木村情報技術とSizuk Entertainment、若者の育成支援事業について資本業務提携
佐賀に本社を構えるIT企業「木村情報技術株式会社」と、音楽プロデュース集団「Sizuk Entertainment（シズクエンターテイメント）株式会社」は、Z世代・α世代の若者の育成とキャリア形成に向けた支援事業について、資本業務提携の運びとなりました。
この件について、2024年3月15日(金)に共同で記者発表会を開催し、多くのメディアに来場いただきました。発表会では、両社のトップからこの事業にかける熱い想いが語られました。
1.木村情報技術株式会社について／代表取締役 木村隆夫
2005年7月、佐賀県で木村情報技術を設立しました。IT企業として、主に医療系の大学や医療従事者向けたeラーニングシステム、そして医療業界におけるWeb講演会の運営・配信サービス（ライブ配信）を提供してきました。現在は、エンタープライズ企業に向けたシステム構築なども行っています。
約7年前からは、人工知能（AI）ビジネスにも参入し、AIチャットボットやChatGPT活用サービスも提供しています。
さらに、約2年前からはメタバースやeスポーツの事業にも取り組んでいます。eスポーツ事業では、世界的人気タイトル『FORTNITE』について大会開催を含む育成プロジェクトでスポンサーをしてます。
将来的にeスポーツ業界はますます成長すると考え、選手達のプロダクションの必要性を感じていました。そんな中、プロダクションのマネジメントに精通されているSizuk Entertainmentの湯浅さんとのご縁があり、今回の話に至りました。
2.Sizuk Entertainment株式会社について／代表取締役社長 湯浅 順司氏
2013年にSizuk Entertainment を起業し、約11年間ほぼ１人で運営してきました。以前はキングレコード株式会社で、AKB48やSTU48のA&Rチーフプロデューサーとして活動し、植村花菜の「トイレの神様」のディレクターや、アイドルやアニメ、VTuberなどの音楽プロデュースも手掛けてきました。
元々、アイドルなどの熱心なヲタクで、業界に入ったことをきっかけに制作側にまわるという、珍しい経歴を持っています。
また、東京の西小山で、75年続く日本茶屋の二代目としても活動しています。
私の座右の銘は「！」と「？」です。常に発見や驚き、そして疑問を持ち、考えを止めない人生を歩みたいと考えています。
2023年、16歳の頃からの夢だった自社初のアイドルグループ『LarmeR（ラルメール）』を設立し、家族のような素敵な社員や、我が子のようにかわいいメンバーを迎えました。その上で、たくさんの夢や希望、やりたいこと、なりたい社会への夢が広がり、木村社長との出会いが今回の記者発表会につながりました。
今回発表するプロジェクトはまだまだこれからの話ですが、Sizuk Entertainmentとして、そして『LarmeR』として、未来や社会への貢献を考え、今までの経験と知識をフル活用し、全身全霊で進んでいきます。
3.資本業務提携の概要について
（湯浅氏）
これまで、数百人を超えるアイドルや声優、VTuberを間近で見てきました。その中で、わずか11歳や12歳といった若者たちが、大人たちがたくさんいる芸能界に飛び込んでくる姿をたくさん見てきました。
大前提として、私はアイドルという存在やその仕事が大好きで、とてもリスペクトしています。
アイドルにとって、ステージなどで輝く時間はそう長くなく、それ以外の約9割の時間は、地道なダンスレッスン・ボイスレッスンなどに費やされます。
プライベートの時間は少なく、最初はお金もなかなか増えず、普通の女の子らしい生活もあまりできません。日々、頭の中を歌詞や振り付け、立ち位置のことでいっぱいにして、美容に気をつかい、時には体型維持のため食事にも気をつかいます。
それでも、ステージで沢山のライト浴び歌い踊るという、他の人にないような経験をし、ファンの方々には「元気をもらいました」「かわいい」など称賛を受け、とても素晴らしい職業だと思います。
ですが、約18年間アイドル達を見てきて、4つのことを強く感じました。
今はアイドルとして輝いていても、いつか卒業の時が来ることを考えると、その後の進路に不安がある。
芸能界に残る選択肢ももちろん素敵だが、一般企業に就職したり、やりたい職業に就きたいとき、アイドル活動中にあまり学校に行けなかったり、満足に勉強ができないことで、選択肢が制限される可能性があるのではないか。親御さんからすると、我が子がアイドルを目指すというと、将来に不安を感じ戸惑ってしまうことも多いのではないか。
アイドルになりたい、eスポーツ選手になりたい、そうした時に、夢を卒業した後の未来のことが心配で、その道を選ばない子もいるのではないか。
自分の会社ではそんなことがないよう気を付けているが、アイドルは収入源が限られ、生活のためにアルバイトと両立している子も少なくない。私も以前、バンドでのメジャーデビューを諦めた過去があるから分かるが、夢に向かって頑張る一方、パソコン操作など一般的な勉強が難しいことがある。そのような環境を変えられないか。
長い間そのようなモヤモヤを抱えていましたが、2023年に木村社長と出会いました。
木村情報技術は、大学などの教育機関向けのeラーニングシステムをはじめ、教育プラットフォームの開発・運営に長年携わっています。木村社長とお話する中で、私が長年考えていた「アイドルやeスポーツといった職業が、一過性のものではなく、未来を見据えた一つの柱になる社会」を目指すために、必要な力をお持ちだと思いました。
木村情報技術とSizuk Entertainmentが協力すれば、きっと若者の教育・育成に新しいコンテンツを提供できるのではないかと考えました。
例えば、アイドルやeスポーツに必要な内容に限らず、礼儀作法や一般常識、パソコン操作など、幅広いカリキュラムで学んでいく。
そして、アイドルなどを目指す「前」から将来を考え、自身に経験や知識を付けておく。未来を見据えられれば、より一層アイドルやeスポーツ選手としての活動に注力できるのではないでしょうか。
今回のプロジェクトでは、アイドルやeスポーツ選手といった夢を持つ方たちを含む、若者の人材育成やその後のキャリアプラン、セカンドキャリアを描くために必要な教育コンテンツ開発を進め、加えてこの取り組みを多くの企業が応援できる仕組みを構築し、社会に貢献することを目指しています。
例えば、そうして学んだ方々が、企業や自治体のアイドルグループに所属し、安定した収入を得ながら、所属先のPR活動ができるような仕組みというのも素敵ではないでしょうか。
今回木村情報技術とSizuk Entertainmentは、資本業務提携の運びとなりました。両社は今後、若者が自分達の未来を楽しみにできるよう、精一杯頑張ります。
（木村）
先ほど、eスポーツ選手のプロダクションについてお話ししました。
eスポーツ選手の皆さんとお話しする中で、選手としてのピークは18歳や20歳という若い年齢だと知りました。
アイドルに限らず、eスポーツ選手も将来どうするのだろうか、セカンドキャリアの支援ができないだろうかと考え、当社が得意なeラーニングシステムなどでそのお手伝いができるのではないかと考えました。
アイドルやアイドルを目指す方たちに向けたコンテンツについては、湯浅さんが十分ご存じで、私たちにはこれまで多くのコンテンツを生み出してきた経験があり、今後新しく作成することも可能です。
当社は現在設立から19年目で、20周年を迎えるにあたり、新しいビジネスプランを構築中です。これからの日本の将来を見据えると、若者世代の人材育成が非常に重要だと考えます。
現在、大型の教育プラットフォームを構築中です。そこには沢山のコンテンツがあり、個人のポートフォリオを蓄積でき、それがリクルートにも活用できたり、多くの事を学びながら自分の適性を知ることもできるようになる見込みです。
提供するコンテンツの内容としては、例えば多くの注目を集めている半導体や、メタバースの環境構築に必要なUnreal Engine（アンリアルエンジン）、メタバースプログラミング、金融やスポーツなどの話があがっています。
こうした構想が、まさしくSizuk Entertainmentさんが目指されることに活用できるのではないか、そう考えました。
4.『LarmeR（ラルメール）』坂口渚沙さんより
私は13歳からアイドル活動を始めました。アイドルを卒業した後の自分の将来を考えると、不安に思うことが沢山あります。
こうして、アイドルやeスポーツ選手など、若い世代の私たちの将来を見据えて教育・育成のシステムを作って頂けることは、とてもありがたいことです。
自分の未来を決めたうえで思い切り活動ができる、そうした素敵な環境の社会になることを願っています。
■メディア掲載情報（一部抜粋）
若者の人材育成目指し 木村情報技術がアイドルのプロデュースなど行う企業と業務提携へ【佐賀県】（サガテレビのサイトに遷移します）
木村情報技術とシズクエンターテイメントが提携 AKB48などプロデュースした湯浅氏が社長、若者のキャリア形成など支援（佐賀新聞社のサイトに遷移します）
アイドルのセカンドキャリア支援へ…「若者の不安減らしたい」佐賀と東京の会社提携（読売新聞オンラインに遷移します）
木村情報技術とSizuk Entertainment 若者育成に向けて業務提携 坂口渚沙
「自分の未来を決めて思いっきり打ち込める社会になってほしい」（OKmusicのサイトに遷移します）
■『LarmeR』のご紹介
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