Amalfi#3｜イタリア的 カラオケのすゝめ。
きまぐれ猫屋の旅コラム。
＜ アマルフィ旅｜#3 ＞
きまぐれ猫屋・Ai（@kimaguretabiya） です。
前回、前々回とイタリア・アマルフィ（Italy／Amalfi）について綴っています。
前回お話したアマルフィ海岸の道路事情の悪さ。くねくね道路をかっ飛ばされたり、断崖絶壁から落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしたりで、宿に着くまでに生きた心地がしなかったお話でした。こちら☟
でもこの件が功を奏し、旅ならではの面白い体験に遭遇。今日は、ずっと話題にしていた『おじちゃんとカラオケ流して歌、唄う』についてのお話を。
バスに揺られて...ついにギブアップ。
アマルフィ2日目に今回の旅の大きな目的であったチェターラへ行き、帰りは宿のあるアマルフィまでまたバスに乗車。ところが、またもやアマルフィの交通事情に体がついてゆかず。ついには身体がギブアップ信号発信。。。「こりゃ、やばい。吐きそう。いや、、、吐くわ。これ。」
まだバスは途中だったのですが、我慢の限界を感じ、次に停まったバス停で降りるという始末。バスから下車し、夜風にあたることができたことでなんとか最悪の事態をとりとめました。「嗚呼。助かった...」ほっと一息。
たまたま降り立った小さな町で
すぐにバスには乗りたくなかったのでバスの時刻表をチェックしたのち、たまたま下車した町を散策することに。名前は忘れてしまったけれど、チェターラからアマルフィまでの間にある大きすぎず小さすぎずの程よい町。大通りには少しばかりのイルミネーション。
大通りにずどーんと伸びるこのイルミネーションの下をテクテク歩きながらしばしのお散歩。この大通りを歩ききったところでUターンし、バス停へ戻ることに。
大通りに並行して通る通りを歩いていると、、、何やら音楽が聴こえてくる。店や家で流れる音楽がダダ漏れというのは海外あるあるなので「音楽が聴こえるな〜。」という程度でしたが、音楽と共に誰かの歌声も聴こえてきて「何事だろうか？」少しずつ不思議。そのまま歩いていると...写真のような大きな扉が全開にされた家が、謎の音楽と歌声の出所のよう。全開にされた扉の奥をそっと覗いてみると...
これがイタリアのカラオケ事情なのか？！
マイク片手に大熱唱中のおじちゃま。カラオケ歌うだけなら日本でもよく見る光景なのですが、このおじちゃんは、パソコンにミキサー繋いで、マイクはワイヤレス。大きなスピーカーからカラオケと自分の歌声を流すという技を駆使しながら気持ち良さそうに歌われておりました。奥様も横におられ、お二人でストレス発散？！
この時、おじちゃんとの会話は身振り手振りだったような記憶があります。イタリアは大都市であれば英語が通じますが、地方にある小さな町ではほぼ英語が通じないことが多いです。
おじちゃんはイタリア語で自前の機材について一生懸命語りかけてくれ、こちらはなんとか理解しようと必死。「パソコンにカラオケを流しているサイトがあって、ここにアクセスして音楽を流しカラオケをしてるんだよ！」そんな感じのことを嬉しそうに伝えてくれました。日本のようなカラオケシステムがない分、あれこれ知恵を絞って自作カラオケルームを作られたよう。渾身のカラオケ設備を我々にご披露でき、満面の笑みを浮かべられていたおじちゃん。
イタリアでカラオケ・デュエット体験
そのうち私にも白羽の矢が... おじちゃんと『べサメ・ムーチョ』をデュエットすることに！ 数秒撮った動画がPCにありました。おじちゃんのキーで歌っているのでなんでかなり低いですが。これもいい想い出。
「イタリアの曲で一緒に歌おう！」的な雰囲気になったので...歌えそうなイタリアの曲を思い出す。。。イタリア語の曲は、高校時代の音楽の授業で歌った『オー・ソレ・ミオー』ぐらいしか思い当たりませんでしたが、おじちゃんと一緒に大熱唱。互いの言葉は通じずとも、音楽の力でコミュニケーション。
日本に居てもそうだけれど、どの国に行っても「音楽っていいなー。」と感じます。一緒に歌って演奏すると一気に距離感が縮まる。言葉の壁も吹き飛びます。この時もそんな感じで、とても貴重な経験でした。
旅先の出逢いは、肌感覚で記憶するもの
バス酔いがなければ立ち寄るはずもなかった小さな町。そんな町でたまたま出逢った現地の方々と一緒にカラオケするなんて。不思議なご縁。不思議な体験。不思議の連続。旅先の出逢いは一期一会だな。。。と実感する出来事。
旅先の景色をカメラにおさめて、後からそれを眺めるのも楽しいのだけれど、そこで出逢った人たちとの会話ややりとりの記憶の断片は、普段の日常とは違う倉庫に眠っているよう。いろいろとはっきり思い出せなくても、その時のニュアンスや高揚感は、肌感覚で覚えている気がします。いろいろなものをゆっくり紡いで、その感覚をこうやって掘り起こす作業は、なかなか楽しいものですね。
イタリアの小さな町の片隅で。
今でもカラオケ興じておられるのかしら〜。
お元気かな。
'O sole mio
君の顔に輝く！
かしこ。
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+++巷で歌唄い。時々、消しゴムはんこ教室も。
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