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映画#119『シャザム!』

『シャザム!』(”Shazam!”)

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
原作:フォーセットコミックス『キャプテン・マーベル』
出演:ザッカリー・リーヴァイ、マーク・ストロング、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー、フェイス・ハーマン、グレイス・フルトン、イアン・チェン、ジョバン・アルマンド、マルタ・ミランズ、他
製作会社:ニュー・ライン・シネマ、DCフィルムズ、ザ・サフラン・カンパニー、セブンバックス・プロダクションズ
配給:ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ
公開:2019年4月5日(米国)4月19日(日本)
上映時間:132分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

【あらすじ】
思春期真っ只中の少年ビリーは、ある日、魔術師からヒーローの才能を見出され、世界の救世主に選ばれちゃって、ある言葉を叫ぶと、心は少年のまま体は大人のスーパーヒーローに変身できるようになる。 その言葉とは・・・「シャザム!」。その最強サイコ―な魔法の言葉を唱えると、【S=ソロモンの知力、H=ヘラクラスの強さ、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスのパワー、A=アキレスの勇気、M=マーキューリーの飛行力】という6つのスーパーパワーを持ち合わせるヒーローに変身する!シャザムは、あのスーパーマンを凌ぐほどの絶対的強さを秘める最強のスーパーヒーローだ!しかし、筋肉隆々の神のような肉体の中で、心は少年のままシャザムになったため、“超能力で携帯を充電できる?”とかティーネージャーらしくスーパーパワーをいたずらで使ったりしてしまう。しかし楽しいだけではいられない。彼にはある使命が課せられていた…

Filmarksより抜粋

画像出典:映画.com

何年か前、丁度MCUにどハマりしていた時、私は『マン・オブ・スティール』の超ド派手な戦闘シーンに強く引き込まれ、そのままDCEUへの沼へと突入した。

以降、そういった「建物がぶっ壊れまくるドラ◯ンボールのような戦い」に魅せられた私は「ヒーロー映画はド派手じゃなくちゃ意味がねぇ」という謎の先入観を抱いてしまったのである。愚かにも、私は知らず知らずのうちに今作の「シャザム」というキャラクターに、暗いメトロポリスの街でゾッド将軍と死闘を繰り広げるスーパーマンの姿を重ねていたのだ。

そんな毒された脳味噌で、初めて『シャザム!』を鑑賞した当時の私は「アクションが微妙かつ迫力も薄い。総じて全然ハマらなかった」という感想を残した。今思うと非常に短絡的かつ薄っぺらい感想だ……思わず手で顔を覆いたくなる。

そして2023年である今、続編である『シャザム!〜神々の怒り〜』が公開され、私は予習を兼ねて劇場で観に行くその日に前作を鑑賞することにしたのだ。そして私は、シャザムが放つ雷が如し衝撃をこの身に受けることとなる……いや、めちゃくちゃ面白いやんけ『シャザム!』。


普段は冴えない主人公が、数々のスーパーパワーを兼ね備えた超人へと変身する……それはまさに、我々人類が思い描く「THE・スーパーヒーロー像」そのものだ。そこに「中身は子供であるが故に、力をおふざけに使う」という設定もある意味「王道」だと言えるし、更に現代っぽく「動画配信」という形でそのおふざけを行使する、というのも時代に則している。

同年公開のDC映画『アクアマン』は「冒険物語×ヒーローの覚醒」というこれまた「王道」的なヒーロー映画であり、観てるこっちをとってもワクワクさせてくれる傑作だった。

一方『シャザム!』はとにかくひたすらに「楽しい」。いくら悪役が猛威を振るおうともコメディ調の雰囲気は途絶えず、「見た目は大人だけど中身は子供のヒーロー」というコミカルな設定がより楽しさにブーストをかけてくれる。

なーにがアクションが迫力なくて微妙じゃ。テメェの目は節穴か。


本当に『アクアマン』と今作は、当時人気が低迷状態だったDCEUに間違いなく一筋の光を灯してくれた傑作だと感じる(そんなDCEUが、あと数作でおしまいになってしまうというのは非常〜〜〜に寂しいが……)。

先に言っておくが、続編『シャザム!〜神々の怒り〜』もサイッコーに楽しい作品だった。細かい点などに関しては、次回にてじっくりと話そうと思う。

街の光が煌めく夜のビルの上で、思いっきし「シャザム!!!!!」って叫びたくなる。あのシーンは本当に最高だね。

それではまた、次の映画にて。


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