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映画#43『スパイダーマン3』

『スパイダーマン3』(”Spider-Man 3”)

監督:サム・ライミ
原作:スタン・リー、スティーヴン・ディッコ『スパイダーマン』
製作総指揮:スタン・リー、ケヴィン・ファイギ、ジョセフ・M・カラッシオロ
出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス、ブライス・ダラス・ハワード、他
製作会社:コロンビア・ピクチャーズ、マーベル・エンターテインメント、ローラ・ジスキン・プロダクションズ
配給:ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント
公開:2007年5月1日(日本)5月4日(米国)
上映時間:139分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

復讐、贖罪、そして離別…孤独な英雄の最後の戦い。

サム・ライミ監督によるスパイダーマン三部作、その完結編

身体を砂へと自在に変えられるサンドマン、グリーン・ゴブリンの後継者たるニュー・ゴブリン、そして地球外生命体である寄生生物ヴェノム。新たなる三体のヴィランに、スパイダーマンはどう立ち向かっていくのだろうか。

ピーター・パーカーの心情について大きく掘り下げるこの三部作において、今作のピーターは(序盤は)幸せの絶頂期にいたと言えるだろう。NYではスパイダーマンは大人気、学業もうまくいっており、何よりMJとの交際関係も順風満帆。

しかし幸せというものが長く続けば、人はそれを「当たり前のもの」と知覚してしまうものだ。スパイダーマンの大活躍を祝う式典で、彼はかつて命を救ったグウェン・ステイシーにキスをしてしまう。MJと初めて唇を重ねた、あの時と同じように。

これをきっかけにMJとは喧嘩別れしてしまう。更にそこへ追い討ちをかけるようにピーターの叔父ベンを殺害した真犯人が発覚したという情報が入る。MJに関してはあの時のお前も恋人いるのにスパイディにキスしたろ、と言いたい所だがとりあえず黙っておこう

序盤と打って変わって段々とやさぐれていくピーター。そこへ謎の黒いアメーバ状の生物シンビオート(後のヴェノム)の足が忍び寄る。ピーターは黒いスーツを纏ったブラック・スパイダーマンとなり、スーツがもたらす高揚感に酔いしれることとなる。

新たなる力を手に入れたピーターは、叔父を殺した真犯人であるサンドマンことフリント・マルコを殺害。更にニュー・ゴブリンとなった親友のハリーの家にも赴き、彼も返り討ちにしてしまう。

最愛の親友を手にかけたのにも関わらず、あっさりと家を出ていくピーターには正直ぞくっとしてしまう。いつもの優しさがない、まるで別人のように変わり果てたピーター…その原因はあのシンビオートにあり、その影響で性格が凶暴化していることが判明した。

街中で唐突に踊り始めたり、いつも酷い扱いをされている編集長に横柄な態度で接したり、果てにはスパイダーマンのフェイク写真を撮ったエディ・ブロックを解雇まで追い詰めたりと、やりたい放題なピーター。

(優しいけど気弱なピーターとは真逆なのも、それはそれで新鮮味があるが。黒いスーツも純粋にかっこいいですし。)

愛するMJにも暴力を振ってしまったことで、目を覚ますピーター。教会の鐘の音を利用して(シンビオートは大きな音が弱点)なんとかシンビオートを引き剥がすことに成功する。

が、今度は同じく教会にいたエディにシンビオートが寄生してしまう。ピーター、そしてスパイダーマンに復讐心を持つエディはすんなりとシンビオートを受け入れ、「ヴェノム」となってしまう。

ヴェノム、そしてサンドマンはスパイダーマンを互いの共通の敵として結託し、MJを人質にスパイダーマンを誘き寄せる。

未だかつてない脅威に歯が立たず、窮地に陥るスパイダーマン…そこへ改心したニュー・ゴブリン/ハリーが助太刀に参上。途中途中で諍いはあれど、一番最初の作品から親友同士だった2人の息ぴったりな戦いは必見だ。

しかし、戦いの最中ハリーがピーターを庇い致命傷を喰らってしまう。彼を貫いた刃は、奇しくも父と同じグライダーのものだった。

しかし孤独に死んでしまった父とは違い、ハリーは最愛の親友である2人に看取られながら、穏やかな死を迎えるのだった。今までのシリーズにおけるこの三人の関係を考えると、やはりこのシーンは涙なしでは見られない。

サム・ライミの三部作において、今作は少し評価が低い。だが完結編としては、十分なボリュームだったと個人的には思う。

激しく悩み、葛藤し、それでも多くの人々を救ってきたスパイダーマン。そんな彼の姿を、15年の時を経て再び劇場で観れるとは、当時思いもしなかっただろう。


まとめ

無心に書いていたらなんだか長くなってしまった。感想じゃなくてあらすじを淡々と書いてしまうこの癖、そろそろやめないと。

他の人たちも言ってるようにやっぱりこのヴェノムはなんか違う。やたらと細いし、爪生えてるし、化け物みたいな鳴き声しか発さないし。これはこれで「ヤベェエイリアン」感は出てるけども。

(ヴェノムとはなんぞや?と思ったらこれを読んでみてくだせぇ。↓↓↓)

次はアメイジングな彼を観なければ。だけどその前にスパイディ以外の作品も書きたいな。

それではまた、次の映画にて。

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