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<連載小説>昨日のような、明日を生きよう

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連載小説のまとめです。 1話あたり2、3分で読めるようになってます。 ほのぼの家族の代わり映えしない日常の、ほんの少しずつの変化を描いていきます。
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2021年4月の記事一覧

<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<26>

<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<26>

綾と初めての友達-近付けない綾 入園から二週間、綾は少しだけ疎外感を感じていた。
 家では目を合わせれば父とも母とも会話が始められた。まだ言葉を話せない晴太でも、目で笑い合えばじゃれ合うきっかけになった。
 でも、幼稚園では言葉をきっかけにしなければ遊びに誘うこともできなかったのだ。
 今日も綾は一人、うつむいている。
「さあみんな、指遊びやるよー」
 友美先生がみんなの注目を集める。ちょっとだけ

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<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<25>

<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<25>

晴太の友達 綾を幼稚園に送った後、宮子と晴太は近くの公園で遊ぶことが多い。
 天気も良いし、気温も心地よい。四月の陽気はそのまま家に向かわせない何かがあった。
「晴太、前見て、まえ」
 駆けながら後ろを振り返った晴太に、宮子は声をかけた。その瞬間に、晴太は転んだ。
「あー、ほらー」
 宮子が走る。晴太はガバッと起き上がり、地面に座り込んだ。手を見て、膝を見て、少し血が滲んでいることを確認してから目

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