始めてみるかと思い立ち、noteに登録してみたものの、年末は慌ただしく過ぎて日記どころではなく、正月休みをゲット出来た年始はダラダラしているうちに正月休みが終わり、また仕事が始まったと思ったらもう一月が終わっていた。
早い。
時間の経過が早すぎる。
このまま、あっと言う間に老いて死んでいくのだろうか。
三十九歳、女性、一人暮らし。
良くも悪くも特別な変化が起きないまま過ぎていった月日はどれ程か。
SNSでふらりと流れてきた記事のタイトルに「独身は不幸」の文字。それらは呪いの言葉で自身を縛る言葉になってしまっていないだろうか、価値観は自分自身が決めるもの、と言うような内容の記事だったと思う。が、それを言っているのが既婚者だったので、私の気持ちは一気に萎える。説得力がない。
美人がブスでも素敵だよと言っても、既婚者が独身は不幸じゃないと言っても、金持ちが貧乏でも素敵な暮らしができると言っても、説得力がない。
ただただ、見下している様に見える。
心のもちようだよ、現状で満足して幸せになろう、私は私、貴方は貴方。
そうは言っても、人間の評価は人間がするものだ。
人間と言う動物が群れで暮らし社会を作り上げて活動する物であるならば、やはり、他人の評価で自己を作り上げていく物だろう。
人を見ながら学び、育ち、獲得していく。
そうやって子供は大人になり、社会の一部となるのだから、完全に他人の評価から逃れることなど出来はしない。
自分の価値観を大切に。
鼻で笑う。
得られなかったものの言い訳として、自分自身を納得させる為に、この呪文を唱えている人が何人いるだろうか。
朝の五時前。
四十手前の私は恵まれた家庭に育ち、父や母のような家庭を気付きたいと願いながら生きてきたが、今はこうして一人暮らし。
特別にいじめを受けたとか、嫌な人に当たったとか、そんな思い出はないものの、特別とされる人間関係は形成できなかった。
危機感から、大学を卒業してからすぐに結婚相談所に登録するも上手く行かず、街コンやら親親戚ご近所さん友人知人やらの紹介でお見合いをしてきたものの、十五年以上婚活を続けて成立しないのだから、もう、そういう縁を持って生まれてこなかったのかもしれない。
独身の方が楽しいよ、と言う人はいい。
結婚したくて時間と金をかけ続けて出来なかった人は、やっぱり楽しくない、と思うのだ。
冬の明け方、ぼんやりとそんなことを考えてみる。
今日もこれから、仕事に行かねばならない。
そろそろ、布団から抜け出さなくては。

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