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アルテミスと妖精の身代金感想 2020.8.30

どーも。某大学生のきむです。

今日はこないだ見た映画「アルテミスと妖精の身代金」の感想をまとめてみます。

映画概要

オーエン・コルファーの人気小説が原作の「アルテミスと妖精の身代金」は、ディズニーが贈るファンタジー・アドベンチャー。代々続くファウル家の末裔(まつえい)である12歳の天才少年アルテミス・ファウルが、誘拐された父親を救おうと奮闘する。“身代金”として要求されたのは、妖精界で最も強大な力を秘めたアキュロスと呼ばれるもの。アルテミスは、高度な文明を築き地底で暮らす妖精たちと取引をし、アキュロスを誘拐犯へ渡さなくてはならない。アルテミスは頭を働かせアキュロスを見つける計画を立てる。その計画は、魔法の力を持つ妖精たちとの危険きわまりない頭脳戦へと発展する。(Disney+から引用)

ディズニー初のダークヒーローという触れ込みだそう。

ネタバレ無し感想

うーん、面白くなくはないけど「ダークヒーロー」感が薄いような気がした。舞台がイギリス、アイルランドってことで、日本人には背景が馴染みないので、「世界観」理解に時間がかかった気もする。「アキュロス」の何がどうすごいんだよ.......


ネタバレあり感想

原作を知らないのでなんとも言えないが、映画としてはまあまあ?な感じ。

話的には、アルテミスサイド、妖精サイド、悪役サイドの3勢力が「アキュロス」というお宝を巡って争うのがメインだった。

件の「アキュロス」は主人公宅のどこかにあるらしいので、悪役がアルテミスの父と交換で「アキュロス」を求め(身代金)、妖精サイドは「アキュロス」を奪還しようとし、アルテミスサイドは「家のどこかにあるアキュロスを発見&襲撃する妖精を出し抜いて悪役と交渉」という感じ。

アルテミスくん、攻略本見て天才はどうかと思うよ

と言っても、悪役サイドはほぼ出てこない空気だし、メインはアルテミスが妖精とどうやりあうかってところだったんだけど、ここでは「アルテミスの天才性」がほぼ感じられない。

天才少年アルテミスとはいうものの、父親の妖精研究の文献から得た知識があるので、妖精の知識で無双しているだけなのだ。ドラクエとかの「攻略本」片手に、モンスターがどういう攻撃するかわかり切ったうえでの知能戦、そんなに面白くない。

妖精は招かれないと家に入れないとか、ドワーフはお宝探しが得意とか、妖精サイドの生態を組み合わせて実際盤面を支配してた感はあったけど、「天才」かというと......

そのため、えげつない科学力を誇る知能があるのにこの程度の10代の小僧に遊ばれる妖精サイドがなんか心配になるし、なんならアルテミスサイドはたった3人しかいないのに武力で負ける妖精サイドに良いところは何もない。

結局妖精サイドが送り込んだ暴走トロール、つまり物理手段が最も有効という、ちょっと残念な感じ。賢いフィジカルよわよわ小僧には効くけどさ。それこそ知能でどうにかしてもよかったんやで。(映画的な見栄えもあるのだろうが)

ヒーロー要素はまだそんなに無い

で、百歩譲って「ダークヒーロー」の「ダーク」の部分が、アルテミスがやった「私利のために暗躍」ってとこだとすると、「ヒーロー」部分は薄かった。

てっきり、「アキュロス」を手に入れたらそっから妖精サイドと和解、アルテミスを指揮官として一緒に悪役を倒すのかと思ったのに、スーパーつよつよアイテムである「アキュロス」の力で父親を救い出して終わりやがった。

いや、アキュロスの能力についての言及がほぼなかったのに、イチかバチかで「アキュロス」でなんとかしようとするなよ。そこは天才らしく知能で悪役を出し抜けよ。メタ的にはそこでアキュロスで何とかするのは正直考えてなかったからたしかに天才かもしれんけど。

エンドゲームのラストで指パッチンで終わらせるとは違うんやぞって。

あと、確かに「アキュロス」を悪役に渡さずに済んだからって、そのあと人知れずアルテミスは世界を救うべく戦っているのだ......って引きで「ヒーロー」感を出してきてびっくりした。アルテミスの凄さがいまいち伝わらなかったからか、「え、まあたしかに父親と妖精関連の何かはするだろうけど、未知の敵と戦えんの?」って感じ。

そこは普通に「まだ戦いは終わってない、アルテミスと妖精は協力して悪役を打倒することになった......」みたいに終わらせて二作目でよかったんじゃないかな。

とまぁ、こんな感じで、思ったほど「天才」ではなかったし、「ダーク」でも「ヒーロー」でもなかった。

キャラ立ちしっかりしてくれ~

もう1つ、アルテミスが父親を奪還する話がメインだからか、サブキャラの掘り下げが弱い。アルテミスの家の執事のガタイの良いおっさんも、強いのはわかるけどそんなに活躍してないし。その姪に至ってはなんでいたんかってレベル。
妖精の女の子はまあはぐれ者でアルテミスと似た境遇、互いの父親がアキュロスがらみで友人だったこともあって、共闘してもおかしくなかったけど、ドワーフのおっさんはなんで途中でアルテミスの味方になったんだ。。見逃したかな。

もっとヤバいのは妖精サイドで、なぞに悪役の工作で内部分裂しよる。妖精については初見なんだからややこしくしなくていいのに......

サイエンスファンタジーの1作目としては十分かも

わりとこき下ろしてきたけど、面白かった点もあって、それは妖精やドワーフ、ゴブリンが全然ファンタジーじゃないところ。ティンカーベルをイメージしてたけど真逆で、むしろ基本サイエンス全開だったのはよかった。魔法的な要素がさほど濃くなく、程よいサイエンス・ファンタジー。

まだまだ語られてない種族、種族間軋轢、内紛、人間との兼ね合いなどいろいろ話が膨らみそう。

ただあのあたりのCGに力かけたから後半アルテミス家だけの狭いハコでのシーンが多いんじゃないかなって思わなくもないけど。

総括:2に期待

期待していた面白さではなかった(見放題だし......仕方ない?)
→あれもこれも詰め込んだ結果、キャラ立ちが薄いので、もっと掘り下げてほしいし、今度こそアルテミスに知能戦をさせてほしい。
→世界観は結構面白そうなので、話は広がりそう。原作は外伝合わせて10巻以上出ているみたいだし。

結局、次回作に期待。というか、次回作ありきな印象さえある。

まあこんな感じ。面白くなくはなかったけどね......1作目だしこんなもんかなって。

ではまた。

以上

あなたのサポートで、私の食生活が大幅に改善されます。具体的には寿司になります。たぶん。あとディズニー旅行費用になると思います。ありがとう。