パジェロ2000(大雪の空港)

君島くん　なんだか幼子の頃にもどったみたいだね
大雨の放課後　玄関でみんなお母さんの迎え待つみたい
うすのろの生活　そのしがらみ　忘れちゃいそうな
空港の駐車場　真っ白に染ま　待合室で　君と笑った

ビジョンに臨時ニュース　100年にいちど悪魔気圧
まるで世紀末　そんな歳末　職員室のコーヒー蘇る
旅は台無し　でもブルーじゃない　UFO待ち　この
この　感じを捜していた　心のどこかで　いつでも

車の雪をはらって　湾岸線すべる　パジェロ2000
ターミナルの誘導灯　バックミラーでかすれていく
君は今夜　中華料理死んじゃうくらい食べたいって
その夢叶えるために　それだけのためにアクセル踏む

港区の明かりぼんやり浮かんで　現実の匂いする
But アルコールランプの理科室の　秘密は破られない
ふたりだけの感性　それは時間よりつよいって
証明したんだよ　小さく勝ったよ　なにかにね

君島くん　なんだか晴れ晴れした気持ち　一緒でしょ？
休校の日の朝　西棟の公園　分けてくれたチヨコレート
うすのろの生活　そのしがらみ　忘れちゃいそうな
窓際のテーブル　微笑む　きみのその　知的な横顔