いつもは小説ばかりの投稿ですが、今回は映画で。
極力ネタバレしないように気をつけながら、特に順位をつけずに一気にご紹介します
キャラクター
キャッチーな出演者でキャッチーな設定で、気になるけれどどこまで面白いんだろうと思って観てみたら、ちゃんと面白かった。
猟奇殺人鬼を演じるSEKAI NO OWARIのFukaseの、微笑みながらもクレイジーな目が思いのほかハマっていて、話題作りなだけのキャスティングではないことを思い知らされる。
先生、私の隣に座っていただけませんか?
現実を漫画にして、漫画が現実を追い越したら、現実が追いついてきたのがキャラクター
現実を漫画にしたら、それが現実なのか漫画なのかがわからなくなるのが先生、私の隣に座っていただけませんか?
黒木華の許していない笑顔と、それをどっちに捉えていいのか迷いまくる柄本佑がバッチリだった。
オールド
あるビーチだけ急速に時間が過ぎる。というか体感の時間は普通だが急速に成長し年老いていくという設定。
こういう作品の場合、設定だけの出オチにならないかが気になるところだが、意外な裏設定があって面白かった。
潜水できる時間が異様に長い気がするが、それは映画の世界だからということで。
悪なき殺人
人間は、「偶然」には勝てないーー
全く関係なさそうなそれぞれが、実は偶然にも繋がってて、、という話。
観終わった後には相関図を作りたくなる。
悪なき殺人というタイトルのわりに、悪意・殺意はしっかりありましたね。
すばらしき世界
これは良かった。すごく良かった。
刑期を終えたあと必死に社会に適応しようとする役所広司と、それに対する社会の反応。葛藤。
そしてなにより仲野太賀が素晴らしかった。ブルーリボン賞ノミネートも納得です。
ヤクザと家族 The family
こちらヤクザ役は綾野剛。刑期を終えたあともヤクザを捨てきれなく、突きつけられる現実と戸惑い。
公開時期がすばらしき世界と同時期になってしまったのが悔やまれる。ヤクザの出所後と社会の対比という共通点が多すぎて。
サマーフィルムにのって
文化祭に向けて映画を撮る青春ロードムービー。
主人公は時代劇好きだし、同じ部活のライバルはベタベタな恋愛映画の主演・監督だし、よくわからないあだ名の仲間、さらに未来人まで登場と、設定入れまくりの作品なのに、なぜかすんなり受け入れて、これぞ青春だ!と思わせてしまうパワー。
主演の伊藤万理華が高校生にしか見えない。(調べたら25歳だった)
子供はわかってあげない
こちらも青春映画。
コミカルで頼りなさげな豊川悦司や、オネエの千葉雄大など、個性強めなキャラがありつつも、主人公の上白石萌歌は普通で自然。そう、自然体すぎて、これは映画であり彼女が”演技”をしていることをすっかり忘れてしまうほど。
ラストナイト・イン・ソーホー
なんといっても映像美。煌びやかで街中からバイタリティが溢れてる1960年台ロンドンの雰囲気が良かった。
ストーリーはミステリーホラー。性暴力の描写があることだけは触れておきます。
序盤から伏線張ってます感がすごかった母親の存在が、伏線でもなんでもなかったのがちょっと意外。
シン・エヴァンゲリオン劇場版
ついに完結しましたね。エヴァ。無事に終わってくれたことだけで大満足。パリの復元とかすごくカッコよかった。
コミックス最終巻のEXTRASTAGE「夏色のエデン」と、来場者特典EVA-EXTRA-EXTRAの「EVANGELION:3.0(-120min.)」を読んでから、Q・シンを見返すとより深くエヴァを味わえます。
映画大好きポンポさん
タイトルと絵の雰囲気で侮るなかれ、激アツなクリエーター映画。
これまでも、映画監督や漫画家、小説家などを主人公にした作品は多くあっったが、撮影よりも「編集」にフォーカスしている作品はほとんどなかったのではなかろうか。編集の重要さを思い知らされた。
アイの歌声を聴かせて
ありがちな青春アニメだろうと思った人も多いでしょうが、それは初めだけ。これだけ起承転結の高低差がある作品だったとは、鑑賞後の満足感は2021年作品の中でもトップクラス。
そして、土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加の声優演技、うますぎないですか。
マスカレード・ナイト
原作小説を読んでいるのでストーリーは知っているのに、それでもなお、のめり込んで観てしまった。これだけの登場人物どれもが魅力的で張り巡らされたストーリーもさすが。原作と違って24時間の設定になったことで忙しない感はあったものの、ホントに完成度が高い。
孤狼の血 Level2
前作主人公の役所広司が不在ななかでのLevel2。日本アカデミー賞でも話題になった前作から期待と不安が入り混じっての鑑賞もなんのその、終始圧倒されてしまった。鈴木亮平が恐ろしい。怖すぎる。
そして、バトンは渡された
原作小説で溢れんばかりの愛を伝えてきた作品が、映画化され予告編が公開されると「命を懸けた嘘と秘密がある」なんてコピーがついたものだから、あぁ折角の良作を映画化で変にこねくり回しちゃったのかと残念がっていたところ、好評の声が多かったので食わず嫌いせずに鑑賞。
結果、すごく良かった。原作読んでいても泣ける。
原作から変わっているところもあり、そこは変えてほしくなかった思いもあるが、変わっているからこその盛り上がりもあり。
感想
やっぱり映画は映画館で集中して見るのが良いですね。配信されているものを自宅で見ると、どうしても途中でスマホ触っちゃったり一時停止しちゃったりで。
映画館は一番後ろの席でゆったり派だったのですが、IMAXを中央の席で迫力満点で観る魅力にハマりました。