未来を変える"言葉"講座

あなたは気づいていますか?あなたが無意識のうちに発している言葉があなたが見ている世界を…

未来を変える"言葉"講座

あなたは気づいていますか?あなたが無意識のうちに発している言葉があなたが見ている世界を不自由にしていることを。もし、あなたがそのことに気がつき、言葉を変えることができるのであれば、あなたが望む未来を生きることができるようになると考えています。

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  • 未来を変える"言葉"講座

    アメリカの著名な心理学者たちの研究によれば、わたしたちが無意識につかっている「言葉」に意識を向けることで、その人の未来を変えることができる、といわれています。私の好きな心理学の専門書を参考に、そのコツについてわかりやすく解説しています。

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可能性を拓く

あなたは今、自分の将来にはまったく選択の余地がない、と思っているのかもしれないが、それは、あなたの単なる思い込みに過ぎない。 今から、あなたには、自分の将来に可能性を拓く方法を持って帰っていただければ、わたしはとてもうれしい。 結論から言うと、その方法は信念を変えることである。 それはどういうことなのか、長くなるが解説をしていきたい。 信念とは予測である人は、生き物である以上、魚や動物と同じように、生命を維持するために、降りかかる脅威から本能的に身を守るようにできてい

    • 信念/観念の「一般化」

      アルフレッド・コージブスキーの引用、「人間がある経験から超越、または分離することができるかのごとく振る舞っている」ということに、さらに付けくわえてみたい。 わたしたちが地図(マップ)をつくっているときはまさしくそれをしているわけだが、コージブスキーは、信念/観念の性質について、大変興味深い考え方を示している。 その答えは、信念/観念とは、「一般化」である、ということだ。 本来はあいまいな一次的体験(プライマリー・レベル)のできごとを、ある信念/観念のなかで特定して固定し

      • 知らないうちに自由を制限している

        私は、家に入ったとき、いつも鍵を「どこかに」置いてしまう。そして、出かけようとすると 「鍵がない、鍵がない」と大騒ぎする。 これは「注意」の問題。私の注意はいつも次のもの、次の未来に向かっている。 だから、所かまわず置けるスペースがあればどこでも鍵を置いてしまう。そして家を出るときになって、「鍵はどこかしら」と。 「でも、それほどひどいことじゃない」と私は考えていた。 さらに、鍵だけではなく、眼鏡もなくしてしまう。イヤホンも片方は見つかるけど、もう一方が見つからない

        • あなたが望む人生の選択肢を選ぶために

          前回お話ししたように、自分自身が望む方向に注意の矛先を向けるように、リフレームすることで自分にとって良い選択肢に気がつくことができる。 そして、自分にとってより良い選択肢の採用を決断するためのモチベーションを強化する方法を紹介する。 それには「時間軸(タイムライン)」というNLPの考え方を使う。 「今」を起点として始まるタイムラインを引いて、そのタイムライン上のはるか遠い未来へ行ってみて、その未来から過去を振り返るのである。 「今」の私は、いつも遅刻していて、いつも焦

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          日々の時間に意識を向けて豊かに過ごす

          日常で起こることは、基本的にニュートラル(中立)である。 人間が何らかの意味を与えない限り、そのこと自体には特定の意味はない。 電車に間に合わなかった、という状況は、自分が希望していたより五分か十分遅れて目的地に着いた、ということでしかない。 「希望」していたのと「計画」していたのとではまた少し違うが、いずれにせよ、そのことが自分が人間として良い悪いということは意味していない。 ただ、人によってはそうした出来事で、 「私は決して時間に間に合うことができない怠情な人間

          日々の時間に意識を向けて豊かに過ごす

          「信念/観念」から中立でいる

          私が知人たち六人と、とあるミニシアターに映画を観に行ったときのこと。映画を見終わったそのあとでコーヒーを飲みながら感想を話していた。 そこでは面白いことに話の食い違いがなんと多いことか。本当にみんな同じ映画を観ていたのだろうか、と言って笑ったほどである。 私にパートナーがあるシーンのことを語ったのだが、私はまったく覚えていない。 私はその映画『時計仕掛けのオレンジ』が特に好きだったわけではなかった。少し暴力的でもあったこともあった。 しかし、彼女はとてもその映画を気に

          「信念/観念」から中立でいる

          誰も「絶対的な意見」は持ち得ない

          信念/観念の説明を、テリトリーとマップの関係で説明してみる。 一次的体験が「テリトリー(土地そのもの)」で、二次的体験が「マップ(地図)を作る」、ということである。 地図は、私たちが土地そのものに対して注意を向けていることを意識の中に表象したもの。 たとえば、今、あることが起きたとする。 すると、私たちは注意の矛先を起きていることのどこかに向ける。 地図を作るとは、そういった注意の矛先の範囲にあるものを、言語などにより意味づけをしたものをもとに形作ることである。

          誰も「絶対的な意見」は持ち得ない

          その信念/観念はプラスかマイナスか?

          日本人は、日本語の「信念/観念」が既に判断を含んでおり、プラスマイナスの判断をしがちである。 英語の信念/観念である「ビリーフ」は、中立なものである。 つまり、日本語でいうところの「信念/観念」、それは「二次的体験(セカンダリーエクスペリエンス)」なのである。 つまり、信念/観念がポジティブだ、ネガティブだというのは、その結果だけを見て判断しているにすぎない。 たとえば、起きたことが気に入ったときには、これはプラスの信念/観念があ ったんだ、気に入らないときは、マイナ

          その信念/観念はプラスかマイナスか?

          言葉にはタイミングも重要

          言葉が及ぼす効果に影響を与えるタイミングの重要性についてのエピソード。 何年もの間、ある本の編集者が、著名なセラピストのクリスに本を書くように説得をしていた。 「クリス、いつになったら言葉に関する本を書くの?」。 彼女の答えはいつも、 「そうしたいんだけど私には書けないのよ」。 これまで、本を書こうと思って机の前に座るが、いつもただ座っているだけでまったく書けない状況になってしまうらしい。 まるでドラマのワンシーンのように書いては破り書いては破り… クリスは、友

          言葉にはタイミングも重要

          信念とは、あらかじめ決めておいたもの

          先日、駅構内でホームに向かって走っている人をみかけたのだが、その人がホームに着いた瞬間、電車の扉が閉まり出発してしまった。 このとき、電車に乗れなかった状況に対して、人間は意味づけをしないといられない。「ああ、もう一分早く家を出ていたら」と思うわけである。 信念/観念とは、前提(プリサポジション)である。 自分に起こること(刺激)に対して、一定の反応をするように決めておく。 これはもちろん意識下のレベルではあるが、信念/観念は、私たちが世界に対してどんな反応をするのか

          信念とは、あらかじめ決めておいたもの

          招き入れるような言葉

          とある四十代の女性がわたしにこう話した。 「ビジネスで成功していてお金も儲かって、仕事も非常に楽しいときに、いつも何かが起きて、すべてがガラガラと崩れてしまう。すべてがなくなってしまうんです」、と。 「今までに何度ぐらいそういう経験があったのですか?」と聞くと、「たぶん六回ぐらい」と答えた。 これらから分かるのは、これは周期的なことであるということ。 つまり、自分の頭の中で起こっていることが原因で、外の現実世界の結果に結びついているのではないか、と想像できる。 「幼

          招き入れるような言葉

          「信念/観念」が人生に及ぼす影響

          わたしたちは何かを経験をすることで、人生にある種の構造を与えている。 どのような行動をすれば受け入れられて、どのような行動は受け入れられないのか、どのような行動をするべきなのかを学んでいる。 構造を与える、それが信念/観念のひとつの目的でもある。 つまり、自分の中のあいまいさを減らし、「ラベルによって構造化する」ことで、予測できるものにする。そのために信念/観念がある。 ・「愛とはこういうものなのだ」 子供のころに母親から虐待を受けた女性が、自分が子供を産むと、虐待

          「信念/観念」が人生に及ぼす影響

          親が子供の信念/観念を形作っている

          買い物に行ったときの話。 夫婦がいて、その後ろに小さな子供がいた。子供は泣いている。菓子売り場だったのでお菓子が欲しかったのだろう。 お母さんが「だめよ」と言うと、子供はもっと泣き声が大きくなる。 「静かにしなさい」と語気を強めるとさらに大きな声で泣いてしまう。 子供がしばらく泣き続けていると、お母さんは買い物かごをのぞき込んで、お父さんに「牛乳を買い忘れていたわ。持ってきてくださる?」と言った。 お父さんは売り場へ向かった。そして、お母さんが子供に言った。「ほらね

          親が子供の信念/観念を形作っている

          理屈を理解したがる

          リフレーミングとディストーション(歪曲)について。 ある一つの体験をしたとする。たとえば、ある日突然愛する人が去っていった。 そこで、意識は、なぜこういうことが起きるのかという理屈を理解したくなる。 特に初めてこうした出来事を経験したときはそうなる。まったく新しい経験であるから、どう理解してよいか分からない。 通常、起きたことに対して、人は自分の過去の経験を振り返り、なんらかの感情を抱く。 人はどうしても意味づけをしたくなる。 なにか出来事が起きたとき、何の意味も

          理屈を理解したがる

          自分の言葉が自分の未来を形作る

          人の話を聞いているときに、その人がどのような言葉を使うかに注意することによって、その人がすでに、どのような「特定の未来」を形作っているのかを知ることができる。 たとえば、うまくいかなかったことだけをひたすら話し続ける人はどこにでもいるものである。 その時、わたしはこういう言葉を使ってその人の注意を別へ向かせようとすることがある。 「大事なことはそこから何を学ぶか。過去を振り返って、そこから何を学べるのか、そしてそれをもとに計画を立てることによって、未来に進んでいくことが

          自分の言葉が自分の未来を形作る

          「意味」が未来をつくっている

          わたしたちは「意味」を頭のなかにストックしている。そして、その意味が呼び出されている。 意味には”色”がついているので、その色が未来に起こる現実に対して影響を与える。 つまり、「意味」が未来をつくっている、といえる。 それは「意味」をマネージすることによって成し得るものである。 聴覚的に言えば、言葉のトーンをマネージすることになる。 心理学では、「自己成就的予言の構造」(Structure of Self-fulfilling Prophecy デマが現実になってし

          「意味」が未来をつくっている