見出し画像

商品開発の秘話。(5)

(昨日からの続き・・)

万全を期していたと思って販売した商品がヒットに至らなかった理由、それは販路の考え方がしっかりできていなかったからです。

当時の私どもは、問屋さんを経由して小売店(スーパーマーケットなど)へ商品が卸されて、そこで消費者にお買い求めいただくという商流がほとんどでした。

小売店ではまだまだ一本物やハーフサイズの競合他社さんの製品が販売されている中で、60gというサイズ感はとても小さくて値ごろ感という意味ではバイヤーにとっても小売店という販路では魅力的でなかったのだと思います。

また展示会で名刺交換させていただいた雑貨屋さんなどとも商談させていただきましたが、食品と雑貨では値入価格(納入価格)の設定や物流コストなどこちらでも折り合うことができませんでした。

ただ、いつかはたくじんぼうの時代が来ると信じて、たくぷち3兄弟のうち1人を引き続き販売することにしました。

そこで生まれたのがこの商品です。

生まれ変わった「たくじんぼう」

現在は、なんとか小売店以外の、雑貨店さん、文房具店さん、ギフトショップさんなどで販売していただいています。

また、スライスしてあってすぐに食べられるという面で、定期的に海外輸出も行っています。


おかげで現在は一部の商流で「たくぷちシリーズ」も再販しています。まだまだ、今後もこの簡便性の高い商品は必ず消費者に受け入れられると思っています。


たくじんぼうの魅力を引き続き、伝えて行きます。


では、また明日はこの経験をもとに生まれた商品についてです。

(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?