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【毒親シリーズ①】       ありがとうの搾取

実家の父親からまた荷物が届いた。
ブドウだそうだ。

思わずため息をついてしまう。

まともな親に育てられ、まともな子育てをされた人は嬉しく思うのだろうが、私の感想は

マジでいらねぇ
マジでうぜぇ

しか出てこない。

つい2週間前にもスイカと桃が届いたのだ。
「送ったから。今日届くから。」
いつも事後報告。
全く求めてもなく嬉しくもない冷蔵庫に入り切らない果物たち。
娘もほとんど食べることはない。

そして
「孫ちゃんは食べた?喜んだ?写真送って」
と要求される。

もううんざりだ。
毒親の『ありがとう』の搾取。

「あなたたちからお金や物は受け取りません」と
何度言っても数ヶ月後にはまた事後報告で勝手に送られて来る。
もう要らないのだよ、その愛情っぽく見せかけた
搾取は。

父と母と暮らした約20年間、
両親がお互いに「ありがとう」と言っている場面を見たことがない。

常に相手のダメ出しをし、
表情から態度から言葉の選び方まで隅々に否定し、
常に相手を口で負かそうとし、
どう子どもを味方に付けるか、
相手を平伏させるかにしか興味がない両親。

お互いに尊敬されたくて
感謝されたくて
愛されたくて堪らないのに、
それを自分からは差し出そうとしない。

だからぶつかってばかりだし
いつまでも満たされない。

一体なんで一緒にいるのだろう?
なぜ結婚したのか?
なぜ離婚しないのか?

子どもの頃母に聞いたことがある。
その時言われたのは、

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