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映画#60『すずめの戸締まり』

『すずめの戸締まり』

監督脚本・原作:新海誠
出演:原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花澤香菜、神木隆之介、松本白鸚、他
制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
公開:2022年11月11日
上映時間:122分
製作国:日本

Wikipediaより引用

新海誠、今年も涙を回収しに参上。『すずめの戸締まり』行ってきます。


2019年『天気の子』以来の新海誠最新作。今年も満を持してやってきましたよと。

全体的な感想として、やっぱり映像が半端ないぐらい綺麗。まるで実写と見間違えてしまうぐらい。アニメーションも非常に滑らかで……これに関しては、マジで期待を裏切らないな新海誠。って感じ。

そんでもって音楽も壮大で、美しくて、でもどこか切なさを孕んでて。綺麗な映像と音楽、その二つが重なってしまうともう無条件で泣いてまうんよ。事実私も劇中2、3回は涙が目から溢れてしまった。


んでもって物語のスケールは非常に広大。舞台がほぼ日本全土のため、範囲の大きさに関しては歴代最高…かも?(鑑賞前に『君の名は』と『天気の子』を観ておけばよかった……)

だからこそ、その途中途中に挟まれる日常の描写が非常に刺さる。今作は、主人公のすずめがひょんなことから故郷を離れ、壮大な使命を果たす「旅路」を描いた物語でもあるのだ。

そしてその旅を通して、すずめは成長を遂げていく。旅路の間で出会った人々との関わり合いや、そこから展開されていくドラマも、また今作の醍醐味だと言える。


ただ個人的に気になる部分もちょいちょいと。まず物語が始まって数分後に「あれ、展開早くね?」と思ってしまった。なんかもうラスボス出てきてるし、気づいたらすずめが愛媛まで行ってるし。そのせいか、重要人物の説明もどこか抜けている感は否めない。

長い旅路を経てすずめの成長を描くロードムービー、とは言うけれど旅の目的は正直曖昧、というかすずめ着いてくる必要あったんかなって感じ。それともすずめは既に草太に一目惚れだったのか……

そう、今作はすずめと草太の恋愛映画でもあるのだ。寝坊助な草太をすずめがキスで起こしたり……だが椅子の姿だと感情移入しづらいのもまた事実。あとそういう展開に持っていくならもう少しじっくりと描いて欲しかったかも。


あとこれは友人も言っていたのだが、どうしても描き方に従来の作品……『君の名は』や『天気の子』らしさが残っているような感じがしてしまう(例えば常世の空の描写がどう見ても『君の名は』のあの空だったりと……)。

正直ストーリーの抜けはあるし、深く突き詰めていけば突き詰めていくほど粗が出てきてしまう、そんな映画なのに何故かめちゃくちゃ泣ける。詳しい理由は私にも分からないが……

特にラストシーンの、幼少期のすずめと現在のすずめが出会うシーンは、いつ思い出してもうるっとしてしまう。流す涙の理由を汲み取ると、ものすごく胸が締め付けられてしまう……

「震災」という、日本からは切っても切り離せないテーマがあるからこそ、その重みは我々にも深く突き刺さるのだろう。


ともかく、涙腺決壊必須の映画ですた。
次はIMAXで観たいなぁ。感情移入しまくって号泣したい。

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