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駐妻、エアフライヤーを買う
私は夫の海外赴任に伴い、ヨーロッパで暮らすアラサーニート引きこもり駐妻。
去年のブラックフライデー、ついに私はエアフライヤーを購入した。
数か月悩み、購入したT-falのグリル機能も兼ね備えたエアフライヤー。
キャンペーン中で、サイトから申請して20ユーロのキャッシュバックもあり、大変お得に購入することができた。
なぜもっと早く買わなかったのか、後悔するくらい毎日愛用している。
購入に至るまでは、様々な葛藤と決意があった。
家電との別れ
ヨーロッパに引っ越しするにあたり、数々の家電とお別れをしてきた。
結婚する時にこれからの生活を共にしていく家電として、色形はもちろん、使いやすさと価格など様々な観点から選んだ家電は、どれもお気に入りだった。
まさか数年でお別れになるなんて思わず、大切に使ってきた。
今は倉庫や実家に置かれている愛しき家電たち。
たかがモノ、されどモノ。
引っ越しした家に備え付けの家電は、どれをとってもお気に入りの家電とは程遠いモノばかり。
ただでさえ落ち込みがちな日々に追い打ちをかけるような使いにくさで、ホームシックは日に日に募っていった。
どうせ置いていくモノを買う
掃除機や電気ケトルなど備わっていない家電は買わなければならない。
もし日本にいる頃だったら、少々値が張っても、長く使えるモノを買っただろう。
でも、ここで買うモノ達はそうではない。
電圧が違うから日本には持って帰れない、おそらく数年の間だけ、こちらで使うモノ。
となるとあまり高価なモノを買う気にはなれず、安価でいて数年は使えそうなモノという基準で選ぶようになった。
エアフライヤーという選択肢
日本ではノンフライヤーという家電。
実家にあったけれど、日本ではあまり必要性を感じず、持っていなかった。
バルミューダのトースターはお気に入りで、引っ越しの際持ってくるか迷ったけれど、運ぶ途中に壊れても嫌だし、変圧器を使ってまで使いたいわけじゃない、という考えにいたり、置いてきてしまった。
日本でトースターを買う際、パンがおいしく焼けるか?は重要なポイントだと思う。
朝はご飯派のわたしだったが、休日にバルミューダでカリッとふわっと焼いた食パンをゆっくり食べるのは大好きだった。
ヨーロッパにきてからというもの、備え付けのオーブンレンジでどう工夫しても、あの食感には出会えない。
トースターはそもそもポップアップ式のものが多い。
オーブントースターも売っているけれど、オーブンレンジがあるのに追加で買う必要性も感じず、購入することはなかった。
冷凍のフライドポテトやフライドチキンを買うと、たいていオーブンの時間と温度が記載されている横に、エアフライヤーの時間と温度も記載されている。
こちらではそんなにエアフライヤーがポピュラーなのか、と気になってはいた。
ネットで検索してみると、パンがカリッと焼けると出てくる。
エアフライヤー、もしかしてありなのでは?と思い始めた。
ホームシックを卒業
一年に二回目の一時帰国で、実感したことがある。
それは、帰りたい家はもう日本にはないということ。
日本に戻ったからと言って、日本で暮らした生活が戻ってくるわけではない。
こちらに来てしまった以上、期間が決まっているとはいえ腰を据えて生活しなければ、戻る家はどこにも存在しなくなってしまう。
どうせ帰るからと言って妥協したモノを買うんじゃなく、今の生活を豊かにしてくれるモノを買おう。
よし、戻ったらエアフライヤーを買おう。(唐突
モノは生活を豊かにする?
ブラックフライデーの後押しもあって購入したエアフライヤー、今ではなくてはならない必需品だ。
パンはカリッと焼ける。
お餅もくっつかずに美味しく焼ける。
魚は部屋ににおいを充満させることなく、焼ける。
放っておくだけでお弁当の作り置きが完成する。
冷凍食品が簡単においしくできる。
分厚い肉はミディアムレアのステーキにできる。
それでいて簡単に洗剤で洗い、手入れができる。
心許ないヨーロッパ生活で、これからの人生を共にする覚悟を決めた記念すべき家電のエアフライヤー。
たかが家電、されど日本で持っていないからこそ、私のヨーロッパ生活に彩りを添えてくれる、かけがえない相棒である。
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