BUMP OF CHICKENが彩るクリスマス


メリークリスマス



キリスト教徒でもなければクリスマスがなんの日かも知らないけどとりあえず一大イベントだぜウェイみたいな皆さんお元気ですか?




クリスマスだからといってイベントに出かけるわけでもないしケーキやチキンを食べるわけでもないけど、それでもなんだかそわそわする



すれ違う人の顔が綻んでいるとこれからデートなのかなとか子供にプレゼントをあげるのかなとか、なんとなく想像してみる





キラキラしたクリスマスを一歩引いて見ているような、BUMP OF CHICKENのMerry Christmasという曲はまさにそんな情景を描いている





(バンプのMVの中でいちばん好きかもしれんな)


クリスマスソングを作ってほしいという無茶ぶりに対して「キラキラした幸せ溢れるクリスマスソングなんて書けねぇ」とか言いながらこんな曲を作った藤原基央はやはり最強だ




とはいえその言葉は本当で、この曲で描かれているのは他人の幸せなクリスマスであって自分はその幸せにチラッと映るモブキャラにすぎない




サンタクロース、プレゼント、イルミネーション、くつ下、ケーキ




クリスマスを連想させるフレーズはこの曲に一切登場しない



街はまるでおもちゃ箱 手品みたいに
騙すように隠すように キラキラ光る
大声で泣き出した 毛糸の帽子
空に浮かぶ星を取って 飾りたいという
待ちぼうけ 腕時計 赤いほっぺた
白い息で冷えた手を 暖めながら


ケルティック、アイリッシュなあたたかいメロディーにのせて、なんとなくクリスマスを思わせるフレーズを散りばめる



世界が浮かれているなかで自分は何をしてるんだろうとか、そういう卑屈な曲と捉えられるかもしれないけどそういうこともでもない



いつもより ひとりが寂しいのは
いつもより 幸せになりたいから
比べちゃうから




どんなにねじ曲がった人でも心のどこかで幸せになりたいと願っていて、それは恥ずべきことじゃなくて人間として当たり前の感情


幸せそうな空気に放り込まれた時にその感情が顕在化する
羨みのような妬みのようななんとも言えないモヤっとした、それでいて純粋な気持ち


誰かと一緒になることこそが幸せだなんて価値観はもう古いけど、自分なりの幸せは掴みたいもんだ






信号待ち 流れ星に驚く声
いつも通り見逃した どうしていつも
だけど今日はそれでも 嬉しかったよ
誰かが見たのなら 素敵なことだ




周りが幸せそうだとなんで俺ばかり上手くいかないんだなんてついつい卑屈になりがちだけど、その幸せな雰囲気に飲まれてみれば少しだけでもおすそ分けをもらえるのかもしれないね




とか言いながらクリスマスなんてクソ食らえ!!!ってやっぱ思っちゃうから人生って難しい


さ、新年の準備でもするか

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