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文房具【そろばん】の英単語・漢字・雑学|意外な語源も解説

きむっちです。

そろばんには英単語があるんですよ。
そろばんの英単語を知りたくないですか?

この記事では、
文房具のそろばんについての
英単語・漢字・雑学について紹介していきます。

この記事を読むことで
そろばんの英単語や意味などがわかるようになりますよ。

そろばんの歴史

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【大昔のそろばんは違う道具だった】

そろばんが始まったきっかけとなったのは
今から5500年以上前とされています。

シュメール人は
チグリス・ユーフラテス両河畔に
人類最初の都市国家を築きました。

彼らが建設した神殿の一部のジグラード塔は、
全部ての形をした泥の固まりで構成されていました。

その塔から
数字の印象跡と穴のついた1枚の計算タブレット(泥土版)が発見されたと言われています。

そのタブレットが
大昔のそろばんなんですよ。

このそろばんが使われるようになったのは
人類が10本の指を持っていたおかげで計算できることを知ったからなんですね。

また、数の列を無限にできることを教えたのも、
10本の指ということになります。

つまり、
この時のそろばんは
人間に適した計算器だったということなんですね。

これを機に
計算機の発展にもつながることになったわけです。

【西欧のそろばんは縦だった】

今から3000~4000年前に
メソポタミア地方で砂の上に石を置いて計算する「砂そろばん」が発明されました。

その500年後にはエジプトやローマで
盤の上に線を引いて、その上にコイン型の球を並べて計算する「線のそろばん」が使われていたと言われています。

線のそろばんは
以下のようなものでした。

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画像引用元:トモエ算盤株式会社

そして、
紀元前300年頃には、
ローマ人が「溝そろばん」を使っていました。

盤に溝があって、
その中に計算用の球がはめこまれていました。

今の日本のそろばんに似ていたそうです。

当時の西欧では縦型だったので、
珍しい形でした。

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画像引用元:トモエ算盤株式会社

【そろばんの原型は中国で完成】

そして、
300年頃(約1700年前)になると
中国で今のそろばんに近いものが作られるようになりました。

ローマの溝そろばんがシルクロードを経由して発展したと言われています。

この流れから
そろばんを使った足し算、引き算、かけ算、わり算も取り入れるようになったと言われているんですよ。

【日本でのそろばんの歴史】

日本にそろばんが伝わったのは、
16世紀の終わりごろ(室町時代の後半)と言われています。

現在の長崎県や大阪府に持ち込まれたことが
伝来とされています。

1592年頃には
前田利家が陣中で算盤を使っていたとされるくらいなんですよ。

そして、
江戸時代になると独自の発展をとげた数学ができることに。
当時は「和算」と言われていました。

さらに
明治時代になると
小学3年生までが義務教育になったんですね。

このことをきっかけに
計算道具として広がり、文房具に変化を遂げていくことになりました。

学校教育の中でも
そろばんは100年以上歴史があるわけなんですね。

そろばんの漢字・由来

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【そろばんの漢字】

「そろばん」は漢字で
算盤」です。

なかなか「そろばん」とは
読みにくいですよね。

ここで、
昔は「算盤」には
「そろばん」「さんばん」二つの読み方がありました。

次のように使い分けられていたようです。

● 算木(計算する棒)
● 算盤(算木を置く算盤 <布や紙>)

【そろばんの由来】

そろばんと呼ばれる由来として、
次のようなものがあると言われているんですよ。

一番最後の
「ソルバン」が有力とされています。

● 中国語の「スワンバン」から
● 「揃盤(そろいばん)」から
● 珠がサラサラと鳴る「サラバン」から
● 『遡源語彙』の「ソルバン」


そろばんの英単語

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「そろばんに英語があるの?」

このように考えていませんか?

そろばんには
ちゃんと英語があるんですよ。

「そろばん」は
英語で”abacus"です。

日本語ぽく読むと
「アバカス」になります。

【abacusの語源】

ここからは、
abacusの語源について書いていきます。

”abacus"は
平板」という意味なんですね。

語源としては
ギリシャ語の”ABAX”と言われています。

言葉のまま、平らな板(石製、木製)のことを指しています。
歴史のところでも説明しましたが、この平板に石を載せて計算していたことに由来しているんですね。

さらにさかのぼると
”ABAX”の前は
ヘブライ語の”ABAK”になるんですよ。

ここで、”ABAK”には「(ほこり)」という意味があります。

そのようなことから、
埃で覆われた机や板」という意味もあります。

このようなことから、
原義としては「計算板」につながるんですね。

ここで、
アバカスの上に小石を置いて計算していました。
この小石の詳しいことは別の記事で改めて説明します。

【abacusの英英の意味】

ネットの英英辞典では、
”abacus"は次のように表されています。

a frame with small balls that can be slid along on thick wires, used for counting and calculating

「細いワイヤーにそってスライドさせることができる小さい玉が骨格にあるるもので、数を数えたり計算したりすることができる」

引用元:abacus(ロングマン英英辞典)

最後に

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大昔から使われていたそろばん。
僕はそろばんを使うことが苦手でした。

そんなそろばんも
今ではスマホのアプリでも使われるようになっています。

スマホのアプリでも
本物のそろばんと同じように使える仕様だそうで……

僕たちの学習と
今の世代の学習で大きく変化をしていると
改めて感じるこの頃です。

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