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日常の中で役者ができる演技の練習法

【動画版はこちら】

どうも、木全俊太です。

今回は

『日常の中で役者ができる演技の練習法』

というテーマでお送りしたいと思います。

僕は以前芸能事務所でマネージャーをしていたことがあって

今回の記事でも、その頃の経験から

皆さんにお伝えしたいことをシェアさせて頂けたらと思います。

というわけで今回は

『日常の中で役者ができる演技の練習法』

というテーマでお送りしたいと思います。

演技が上手くなるために何をするべきか?って考えたら

大抵の人は演技レッスンや演技ワークショップを受けることだと

言うと思います。

それは正しくて、演技レッスン、演技ワークショップが一番演技の勉強になるんですが

プロの役者になるために、さらに大事なことは、日常の過ごし方だと僕は思います。

なぜならどんな人でも演技レッスンを受けている時間より演技をしていない時間の方が長いからです。

正直、演技レッスンを受けている時は大抵の人は真剣に演技と向き合うと思います。

でも同じぐらいの時間演技レッスン受けている人でも差が出てくるのはなぜかというと

日常の過ごし方に違いがあるからだと思います。

なので今回は日常生活の中で役者が意識すべきことについて考えていけたらと思います。

早速本題に入っていきたいんですけど

まず一つ目は

自分がしたことがない新しい体験をすることです。

俳優は作品ごとにいろんな境遇の役を演じるわけですけど

やっぱりそれを実際に体験したことがあるかないかで

演じやすさって全然変わってくるんですよね。

全くやったことがないことを芝居で急にやろうとしても

どうしても無理が出てしまうものです。

例えば殺人犯みたいな役を演じることになったら

もちろん同じような経験はできないですけど

そういう役が出てくる映画を見たり、小説を読んだりして

そういう人はどういう心理状況なのかを想像してみたりするだけで

全然違ってくると思います。

ただ基本的には映画やドラマを見ることよりも

実際に自分で経験することの方が

得られるものは多いです。

人の心を動かせる俳優になるためには

まず自分の心が動くような経験をたくさん積むことが大事です。

それと普段自分がしないような新しいことをすることも大切ですけど

日常的にすることからも学べることはたくさんあって

俳優の山崎努さんも

俳優のノートというご著書でおっしゃっていたんですけど


「演技を作り上げる材料は日常にある。

演技の修練は舞台上ではできない。

優れた演技を見て技術を学ぼうと思っても

その演技はその人のもので

真似できるものではない。

大切なものは自分の日常にある。

だから、もっと目の前にいる人や

今起きてることに興味を持つことが大切だ」

そういうすごい深いことをおっしゃってて

これを読んだ時はすごくはっとさせられました。

だから例えば

料理の仕方とかとコーヒーの淹れ方とか

そういう日常の所作をちゃんとできるっていうことも

俳優としてすごく大切なのかなと思います。

それとそうやって日々色んな経験をする中で

どんな意識でそれをやるかっていうことも

すごい大切だと思います。

どんな些細な経験も演技に活きるものではありますが

ただそれを何も意識しないでやってしまうとあまり意味がなくて

何かをやっている自分を客観的に見る意識というか

もっとわかりやすく言うと

自分は今撮影中で

自分の言動をカメラで撮られてるっていう意識を

普段の生活の中でも持つこと

それが大事だと思います。

そうやって日にちの何気ない言動を意識的にやってみたり

身の回りのことに意識をより向けるようにすると

いざ本番カメラの前に立った時にも

その時の感覚をより再現しやすくなるし

なにより落ち着いて芝居ができるようになります。

もし家にいる時であれば

実際にスマホのビデオとかで自分を撮ってみて

自分がどう見えているのかを確認することも大事だと思います。

ワークショップとか舞台の稽古とかでも

周りの役者仲間とかスタッフさんに

「後で自分の芝居を見返したいんで撮ってもらってもいいですか?」

っていう風にお願いしてみて

自分の演技を撮ってもらうっていうのもありだと思います。

俳優はどう見られてるのかが全てみたいなところがあって

自分ではこうしようと思って演じていても

見ている人がそう見えてなかったらすごくもったいないので

自分が表現したいことがちゃんと伝わるような芝居ができるように

自分が今どんな表情をしているのかを常に把握できるぐらいに

普段から自分をビデオで撮る習慣を持つと

すごく勉強になると思います。

ビデオだけじゃなくて鏡を使うのもすごく便利で

鏡に映った自分の表情を見て研究したり

鏡を二つ使えば

自分の横顔を見ながら芝居の練習もできたりするので

すごくおすすめです。

ほかにも例えば

自分が次に参加する作品が決まっていたら

その役がしそうな仕草を

帰宅中とか家でやってみたりとか

この役は自分が普段やっていることをどのようにやるのかを

色々試してみるのも有効です。

そうやって普段から芝居したり

役で日常を生きてみると

本番ですんなり役に、芝居に入っていけると思います。

それともう一つ大切だと思うのが

自分の感情や人間関係をなるべく開いておくことだと

個人的におもいます。

やっぱり感情豊かな芝居をするためには

日頃から感情を表に出して

他人との間に一線を引かずに

本音でやり取りするのが大事だと思います。

ある監督さんがおっしゃってたことなんですけど

普段オープンな人が感情を表に出さない役を演じることはできても

普段感情を表に出さない人がオープンな役を演じることはまずできないそうです。

映画を見ていても普通は他人に見せないような本音の感情が出てきたりすると

その役に急激に引き付けられるものだし

傷つくことを恐れないで本音他人と接する人こそ

人を感動させられるような芝居ができるんじゃないかなと思います。

やっぱり誰でも嫌われたくないから

他人と本音でぶつかることを

どこか避けてしまいがちだと思うんですけど

その監督さんに教わったのが

他人から向き合うことを逃げている人は

他人を感動させられるような俳優にはなれなくて

自分をさらけ出してこそ人に伝わる芝居ができるんだと

ブログにすら書けないことこそ人の心に刺さるものだったりするし

だから計算とかしないで

弱みとか情けなさとか

そういうものを含めて本音をさらけ出すことが大切だと

そういうお話を聞かせてもらったことがあります。

すごい納得でしかなかったです。

そうやって日頃から周りと本音で向き合っている人ほど

嘘がない芝居ができるようになるだろうなと思いました。

なので俳優を目指されている皆さんもぜひ

普段から他人に興味を持って

その人たちと本音で向き合って

一人じゃできない経験をたくさん積んでもらえたらと思います。

日常の過ごし方こそ、プロになれるかなれないかの分かれ目です。


というわけで

今回はこの辺にしようと思います。

これを読んで下さってる皆さんが

役者としてさらに活躍していってもらえることを

祈っています。

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記事を最後まで読んで下さり

どうもありがとうございました!

木全俊太

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