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私のリハビリ

私は自分の親が嫌いだ。今も過去もうまくいっていないし、これからもうまくっやっていこうとも思っていない。

私は3人兄弟の末っ子。上には2人姉がいます。

小さいころの記憶といえば、両親は夫婦げんかをしているか、私たち兄弟を怒鳴りつけ、

素手で、

布団たたきで、

握ったこぶしで、

私たち3人をたたいている姿が良く浮かぶ。

日中、母親に、母親の気が済むまでたたかれ、ほっぺたが真っ赤でパンパンの兄弟3人を、仕事から帰ってきて、母親から事情を聴いた父親がさらに気が済むまでしばきたおす。

小学校の頃は長期の休みになると、父の運転する車で旅行や海水浴、天体観測にもつれてい行ってもらった。

その旅行やお出かけの時の記憶にしても、

(楽しかった)

(ご飯がおいしかった)

(星がきれいだった)

という感情はもちろんあったと思う。

でも、思い浮かぶのは、出発前に

「用意が遅い」

と、イライラしている父親。

道中、

「あれがない、これがない」

と、カバンをごそごそする母親。

「チケット家に忘れたかも!押入れの左の引き出しの中かな?」

「どこにしまってるか俺は知らん」

「あなたが用意を急かせるからじゃない」

「・・・・」

等と、文句を言いあい、責任を擦り付け合い、不機嫌な車内の空気のまま目的地まで車は走る。両親の気分が収まらないときは、車の後ろで3人で話したり遊んでいる私たちに、

「静かにしろ、車の後ろでごそごそするな!」

と八つ当たりをしてくる。

そんな記憶しかない。

買い物であれ、親戚の集まりであれ、家族旅行であれ、出掛ける時はどんな時でも必ず夫婦でもめる。その時に解決しようともせず、次回に改善もしない。

そういえば、私たち兄弟は、好きなアニメの最終回をほとんど見たことがない。

自分自身が親になって、初めて気づいたけれど、自分の子供が好きな番組を親が把握してないわけがない。

普段からそのキャラクターの話をするし、買い物に行けば好きなキャラクターのお菓子やグッズを欲しいと教えてくれる。

私たち3人も好きなキャラクターの出ているアニメをよく見ていた。

そんなアニメの最終回が始まる少し前になると、母親は毎回必ず不機嫌になり

「ご飯の用意を手伝わない」

「態度が気に入らない」

「あれが気に入らない、これがきにいらない」

と怒られ、罰としてテレビを消されてしまう。当時は

(私たちが何か悪いことをしたのだ)

と思っていたけれど。

私たち兄弟3人はそれぞれそんな親の元で育ちました。

私と、一人の姉は結婚し子供もいます。

結婚している姉が、姉の一人目の子供の子育てをしている時に、こんな話をしてくれたことがあります。その時わたしはまだ独身でした。


初めての子育てで色々と体力的、精神的にも大変な時に、子供が何かいたずらをしていたそうで、それを見つけた姉が、つい、子供の頭をたたいてしまったそう。すると娘が、

「あたまたたいたらあかんのに~」

と泣きながら、それでもはっきりと姉に言ってきたそうです。

私や姉はたたかれることが当たり前で、まして、親に、その行動を

【ダメなことだ】

と言うなど、考えもしませんでした。

私は正直、姉の子供のその行動に驚き、姉に

「その後どうしたの?」

と尋ねました。

姉は、娘に、

「たたいてごめんね、お母さんが間違ってたよ」

と伝えたそうです。

姉は自分がたたかれて、とても嫌っだったから、自分の子供には手をあげないとずっと思っていたそうです。

でも、気持ちがぎりぎりで余裕がなく、つい手をあげてしまいとても

(悪いことをしてしまったな)

と感じたそうです。そして、娘には、はっきりと言ってくれて良かったと思ったということです。

その数年後、私も結婚し、さらに数年後、私たち夫婦にも子供ができました。

私たちの子供にも、もちろん手をあげたりしませんし、姉の子供が当時そうだったように、私たちにきちんと気持ちを伝えてくれる親子関係でいたいと強くおもいました。

私たち兄弟3人の親も、同じように、親から叩かれたり子供を尊重しない環境で育ったのかもしれません。でも、それが私たち兄弟3人に行った子育ての言い訳にはならないと思っています。

姉や私が、

【自分がされて嫌だった事は子供には伝えない】

事を選んだように、私たち兄弟3人の親も自分たちのやり方を選べたはず。その上で、あの子育ての仕方を選んだのだから。


読んでいただきありがとうございました。

わたしは現在、私自身や家族、仕事の事などで行き詰まり、妻や娘に大きな迷惑をかけ、そこからの回復途上にあります。

気持ちの整理や、心のリハビリの場としてこちらにいろいろと書かせていただいています。

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