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【富士旅】巡礼と湖水の富士北麓、お礼参りへ ①

15年以上埼玉から富士北麓ふじほくろくに通っていたわりに、畑と家の往復ばかりで案外どこにも行かなかったのは、地元の人が富士山に登らないのと同じような心境だったんだろうと、今になって思う。

畑から望む5年前の富士山


地元のおばちゃん おじちゃん達はよく「富士山は眺めるもの」と言っていた。 
 
 
るぎなく絶対的にそこにあるからこその、お守りのような思いなのかもしれないな。


でも私、ずっと後ろ髪ひかれてました。笑。  


散々お世話になっておきながら、流行り病はやりやまいや事故(畑帰りに車事故くるまじこる!)やらで、畑が尻切れトンボになったことがどうにも申し訳なくて。


どうしてもお礼参りがしたかった。 
ケジメをつけるような気持ち?  
なんか片思いみたいだなぁ~。


一人が気楽だけど、最近しょんぼり気味の年老いた母のイベントをこしらえたい気持ちもあって、梅雨明け直前、初の母娘 水入らず富士旅に行くことに。

◇◇◇

富士北麓ふじほくろくは高速バスが便利 
 
朝イチの電車に飛び乗り、早朝7時にはバスタ新宿到着。いつになく勇み足 笑 
気持ちはすっかり Let's Go to 富士北麓! 

  
高速バスはバスタ新宿以外に、東京駅からも出ています。
高齢者同行なら尚のこと、乗り換えが少ないバスはありがたい。

 
河口湖駅まで約1時間50分。座席が狭いのが難点だけど、2時間弱なら範囲内。  

 
お盆、年末年始、連休、日曜帰り等は避けてくださいね。中央道大渋滞に巻き込まれて1日終わるので。  

 
電車なら中央線大月駅から富士急行です。 
  

◎河口湖駅

歩行者途切れてシャッターチャンス 

9時半到着。しかし、早朝からこの人混み(⁠T⁠T⁠)  
 

今更だけど驚いた。駅を行き交う人間98%が海外のお客様。流石に岸田さん、ちょっとやりすぎじゃない? 
 
 
10年前はここまでではなかったから、 
10年ひと昔だ。もし河口湖界隈かいわいの宿泊ならこの時点で引き返してたかも、と思う位の凄まじさ。 

 
富士山登る皆様、エネルギーに満ちているけど、お願いだから富士山綺麗にお願いしますね。
 

◎河口湖 船津ふなつ

右を望むと富士山、あいにくの雲
左側に河口湖大橋、観光地だーー
ん? 石像!?
日本人はやっぱり七福神が好き。

タイムズカーシェアで湖畔こはんまで。 

ようやく人の気配が緩む。 
ぎりぎり梅雨明け前の風は心地よいです。



それにしても急に石のものとは?  
そうか、ここは勇ましい「甲斐の国かいのくに」ね? と思ったけど、 
 
 

このお方、武田信玄 公たけだしんげん こうより、300年以上前のお生まれ、平安終期から鎌倉時代初期の武将 梶原景時 公ぶしょう かじわらかげとき こう はじめまして。  
子孫がこちらにお住まいの御縁だそうです。 


歩を進めて七福神しちふくじんにあたる。河口湖であなた様に出会うとは! 
御朱印色紙ごしゅいんしきしもあるそうです。 

 
 
恵比寿様えびすさまを見た母は俄然勢いづきますが、私は遠慮したい。30年後は悪くはないコースなのかもしれないけどね。


◎河口湖 大石公園

ここでも山頂は雲に。
お花の公園 大石公園
華やかガーデン
河口湖はなぜかこういう風景が
お似合い
湖畔と花壇 絵になる


2日目の湖畔は、反対側の大石公園へ。花壇の写真は静かに見えるけど、通路、建物、駐車場はラッシュ並みです、相変わらず。


第三セクターが運営しているという公園整備。季節の花が丁寧に手入れされ、人の手が行き届いたガーデンの様子に頭が下がります。目にも麗しい観光地の一面。


山梨宝石博物館やまなしほうせきはくぶつかん

意外とよき〜!?
石の土産をもらったことがある、の母の一言で~


なんでここ? 一人では絶対行かない、最初で最後だなとぶつくさ言いながら入館。文句言いながらも、案外気に入ったりするものです。何事も体験。

巨大水晶。なんと写真OKの館内
鉱物日本地図
元素周期表。一家に1枚いりますかね?


本物と偽物にせものの区別など全くつかない母と娘の、目の保養のためだけに入ってみたけど、意外と楽しかったです。


宝石だけど「博物館はくぶつかん」の意味が分かりました。地質学ちしつがく、 物理ぶつり、 鉱物こうぶつの世界。



宝石の華やかな世界のお披露目ひめろ館かと思いきや、学術的な地球の不思議を感じるアプローチになっているあたりが博物館。



時空を超えて地球の神秘に出会える場所です。また行きたくなった。ほらね、やっぱり好きになった 笑



一家に1枚元素周期表には笑った。 
宝石を元素記号で表すことができると初めて知りましたよ😅だからやはり博物館。 

 
 
北口本宮富士浅間神社きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ

涼 樹齢300年以上
空気が変わる参道
奥が本殿。
冨士講ふじこうの開祖、角行かくぎょうさんが
この石の上でつま先の立ちの
荒行したとか。。
太郎杉たろうすぎ 
樹齢1000年とも。


1日目クライマックス、一番の目的地。 
しかし、制限時間は30分間。 
限られた写真ですみません! 
 

それにしても、参道さんどう守る、見上げる木々は樹齢300年以上、荘厳そうごん、いつ来ても素晴らしい。 



17年間か、この地の畑、本当にお世話になりました。

北麓ほくろく浅間せんげん神社は1900年以上の歴史があるそうで、最初は、西暦110年に大塚丘という、神社奥宮にあたる場所が起源と言われています。


卜占によりこちらの場所に神殿を作り浅間神社となり、その後1733年に、拝殿はいでん神楽殿かぐらでん手水舎てみずやなどを造営し、現在の神社に近い形になったとのこと。


神社奥が富士山登山道の吉田口よしだくち、山岳信仰はここから始まる。様子が浮世離れしています。


参道杉は樹齢300年といいますから、造営と共に植えられた杉なのでしょうか。当時の神社の様子を想像するのも楽しいものです。

◇◇◇


長くなりました。本日はこの辺で。
長文お読みいただきありがとうございました!

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