ネガティブは処世術だよ

 ネガティブという言葉は否定的な意味を持っていて、悪口として使われることも多くあります。

 けれども、人の性格にとってのネガティブという言葉は単なる考え方の一つであり、処世術であるとすら言えます。

 その理由を以下の簡単な思考実験で知ってもらいたいと思います。


 なにか良いことが起きたとき、ポジティブな人はそのまま喜びます。
 なにか悪いことが起きたとき、ポジティブな人は普段との落差でかなり動揺するでしょうし、精神的にダメージを受けるでしょう。

 一方で、

 なにか良いことが起きたとき、ネガティブな人はそれでも幸せにはならないでしょう。
 なにか悪いことが起きたとき、ネガティブな人はいつも通りに対応できますし、急落することはありません。


 ネガティブな生き方は幸せになりにくいのですが不幸にもなりにくいです。ネガティブは不幸に対してはポジティブよりも有効な、防御的な考え方であると私は主張したいです。

 将来に期待してそれが裏切られれば、急に不幸のどん底に突き落とされれば、深いダメージを負います。死ぬことすらあるかもしれません。

 本当にネガティブであればしぶとく耐えるでしょう。ですから、それを単なる悪口として乱用しないでほしいのです。

 とくに、防御力のあるネガティブになった人とは、攻撃に晒され続けた人なのですから。

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