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知ることと伝えることをあきらめないって大事

なんでここまで言っても理解できないの?

1から10まで説明しないと分からないなんて頭悪いんじゃないの?

少しは自分で考えろ



こんなこと言われたことないですか?僕はあります。子供時代はこれがどういうことが全く理解できず、自分は頭の悪い子なんだって思ってました。


大人になるにつれて、間違いであることに気付きます。


こんにちは、きみです。



分からないことを分かるまで繰り返し聞こうとするあなたは、単に「深く知る」ことに貪欲なだけなのです。自分の納得行くイメージを掴むまで繰り返す。イメージが湧いてきて、自分の中で「あ!これはこういうことか!」と自分の言葉になるまでに時間と情報という材料が多く必要なだけです。


こういう経験はないですか?


ある人のひとこととか、本を読んでいて一瞬で感動的に言葉が自分の身体の中に染み渡った、ということ。


つまり、あなたにも1つの言葉で10にも100にも世界が広がる言葉が必ずあるのです。


それはあなたの人生経験、知識、自身の思考、性格、などから脳の癖があるだけなのです。


脳には扁桃体(へんとうたい)と言って、言葉を使うと活性化する場所があります。ただ、自分にマッチしない言葉や表現と、自分にマッチするものとを比べると活性化の度合いが大きく異なります。


どんな言葉を聞くと扁桃体が活性化するのか?特に扁桃体が喜ぶのはどんな言葉を聞いたときなのか?


対話をするうえで、このマッチングをするにはとにかく根気よくお互いに言葉を交わして確認していく作業が必要になります。深い話になればなるほど、より厳密になっていきます。


同じ言葉でもその人との関わりでイメージは当然変わりますし、信頼関係がある人同士でも表現によって少しずつイメージはズレています。


コミュニケーションにおいて大切なのは、「自分と相手は違う」という前提を忘れないことではないでしょうか。なので、冒頭のように自分の言葉を相手にぶつけるだけで「これで分からないのは理解力がないからだ」としてしまうのは発言者が伝える責任を放棄していることになると思います。



アメリカに2年住んでいた経験から学んだことは、アメリカは多種族の国家であるから、自分の発言は相手に伝わらないという前提からコミュニケーションが始まります。そして、相手に伝わらない、理解が得られないのは自分の言葉の選び方や伝え方が不十分であるというのが基本的な考え方です。



会話の中で頻繁に「Do you get it?」とか「Do you understand?」ってフレーズが入ります。どっちも「分かった?」って意味ですが、僕の中ではこれは「ちゃんと伝わった?」というのがより正確な訳だと思います。



日本人同士、日本語で会話しててもこのマインドと作業はエネルギーが要るけど大切なことです。時間をかけるうちに、その人の思考パターンとか、言葉にしたことが、自分のイメージする場合はこんな言葉になる、と変換してみる。時には自分で言葉にしてみて「こういう感じ?」と聞いてみる。


イメージが一致すると「そうそう!そういうこと!」みたいなリアクションが来て会話がさらに弾む。



自分の言葉で伝わらなかったから、もういいや、ってあきらめない

相手の言ったことが理解できないから、何言っているか分からない人だしいいや、ってあきらめない


深い対話は両者がこのマインドを高く持つことから生まれると思います。

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