#毎週ショートショートnote『ポポパポペピアノ』

「ママ〜今日ね、こうしくんが車のことブォンブォンって言ってたの〜変だよねぇ〜！｣

「これは〜プスプス！」
「しーちゃん、違うよ。これはプチプチ！指でこうやって潰すとプチッてなるでしょう？？」

「はい、皆さん、今日の1時間目は擬音･擬態語の時間ですよ〜。初めに前回の時間の復習をしましょうね。｣

統一性を誇る大日本！その美しさは各国を勝り、幼少よりの教育に力を入れている。
学校では同じ制服を着させ、習う科目も全ておなじ。食事も同じものを与え、家庭に帰っても政府から配給された食事を摂ることで全ての日本国民が同じものを食べ、同じ栄養を摂取し、健康状態を維持することを実現した。

昨今危惧されているのは、子供が使う擬態語･擬音語の画一性の欠落である。ここで政府はあるものを開発した。
ポポパポペピアノ（通称オノマトペピアノ）である。
これによりさらなる統一性のレベルアップを計ってゆく。
万歳！万歳！万歳！（国家統一言語研究出版,統一辞書『万歳の運用方法第6項』,956）

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発熱して1日遅れですが…